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ちょっと宣伝、『エンドレス・ゲーム』第4話掲載です

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 4月21発売の雑誌「バディ」6月号に、連載マンガ『エンドレス・ゲーム』の第4話掲載です。
 今月号のバディは巻中カラー特集が《中国ゲイ文化の今》ということで、表紙もハンクなセクシー北京男子たち大集合。
 で、期せずして拙連載も、ちょうど乱交などがある回でして、ご覧のサンプル画像のようなシーンも登場。
 更に、野原くろ先生の連載マンガ『下宿のお兄さん』でも、高校生運動部男子の集団セミヌードの場面があり、なんかシンクロニシティって感じ?(大げさ)
 まぁそれはともかく、『エンドレス・ゲーム』第4話、いつもの調子で楽しく抜ける内容になっておりますので、お楽しみください。

 それにしても、この《中国ゲイ文化の今》という特集は、意欲的で良いですね。台湾とかに比べて中国本土のゲイ・シーンって、今まであまり情報が入ってこなかった感があるので、こういう同地のゲイのライフスタイルや考え方に密着した特集というのは、実に興味深いです。
 それと今月号では、小日向先生のマンガ『桜学園高等部(前編)』に個人的に大注目。続きがすっごく気になるので、早く来月号を読みたい!

Badi (バディ) 2012年 06月号 [雑誌] Badi (バディ) 2012年 06月号 [雑誌]
価格:¥ 1,500(税込)
発売日:2012-04-21

単行本『田舎医者/ポチ』表紙色校到着

 4月13日にポット出版さんから刊行予定の新マンガ単行本『田舎医者/ポチ』の表紙色校正が出たので、昨日チェックしてきました。
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 今回は、ちょっとレトロな暖かみのある感じにしたかったので、用紙も純白ではなく生成り系の色合いで、紙としての風合いもあるものを希望したところ、かすかにクリーム色がかって細かな繊維が混入しているテクスチャーの用紙を用意していただけて、結果、もうバッチリの仕上がりです。
 上の写真だと、わりと色彩が鮮やかめに出ちゃってますが、現物はもうちょい浅く沈んだ感じ。
 印刷面の保護も、紙の風合いを損なわないように、通常用いられるPP貼り(透明ビニールようなシートを圧着する)ではなく、マットニスを引いていただくことになっています。
 因みに、私がイメージとして編集さんに提案したのは、《ハトロン紙でカバーをかけるのが似合う本》というもので、イラスト自体もそういった雰囲気を目指して、通常とはちょっと異なるテイストのものを描いてみました。
 本がお手元に届いた際には、そんなちょっとレトロな風合いをお楽しみいただけるかと思いますので、お楽しみに。

 本の発売時期ですが、店頭に並ぶのはゲイショップが最も早く、おそらく4月10日頃になるとのこと。一般書店の店頭は、それより少し遅れて13日頃から。
 ポット出版で直接予約いただいた方、特に先着60名様のサイン本をご予約された方には、見本が刷り上がってポット出版に届いた段階で、私がサインを入れてお送りすることになるので、ゲイショップに並ぶよりも少し早めにお送りできると思います。なお、サイン本の予約は既に定員に達してしまいましたが、通常の予約は引き続き受け付け中ですので、どうぞご利用ください。申し込みページは、こちら
 ネット書店等に関しては、これは各ショップの在庫云々や、間に入る取り次ぎ云々が絡んできますので、正確なところは出版社側では把握できないとのこと。アマゾンなどで発売当初に予約および購入が集中してしまい、発売後すぐに品切れになってしまうことがままありますが、そういった状況には出来るだけ小まめに対応してくださるとのことです。
 発売当初でアマゾンで品切れになった場合、足下を見た業者がプレミア価格を付けてマーケット・プレイスで販売するなんてことも、わりとちょくちょく見かけますが、もしそんなことになっても、他のネット書店には在庫がある場合もありますし、少し待てばアマゾンの在庫も復活しますし、本の在庫自体がなくなって入手不可能になるわけではないので、どうか焦らないようお願いいたします。(過去の単行本で品切れになっているものに関しては、また事情が異なりますので、それはお間違えのないように)

