
“The Legend of Bhagat Singh” (2002) Rajkumar Santoshi
20世紀初頭、インド独立運動のために戦った伝説的な闘士、バガット・シンの生涯を描いたインド映画です。
この、バガット・シンという人物、米Wikipediaによれば、インド独立運動にあたって最も重要な役割を果たした人物の一人とのことですが、正直私は、この映画を見るまで、その名前を聞いたことすらありませんでした。1907年生まれ、1931年没で、アナーキズムと社会主義思想の元に、独立のため武力闘争を繰り広げた人物らしいです。
映画は、バガット・シンが少年時代に英国軍による暴虐を目にしたことや、大学の学友との交流を通じて、次第にインドの独立運動に身を投じていく様子が描かれます。
その合間合間に、いかにもインドの娯楽映画らしく、家族愛や婚約者とのロマンスなども描かれますが、基本的には、硬派な社会派歴史映画といった感じ。
バガット・シンは、独立のためには武力も辞さないという思想の持ち主なので、当然のように非暴力を唱え続けたマハトマ・ガンジーとは相剋もあり、映画ではそういった要素も描かれます。
その中には、英雄視されているバガット・シンが捕らえられ、最終的に処刑される際に、ガンジーなら止めることができたはずなのに、そうしなかったと非難するような描写もあり、これは、ガンジーといえば民衆からは聖人のように受け止められているとばかり思っていた自分には、けっこう新鮮な驚きでした。
映画の内容が内容のため、英語字幕の鑑賞だと内容把握のハードルも高く、自分でもかなり情報を掴み損ねているとは思うんですが、全体的にバガット・シンは、あくまでも悲劇の英雄として描かれ、その武力行使の是非について問うような要素は、あまり見られなかったように思えます。
映画から受けるバガット・シンのイメージは、何となくマイケル・コリンズと通じるものがあり、映画全体のイメージも、ニール・ジョーダン監督の『マイケル・コリンズ』を、パワーゲームの要素や善悪の観点を、もうちょっと大衆娯楽的にシンプルにしたような感じがしました。
特に、善悪の描写に関しては、イギリス側の暴虐などが、誤解を恐れずに言えば「水戸黄門」とか「暴れん坊将軍」的な、いわゆる絵に描いたような絶対悪なので、ここはいささかシンプルに過ぎるような気はしました。講談小説とかならともかく、20世紀以降を舞台にした歴史映画としては、ちょいと視点が偏りすぎのきらいがあります。
ただ、大河ドラマ的な見所としては、ストーリー的な面白さも、物量的なスケール感もたっぷりあり、大いに楽しめる出来映えです。
インド映画につきもののミュージカル・シーンも、それが劇中劇だったり抵抗運動歌として処理していたりと、話のシリアスさから浮きすぎないように(とはいえ、ヒーローとヒロインが風光明媚でロマンチックな場所で、互いに愛を歌いあい踊りあうといった、インド映画的な「お約束」シーンも、もちろんあるんですけどね)、上手い具合に配慮されている。今や大御所の感のある、A・R・ラフマーンの音楽も、いつもながら民族的な土臭さとキャッチーなポップさが上手く同居していて、聴きごたえあり。
主演は、アジャイ・デーヴガン。
前回の記事で、インド映画の主演男優の顔は、どうにも苦手なタイプが多いといったことを書きましたが、この人も例外にあらず(笑)。
ただ、『ミモラ 心のままに』の時と比べると、今回はシーク教徒の役なので、つまりヒゲがある(笑)。特に前半は、フルフェイスのモジャモジャ。後半は口ヒゲだけになっちゃいますけど、個人的にヒゲは、フルフェイスで30点、ムスタッシュで10点アップという感じなので(笑)、割とカッコ良くは見えました(笑)。
演技の方も、静かで内向的な役だった『ミモラ』のときとはうって変わって、思想的にも肉体的にもパワフルな悲劇のヒーロー像を、実に力強く演じていて、大いに説得力あり。
ヒロインは、これまたインド映画の例に漏れず、実に美人なんですけど、役柄的な重要度が低いせいもあって、あまり印象には残らず。
さて、実はこの映画、私的にはもう一つ、大いに見所がありまして。
ま、ぶっちゃけ、毎度おなじみの「責め場」なんですけどね(笑)、その責め場が、質も量も実に充実している(笑)。
まず、最初の見所は、少年時代のバガット・シンが、イギリス軍による民衆への暴虐を目撃するシーン。
これ、パブリックな場でのフロッギングなんですな。村の広場で、幾人ものインド人男性が、かたやウィッピング・ポストに縛られ、かたや地面を這わされながら、ビシバシ鞭打たれている。
