HOUSEとバイオニック・ジェミーとゴールドパピヨン

 児雷也画伯のブログで、大林映画の最高峰『HOUSE』のサントラがCDになっていたことを知り、急いで購入。すると、それを見た熊が「自分も買う」と言うので、一緒に新宿のディスクユニオンへ。
 渋谷から新宿へ行くのに、初めて副都心線に乗ってみた。JR新宿駅の混雑を通らずに、ダイレクトに新宿三丁目に出られるので、実に快適。これから新宿に行くときは、これを使おう。
 ディスクユニオンで、テレビ『バイオニック・ジェミー』のサントラを見つけたので、大喜びで購入。しかし、後から良く見たら、『バイオニック・ジェミー』の中の「ゴールドマン暗殺指令」の第一話と第三話のBGM集という、えらいニッチなシロモノだった(笑)。しかも、テーマ曲は収録されておらず、テーマ曲の没バージョンが収録されているというマニアックさ(笑)。
 とはいえ、テーマ曲だけだったら、別のコンピレ盤に収録されているのを持っているし、音楽そのものもラロ・シフリンとバート・バカラックとレーナード・ローゼンマンが混じったみたいでカッコイイし、聞き覚えがある曲もあるし、満足のいく一枚でした。作曲者のジョー・ハーネルのサイト(既に故人のようですが)で、少し試聴できるので、興味のある方はどうぞ。
 でも、どうして『バイオニック・ジェミー』のDVDは出ないんだろう? 出たら即買いなのに……。
 因みに、私の「恥ずかしい過去」の中に、「マルベル堂の通販でリンジー・ワグナーのブロマイドを買ったことがある」というエピソードがあるくらい、バイオニック・ジェミーは好き(笑)。「♪わたしのからだを〜かけぬ〜ける〜ばいお〜にっくの〜」とかゆーヘンな日本語版主題歌だって、ちょっとだったら歌えるぞ(笑)。
 同じくディスクユニオンで、ジュスト・ジャカンの映画『ゴールドパピヨン』の「ディレクターズカット版」なる輸入DVDも発見。個人輸入で取り寄せようか、ちょっと悩んだ後、ついでなので購入することに。
 ところが帰って鑑賞してみたら、尺は日本盤DVDと同じで、特にどこも増えているシーンはなくて、ちょいとガッカリ。どうやらアメリカ公開版はかなりカットされたものだったらしく、それと比べてのディレクターズ・カット版だったみたい。因みに日本公開時にもカットされていたシーンはあって、LDでも同様だったんだけど、それは日本盤DVDで既に復活済みだったので、あまり内容的なありがたみはなし。
 ただ、日本盤には仏語音声しか収録されていなくて、LDで親しんでいた英語音声が聞けなかったのが残念だったんだけど、この米盤は英仏二カ国語収録なのは嬉しかった。特に、ウィラード役のブレント・ハフの声は、やっぱ吹き替えられた仏語じゃなくて、ご本人の喋る英語がヨロシイ。
 いや、好きなんですよ、このときのブレント・ハフ。セクシーだし、カワイイし、カッコイイし。でも、この映画以外だと、B級ベトナム戦争映画の『ストライク・コマンドー2』とか、B級ファンタジー映画の『ストーム・クエスト』とか、けっこうしょーもない映画でしか見たことがない(笑)。あ、でも『ストライク…』の方は、劇中で『レイダース/失われた聖櫃<アーク>』のアクション・シーンを完全コピーしていたり、上半身裸での電気拷問シーンがあったりで、嫌いじゃないけど(笑)。改めて調べてみたら、現在まで途切れずに出演作があるし、監督業にも進出していたりと、お元気なご様子。
 特典は、ジャカン監督のオーディオ・コメンタリーとインタビュー、トーニー・キテインのグエンドリン写真ギャラリー、キンゼイ博士が語るジョン・ウィリー(音声のみ)、米国版と国際版の予告編とか(国際版の方は、予告編というかプロモーション・フィルムっぽかった)……と、なかなか本格的。
 というわけで、期待していた未公開シーンはなかったものの、この映画をこよなく偏愛する私としては、満足のいくお買い物でした。
 そうそう、この米盤DVDを出しているメーカーですが、「セヴェリン」っつー、いかにもマニア御用達の会社名でした(笑)。
 というわけで、何だか個人的な偏愛モノが三つ重なった、そんな一日でした。