 それでは、発売までいましばらくお待ちくださいませ。

ちょっと宣伝、マンガ『エンドレス・ゲーム』第3話掲載です

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 3月21日発売の雑誌「バディ」5月号に、集中連載マンガ『エンドレス・ゲーム』第3話掲載です。
 先月ちょっと一回お休みしてしまいましたが、今回もエロエロでございます。何つっても《日常ベースのこってりハードなエロマンガ》が基本コンセプトなもので(笑)。
 けっこうキャラが自然に動いてきたので、予想していたよりも少し長くなるかもな……なんて予感も。主人公のヒゲ坊主も、描いていてけっこう楽しいし(笑)。
 ただまぁぶっちゃけこの手の話は、長くしようと思えば幾らでも続けられるので、落としどころをどこに持ってくるか……ってのが勝負どころで、全体の長さもそれに左右されるという感じではありますが。さて、どうなりますやら(笑)。
 とりあえず来月もまたエロがメインの展開を用意しておりますので、いましばらくお付き合いくださいませ。

Badi (バディ) 2012年 05月号 [雑誌] Badi (バディ) 2012年 05月号 [雑誌]
価格:¥ 1,500(税込)
発売日:2012-03-21

単行本『田舎医者/ポチ』予告編(& Hype 1.5.0 レビュー)

 4月13日発売予定の新単行本『田舎医者/ポチ』の、収録作品のアニメーテッド・プレビュー付き予告編を作ってみました。
 下の画像をクリックするか、このリンクをクリックすると見られますので(読み込みにちょっと時間がかかるかも知れません)、お時間のある時にでもどうぞ。
 収録作品が映画の予告編みたいに動きます(笑)。
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 予告編の制作には、前にここここで書いた、HTML5をベースにしたインタラクティブなアニメーションを作れるアプリケーション、Hypeを使いました。
 先月メジャー・アップデートがあったので、今回初めてバージョン1.5.0を使ってみました。レイアウトやアニメーション編集の機能強化、HTMLウィジットやメールフォームの追加、iBooks Authorへのエクスポートなど、様々な機能がバージョンアップしたんですが、確かにバージョン1.0と比べて格段に使いやすくなっています。
 というわけでその中から、使ってみて「良くなった!」と感じたものを、幾つかピックアップ。

【Locking and Visibility】
 Adobe Illustratorを使ったことのある方なら判ると思うんですが、Hypeも画像やテキストといったオブジェクトを、下から上に重ねていくように画面をレイアウトしていきます。で、今まではそれが重なっていくと、どうしても下に隠れたオブジェクトを選択するのが難しくなっていったりしました。
 新バージョンではタイムライン上で、可視/不可視のオン/オフが、アイコンのクリック一つで出来るようになったので、そういった「うが〜、この下にあるオブジェクトを選択したいのに、上のが邪魔で選択できねぇ!」みたいなストレスが皆無に。
 そしてアニメートしないオブジェクトをロックすることも出来るようになったので、つい間違ったオブジェクトを動かしてしまってundo……ってなこともなくなりました。

【Sweet Snapping】
 これはIllustratorのスマートガイド機能と似たような感じで、この機能をオンにしておくと、いま選択してドラッグしているオブジェクトと、他のオブジェクトとのセンター合わせや距離(ピクセル数)などのガイドが表示されるようになる、というもの。
 前のバージョンでは、画面全体のセンターあわせくらいしか、こういうガイドは出なかったので、この新機能でオブジェクトの位置を揃えたりするのが格段に楽になりました。

【Rulers and Guidelines】
 作業ウィンドウの上方と左方に、ルーラー(定規)が表示できるようになりました。このルーラーからはPhotoshopと同じ要領で、ガイドを引っ張り出すことができます。
 当然このガイドにはオブジェクトをスナップできるので、これまたレイアウト作業が格段に便利に。そしてこのガイドは、現在作業しているのとは別のシーンにコピーもできるので、複数シーン間でのレイアウトの統一なども、ぐっと楽に。

【Grouping】
 複数オブジェクトをグループ化できるようになりました。
 以前は、複数のオブジェクトを同時に同じ動きをさせたい場合、複数オブジェクトを選択した状態で、録画機能をオンにしてまとめてドラッグ&ドロップ……とかしなきゃならなかったのが、このグループ化機能によって、アニメーションを各オブジェクトにではなく、グループ全体に適用するころができるようになりました。
 これはまさに切望していた機能強化で、実際すごく便利!