縛られている方は、上半身裸で尻も丸出し、這わされている方も、上半身裸で足蹴にされながら鞭に追い立てられ、そして周囲にも、刑を受けた後の被虐者たちが重なり合っている……ってな場面を、いかにもインド映画らしく、往年のスペクタクル映画を想わせるスケールで見せてくれます。
同様の見所は後半にもあり、今度は捕らえられた活動家たちが、イギリス軍の拷問部屋で責められるシーン。
上半身裸の男たちが、天井から逆さ吊りにされ、壁に磔吊りにされ、殴られ、鞭打たれ、それを他の被虐者たちが、怯えて見守る。で、これまたスケール感たっぷりのセットで見せてくれる。
更に、加虐者たちが、前述したように絵に描いたような悪役的に描かれるので、それが災い転じて福となり(……って、そうなのか?)、拷問シーンの残虐さにもいっそう拍車がかかる。
というわけで、拷問マニアだったら、この二つのシーンは、ちょっと見逃せないですぞ(笑)。
主人公バガット・シン自身が責められる場もあり、まずは前半、警察に捕らえられて、両手を鎖で吊られ、首と脚にも鉄枷を嵌められた状態で、警棒でタコ殴り。
残念ながら、このシーンは着衣ですけど、いちおうそのすぐ後に、釈放されて家に帰った主人公が服を着替えると、その裸身に殴打の痕が残っているのを、主人公の母親が目撃する、ってな場面があります。アジャイ・デーヴガンは、けっしてマッチョってわけじゃないですけど、肉付きはなかなか良くて、けっこうそそられる裸身です(笑)。
次に後半、捕らえられ、獄中でハンストをする主人公に、よってたかって無理矢理ミルクを飲ませようとする、ってな、ちょっと変わったシーンがあります。
ここも着衣なのは残念ですが、絵的には完全に「水責め」と同じですし、主人公が頑なに口を閉じていると、加虐者が「え〜い、鼻から飲ませろ、鼻にホースを突っ込め!」なんて怒鳴ったりするのが、ちょっと嬉しい(笑)。
この「ミルク責め」は、もうちょっと後になってから、今度は仲間たちも一緒に、集団でやられるシーンもあります。
そしてもう一つ、両手両脚と首にも鎖をかけられ、大の字に腹這いにされての鞭打ちシーン。
嬉しいことに、ここでようやく上半身裸に。しかも面白いのは、これ、氷の板の上に腹這いにさせられてるんです。で、その背中を鞭打つ。氷の冷たさを表現するために、加虐者が部屋の隅にある火鉢で手を温める、なんてディテールも描いてくれるのが、また嬉しい(笑)。
というわけで、責め場的にも、実に見所の多い、ア〜ンド、見応えのある映画でした(笑)。
私が所持しているDVDはアメリカ盤。リージョン・コードはフリー。ワイド画面のスクィーズ収録。前述したように、英語字幕付き。
ジャケットが違うから、同じ品物じゃないみたいだけど、珍しく日本のアマゾンでも輸入DVDを扱っていたので、ご参考までに下にリンクを貼っておきます。
“The Legend of Bhagat Singh”(amazon.co.jp)
つれづれ
会社員時代の友人夫妻二組と連れだって、リンゼイ・ケンプ・カンパニーの公演『エリザベス1世〜ラストダンス〜』を見物。生のリンゼイ・ケンプを見るのは、これが初めて。
思いの外、ダンスよりも演劇的要素の比重が高かったのと、演出自体も比較的オーソドックスだったことに、ちょっと肩すかし感もありましたが、とにかくケンプ老の存在感が圧倒的。他のパフォーマーとレベルが違いすぎると感じてしまうほどで、なるほど、こりゃ唯一無二の人なんだな、と実感。
そして、カーテンコール。
パフォーマンス中の重々しい所作とは、うって変わった軽やかな足どりで、白いローブを翻しながら颯爽と会釈するケンプ老。その姿は神々しいほどに輝いており、思わず拍手にも力が入ってしまいました。
いや〜、ご健在なうちに生のパフォーマンスが見られて、ホント良かった。
その数日後、家の近所で大学時代の友人二人とランチ。
互いの近況や共通の知人の情報などで、話に花を咲かせていると、誰それのご母堂が亡くなられたとか、誰それが糖尿病になってしまったとか、以前と比べて健康絡みの話題が多くなってきて、「お互いに歳をとったんだね〜」なんて笑い合ったり。
ただ、二人とも子持ちの既婚女性なので、話題が子育てとかPTAとかになると、私は完全に置いてきぼり状態(笑)。
家では、相変わらずDVDで映画鑑賞三昧。
で、ここんところ数日連チャンで、『木靴の樹』『シベリアーダ』『ペレ』と続けて見ていたら、相棒から「ヨーロッパの貧しい農村の映画は、ここいらへんでやめにして、そろそろ豪華で派手なヤツが見たい!」とクレームが(笑)。