【Redesigned Animation Interface】
 アニメーション用のタイムラインが、今までは一つだったのが、新バージョンではオブジェクト用と各オブジェクトのアニメーション用の、二つのウィンドウに分かれました。
 これによって、上のオブジェクト用ウィンドウでオブジェクトを選択すると、選択されたオブジェクトのアニメーション用タイムラインが下のウィンドウに表示されるという形になり、今までのようにアニメートしたいオブジェクトの属性を、いちいち開いたり畳んだりという手間が省かれました。
 更に、オブジェクト用ウィンドウに表示されているアニメーションのタイムラインを直接選択&ドラッグすることで、開始位置や終了位置を変えたり、全体の位置そのものを移動したりできるようになりました。
 これまた、以前は変更したいアニメーション用のキーフレームを、タイムライン上で全て選択してからドラッグしたりしなければいけなかったので、タイミングの微調整はもとより、いったん全体を作ってしまってから、頭や途中に別のアニメーションを挿入したくなったので、そこから後のアニメーション全てをまとめて後ろに動かしたい……なんて作業が格段に楽になりました。

【Bounce and Instant Timing Functions】
 アニメーションのモーション指定が、今までのLinear(一定速度)、Ease In Out(最初と最後だけゆっくり)、Ease In(最初だけゆっくり)、Ease Out(最後だけゆっくり)の4種類に、新たにInstant(途中経過のアニメートなしでモーションがいきなり切り替わる)とBounce(最後に弾むようなアクション)が加わりました。
 特にInstantがありがたく、例えば今までオブジェクトをいきなりパッと表示したい場合、まずタイムラインの一番頭に透過100%のキーフレームを置き、次に表示したい時間の1フレーム前にも透過100%というキーフレームを置き、1フレーム後の目的のフレームに透過0%のキーフレームを置く……なんて作業が必要だったのが、このInstantを使えば、1フレーム前にキーフレーム云々という作業がいらなくなります。

 以上、今回初めてHype 1.5.0を使ってみて「うぉ〜便利になった!」と自分が感じたポイントを、幾つかピックアップしてみました。
 操作方法もPhotoshopやIllustratorといった定番ソフトのそれに似ているので、特にマニュアル等で確認しなくても、勘と見当でサクサク使える感じです。

ちょっと宣伝、新マンガ単行本『田舎医者/ポチ』4月13日発売です

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 お待たせしました、新刊マンガ単行本『田舎医者/ポチ』、4月13日にポット出版から発売です。
 ホントはもっと早く出る予定だったんですが……いろいろ事情があって(って単純に私のせいなんですが)遅れてしまいました。そこいらへんの経緯は、後書きをお読みくださいませ(笑)。
 収録作品は主に近年の「バディ」掲載作から、『田舎医者(単行本用に6ページ加筆)』『スタンディング・オベーション』『傀儡廻(くぐつまわし)』『ポチ』『ジゴロ』『LOVER BOY』、そしてやはり「バディ」掲載作ですがお蔵出しの旧作『43階の情事(1999年)』、そして単行本用描き下ろし新作『見知らぬ土地で奴隷にされて(24ページ)』の、計8作となります。
 ポット出版さんからの単行本なので、ページ数は一般的なマンガ単行本とかよりはかなり多めの、計270ページオーバー。とはいえ、本文の紙質が良く、わりと薄手の紙なので、単行本の厚み自体はさほどありませんが。
 収録作の内容見本などはこちら
 表紙絵メイキングはこちら
 現在、版元のポット出版さんでは、直接通販の予約受付も始まっています。送料無料で、書店に本が並ぶよりも、少し早めにお手元に届くはず。
 先着30名様限定ですが、私の直筆サイン本サービスもあり。
 予約方法等、詳しいことはこちらのページをどうぞ。
ポット出版へ直接のご予約いただくと先着30名様まで田亀源五郎直筆サイン入り!!─『田舎医者/ポチ』(著●田亀源五郎)の予約を開始しました

【追記】なんかあっという間に30名をオーバーしまったそうで、編集さんと話して急遽倍の60名様までに増やしたんですが、それも間もなく定員に達したそうです。ありがとうございました!
 サイン本の受付は終了しましたが、通常の予約は引き続き受付中です。ご希望の方はどうぞご利用ください。
ポット出版/『田舎医者/ポチ』予約ページ
 というわけで、もうじきにお届けできると思います。お楽しみに!
 アマゾンでも予約可能。
『田舎医者/ポチ』amazon.co.jp

●書誌データ
『田舎医者/ポチ』田亀源五郎
希望小売価格:2,400円 + 税 (非再販商品)
ISBN978-4-7808-0178-1 C0979
A5判 / 272ページ
ゲイ・コミックの巨匠にして、世界的なゲイ・エロティック・アーティストである田亀源五郎が描く傑作短篇集。
表題作「田舎医者」(初出時より6頁加筆)をはじめ、描き下ろし作品「見知らぬ土地で奴隷にされて…」(24頁)収録。
輪姦(和姦)もの、ハードSMもの、ショタ系……などなど、さまざまなバラエティに富んだ計8篇。著者自身による作品解説付。
目次
◎田舎医者
◎スタンディング・オベーション
◎傀儡廻(くぐつまわし)
◎ポチ
◎ジゴロ
◎Lover Boy
◎見知らぬ土地で奴隷にされて…
◎43階の情事
・初出一覧
・あとがき
・プロフィール

ちょっと宣伝、スパンキングマンガ描きました

endline 本日2月23日発売の「肉体派ガチ! vol.2 特集/雄尻」に、読み切りマンガ『END LINE』掲載です。

 特集が《雄尻》なので(因みに《おしり》と読みます)、スパンキングものを描いてみました。ゲイもののネタとしては定番(特に欧米では)な気がしますが、考えてみると合意のプレイ系スパンキングものって、私は殆ど描いたことがないような気がしたので(『PRIDE』でちらっと出したくらい?)、それをメインに据えて描くのは今回が初めてかも。
 キャラは、大学アメフト部員とそのコーチという組み合わせ。ラブ要素を目に見える形では出さず(水面下でどうなのかは、また別の話)、パターンとしては体育会系ゲイポルノの王道的な様式。

 実はこれを描く際に、エロ部分の修正基準について編集さんから詳しく聞き、それを元に「画面的には修正を入れる必要が全くないのに、でもエロエロ」というのをやってみようと思ったんです。
 いろいろな事情もあって、「肉体派」シリーズの修正が前号からキツくなりまして、実は前号に描いた『モンスター・ハント・ショー』も、かなりキツめのモザイク修正が入るということを事前に伺い、ならばそれを逆手にとってやろうと、ああいう内容にしたんですな。若干の皮肉も込めて(笑)。
 で、今回は更に、モザイクを入れるコマが全くないのに、でもエロい……ってのをやろうと思ったんですが、その作業途中で、諸般の事情でこの「肉体派ガチ! vol.2」から、成年コミックマークが入ることになり、その結果、修正基準も以前のラインに戻ったので、この狙いはあんまり意味がなくなっちゃいました(笑)。

 ってな裏話はともかくとして、いい感じにコンパクトな小品に仕上がったと思うので、よろしかったらお読みくださいませ。お尻好き(穴じゃなくて臀球の方)の方には、特にオススメです(笑)。