そんじゃあ、歌と踊りとアクションがあるインド映画にしようと、『アルターフ 復讐の名のもとに』を鑑賞。社会派なテーマを、見事に大衆的な娯楽作に昇華していてお見事。
相棒も、おおむね満足はしてくれたものの、主演のリティック・ローシャンの顔を、「目はいいんだけど、この鼻と鼻の穴はありえない。クリスチャン・ベール(どうやら、今現在これが相棒にとって「変な鼻の男優」の代名詞らしい)もビックリ」と、手厳しい評価(笑)。
ただまあ、相棒がインド映画の二枚目男優に手厳しいのは、今に始まったことではなく、サルマーン・カーンのことは「ヒキガエルみたいな目」とか言っていたし、シャー・ルク・カーンに至っては「余りにもイヤな顔だから、顔は見ないようにしている」などと、インド映画ファンが聞いたら殴り殺されそうな暴言を吐いております(笑)。
まあ、確かにインド映画の男優って、正直私も「う〜ん、これのどこが二枚目なんだ……」とか思うことが多いですけどね(笑)。好きな顔の男優って、アニール・カプールくらいしか思いつかないし(笑)。
そして『アルターフ』の翌日は、何だかアジアな気分が続いていたので、タイ映画『わすれな歌』を鑑賞。で、見てから気が付いた。ヨーロッパからアジアに変わっただけで、また「貧しい農村」に戻っちゃってました(笑)。
そうそう、その『わすれな歌』の中に、主人公の男が芸能界デビューの代償として、エロ社長に言われるままにヌード写真を撮られたあげく、男色関係を強要されそうになるシーンがあるんですけど(因みに、主人公は脱走兵という設定もあって、なかなか良い身体をしています)、その写真撮影のシーンが、履いているカラフルなビキニといい、腰に手を当てたり腕を伸ばしたりする、ミョ〜に気取ったヘンなポーズといい、相棒と二人で「まるで昔の『薔薇族』や『さぶ』のグラビアみたい!」と大ウケ(笑)。ホント、懐かしの岩上大悟先生の写真みたいな雰囲気でした。
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木靴の樹 [DVD] 価格:¥ 2,625(税込) 発売日:2008-09-26 |
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シベリアーダ [DVD] 価格:¥ 9,240(税込) 発売日:2007-09-21 |
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ペレ [DVD] 価格:¥ 3,990(税込) 発売日:2000-11-24 |
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アルターフ 復讐の名のもとに [DVD] 価格:¥ 3,990(税込) 発売日:2003-03-26 |
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わすれな歌 [DVD] 価格:¥ 4,935(税込) 発売日:2003-05-30 |

本は、大日本絵画・刊の『日本甲冑史 上巻』を購入。弥生時代から室町時代までの日本の甲冑や武具を、少年雑誌で活躍した挿絵画家、中西立太(小林源文のお師匠さんなんだそうです)がカラーとモノクロのイラストで、詳細に図解している好著。
甲冑の全体像から細かな構造、更には、その着用手順から下に着る衣のことまで、実に見やすく図解されているので、これは今後、時代物を描く際には手放せない資料になりそう。
因みに、同じ出版社と著者による、『日本の軍装 幕末から日露戦争』と『日本の軍装 1930~1945』
の二冊は、以前から自分が軍人ものを描く際に、いつも手元に用意する本だったりします。
この手の本は、図解だったり写真だったり、他にも色々と出ておりますが、このシリーズは、内容・使い勝手・値段など、様々な点からオススメです。写真ものだと、質感や雰囲気は掴めるけれど、構造とかが判りにくいことがままあるんですが、このシリーズは、カラー・イラストで全体像を見せて、細部の構造や階級章の色々など、データ的な部分はモノクロの図解で説明してくれるので、作画資料としては本当に使いやすい。
音楽は、特に目新しいものは聴いてないですね〜。
ここんとろ、ちょっとザラついた音が欲しい気分が続いているので、HangedupとかSilver Mt. Zionとか、それ系のポスト・ロックの旧譜を、引っ張り出してきて良く聴いています。