肉体派ガチ! VOL.2 肉体派ガチ! VOL.2
価格:¥ 920(税込)
発売日:2012-02-23

ちょっと宣伝、『エンドレス・ゲーム』第2話です

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 今月21日発売の雑誌「バディ」3月号に、集中連載『エンドレス・ゲーム』第2話掲載です。
 え〜、前回は「まだイントロ」という感じでしたが、今回はもうガンガンに「エロ」です。3ページ目で脱いで、あとはもうずっと濡れ場(笑)。
 若干オモチャ使ったりラフプレイ系のテイストはありますが、尺八や肛姦といったいわゆる「普通のセックス」を和姦で、ページ数をタップリ使ってネットリ描くのは久しぶりかも。
 SM好きの方には、内容がちと物足りないかも知れませんけれど、それ以外の方(でキャラがタイプの方)には、抜きネタ用にオススメです(笑)。
 まぁこんな感じでしばらく進めていきたいと思いますので、皆様よろしくお引き立てくださいませ(笑)。

Badi (バディ) 2012年 03月号 [雑誌] Badi (バディ) 2012年 03月号 [雑誌]
価格:¥ 1,500(税込)
発売日:2012-01-21

『ウィルトゥース』イタリア語版単行本が出ました

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 昨年末、イタリアで私の二冊目の単行本”Virtus”が発売され、手元にも本が送られてきました。
 版元はRen Booksという新興の会社。
 担当編集者のニーノ・ジョルダーノ氏は、ヒゲもじゃの巨漢で見るからに熊さん系ながら、かなりの日本オタク、それもオカマテイストの入った系のオタク氏で、『ガラスの仮面』や『キャンディ・キャンディ』の話をすると止まらなくなるという好漢で、聞くところによるとプライベート用のメールアカウントが「月影千草」だという話(笑)。
 拙作『ウィルトゥース』イタリア語版商品ページは、こちら。既に竹本小太郎さんのイタリア語版マンガ単行本なども出しており、今後もオークラ出版「肉体派」のマンガ単行本のイタリア語版を出版予定(のはず)です。

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 で、このイタリア語版『ウィルトース』ですが、収録作は表題作のみとなっており、サイズはA5と、共に先に出たフランス語版と一緒。
 造本はペーパーバックで、表紙はしっかりとした厚手の紙にグロスPP貼り。本文の紙質も良く、印刷も良好。
 内容は、表題作のみ収録という点以外は、基本的には日本語版と同じですが、フランス語版と同様にセンサーシップの関係で、幼少時のクレスケンスが父親の玩具にされるくだりに、ちょっと絵の差し替えや修正が入っています。
 また、以前出たイタリア語版単行本“Racconti estremi”では、編集氏の「カッコいいから」という要望で、効果音等の日本語の手書き文字をそのまま残した形でしたが、今回は、他のフランス語版やスペイン語版単行本と同様、手書き文字を全て外して絵だけにした状態の画像データを渡し、そこに改めてあちらで先方で効果音を欧文で入れて貰うというという形(これまた編集氏の要望による)になっています。
 で、この新たに加えられた欧文の効果音が、実に元の私の手書き文字の雰囲気を上手く再現してくれていて、これはちょっと感激。参考のために比較画像を作ってみましたが、こういった細やかさという点では、今まで出た外国語版単行本の中でもベストな出来かも。
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 あと、ちょっと興味深かったのが、この効果音に関してなんですが、例えばスペイン語版『外道の家』なんかのユニークな擬音と違って、このイタリア語版『ウィルトゥース』のオノマトペは、何故かそこだけアメコミ風というか、英語になってたりします。
 例えば、剣が縦にぶつかる場面では《CLANG》、ブスリと刺さる場面では《STAB》という具合。足音は《TAP》、そしてキスシーンは《SMACK》……って、なんかスヌーピーみたい!(それは違う)
 そんなこんなで、まぁ古代ローマを舞台にしたストーリーなので、作者としては、いわばキャラクターたちを帰省させるみたいな思いもちょっとありまして、あちらの読者にも楽しんで貰えたらな〜、と願っております。
 もし入手したいという方がいらっしゃいましたら、前出の出版社のリンクから直接か、もしくはイタリアのアマゾン(Virtus [Rilegato] Gengoroh Tagame)からも購入可能です。

ちょっと宣伝、新連載『エンドレス・ゲーム』スタートです

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 12月21日発売の雑誌「バディ」2月号から、新連載マンガ『エンドレス・ゲーム』スタートです。
 今回は《現代もの/キャラは若め/エロはハード》ってな感じでいきたいと思っております。
 前にここで、主人公をどんなタイプにするか思案中と書きましたが、ヒゲボウズでいくことにしました。最初に考えていたのは、もう少しスレンダーなアスリート体型だったんですけれど、プロットを練るうちにイマイチしっくりこなくて、最終形態はけっこうガチムチ系に(笑)。
 どのくらいの長さにするかは、まだちょっと決めかねておりまして、アバウトに6回〜10回ってところかなぁ……ってな感じで、キャラが良く動くようなら長め、そうでもなければ短くなるかもということで、編集さんからもOKをいただいております。

 そういうわけで、長目になるにせよ短く切り上げるにせよ、仮に10回だと160ページになるので、どの道そんなに長編って感じ(因みに『ウィルトゥース』が124ページ、『童地獄・父子地獄』が158ページ)にはならないかな?
 今回の第一話は、まだイントロって感じですけれど、次号以降どんどんエロ場面を増やしていくつもり(笑)なので、しばらくの間よろしくお付き合いいただけると嬉しいです。

Badi (バディ) 2012年 02月号 [雑誌] Badi (バディ) 2012年 02月号 [雑誌]
価格:¥ 1,500(税込)
発売日:2011-12-21

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 それと新連載なので、またHypeを使ってアニメーション効果付きのバナーを作ってみました。
 本家サイトのメニューページにも貼ってありますが、こちらにも単体でアップしましたので、よろしかったらご覧あそばせ。まだ1話しか描いていないので、使えるイメージも少なく短めですが、ひょっとしたら2話か3話を描いた段階で、もうちょっと内容を足すかもしれません(笑)。【公開終了】

スペインの雑誌”UXXS Magazine”にインタビュー掲載

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 スペインはカナリア諸島で発行されているゲイ向けフリーペーパー”UXXS Magazine” No. 46に、拙インタビューと作品数点(カット)が掲載されました。
 フリーペーパーとはいっても、フルカラーで70ページもある下手な雑誌顔負けの冊子。スペインのカナリア諸島というローカルエリアで、これだけのものがフリーペーパーとして成り立つとは、今更ながらあちらのゲイ・マーケットの強固さと層の厚さに溜め息……日本だと考えられませんね、こんなの……。

 内容は、クラブやショップの広告、イベントカレンダーやマップなどの合間に、HIV、アート、リゾート、映画、ピープル等々、様々な記事が入っているもので、ざっと見た感じ、記事が65%の広告が35%くらい?
 エディターさん曰く、フリーペーパーなので性器の露出はNGということでしたが(というわけで私の作品も、それを避けたセレクトになっています)、カバー写真からもお判りのように、なかなかセクシーな誌面になっています。

 で、私のインタビュー・ページは、こんな感じ。
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 例によってメールで英語のQ&Aをやりとりしたもので、質問内容は「どうして今の仕事をするようになったの?」とか「インスピレーションはどこから?」とか「『外道の家』を描くのにどのくらいかかった?」とか「初めて男の裸を描いたのはいつ?」などなど。
 ちょっと変わったところでは、「他の多くの日本のゲイ・アーティストと違って、貴方の作品は主に強く逞しく毛深い男が凌辱されるけれど、それが貴方の成功の一因となった?」なんて質問も(笑)。

 この雑誌ですが、発行元のサイトでPDFファイルがフリーでダウンロードできますので、興味のある方はどうぞ。
www.uxxsmagazine.com
 6ページ目の見開きなんか、けっこうグッときますぞ(笑)。