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あとはまあ、サンマが安くて美味しいので、そればっか喰ってます(笑)。
そんなこんなが、最近のワタクシ(笑)。
『怪傑白魔』フランス盤DVD

『怪傑白魔』(1959)リッカルド・フレーダ
“Agi Murad il diavolo bianco” (1959) Riccardo Freda
前にここで書いた、スティーヴ・リーヴス主演の『怪傑白魔』(米題”White Warrior”、仏題”La Charge des Cosaques”)のフランス盤DVDが届いたので、レポートしてみませう。
とりあえず、映画の内容から。
帝政ロシア時代のコーカサス地方を舞台に、白装束に身を包んだヒーローが活躍する、アクション・スペクタクル。原作はトルストイの『ハジ・ムラート』(未読)なんだそうですが、内容はかなり大幅に変更されているみたい。
スティーブ・リーブスは、もちろん主役の怪傑白魔ことハジ・ムラート役。白馬に跨り、白いマントをなびかせて、ロシア軍の砦を陥落させたり、長老の娘と恋仲になったりと大活躍。ところがある日、屋外デートの最中にロシア軍に襲われ、負傷して捕虜になってしまう。
捕らえられたハジ・ムラートは、ロシア軍から「降伏して、こっちの味方になれ」と拷問を受けるが、果敢にそれに耐え抜く。そんな姿を見ていて、ロシア軍側のお姫様は、捕虜に仄かな恋心を。
いっぽう抵抗軍側では、かねてからハジ・ムラートを妬んでいた男が、長老を暗殺して、その娘でハジ・ムラートの婚約者でもある美女を我がものにし、自分が首魁に収まろうと奸計を巡らす。
さて、囚われのハジ・ムラートの運命は、そして恋の行方は……? ってな感じの、肩の凝らない痛快アクション娯楽作。
ストーリー的には、後半、ヒーローがずっと囚われの身になってしまうので、アクション・スペクタクル的な動きがなくなってしまうし、ドラマのクライマックスが、ロシア軍との戦いではなく、味方の中の裏切り者との戦いなので、ちょいと盛り上がりに欠ける上に、モノガタリ全体のスケールも小さく縮んでしまうといった物足りなさはあります。
それでも前半の砦の攻防戦とかは、けっこう見応えがありますし、撮影がマリオ・バーヴァだということもあり、ロマンチックで静かな見せ場でも、ちゃんとこっちをウットリさせてくれます。登場人物も、皆さんクリシェのカタマリのような人物造形ではありますが、このテの娯楽作的には、キャラクターも良く立っていて魅力的。ヒーローものと割り切って見れば、充分以上に楽しめる佳品といったところでしょうか。
主演のリーブスは、ヒゲもエキゾなコスチュームも良く似合っていて、いつもながらの美丈夫ぶり。基本的には着衣主体の映画ですけれど、前半の宴会でのレスリング・シーンと、後述するボンデージ&責め場シーンで、しっかり自慢の肉体美も披露してくれます。
ヒロインの方も、素朴で心の強い村娘といった風情ジョルジア・モル、ゴージャスな貴族風のシーラ・ガベル、共になかなか美しく、役割分担の持ち味を良く出していて好演。
悪役のレナート・バルディーニとジェラード・ハーターは、まあ、可もなく不可もなく、といったところ。
で、まあ、私がこの映画を、その本来の出来映え以上に愛している理由として、スティーヴ・リーヴスの責め場、ってのがあるんですが(笑)、そのご紹介をば。
まず、これは責め場ではなく、単なるボンデージなんですけど、傷ついて捕らえられたリーヴスは、上半身裸に包帯を巻かれて、ベッドで医師の手当てを受けた後、隙をついて脱走を試みる。しかし失敗して、再度ベッドに寝かされると、今度は脱走防止に、両手をベッドに縛られる……ってな塩梅。これ、両手を挙げたバンザイ・スタイルってのが、実にヨロシイ(笑)。
そして、傷が癒えた後は、まず、鞭打ち。
上半身裸でY字刑架に縛られて、ヒゲ熊獄吏に背中を鞭打たれます。背中にはちゃんと鞭痕が走っているし、打たれた直後、身体をのけ反らして苦悶する横顔もちゃんと見せるあたり、実に神経が行き届いた演出(そうなのか?)。
因みにこのシーン、前にここで紹介した洋書”Lash!”でも、「映画で見るステキ鞭打ちシーン100」の中の一つにリストアップされてます(笑)。
それから、今度は身体の前後を逆にして縛られて、焼きゴテ責め。
このシーン、尺は短いし、焼きゴテが当てられる部位はフレームアウトして見られないんですけど、華やかなパーティーシーンを挟んで見せられるので、残酷度や無惨度は高い。
因みに、これより前段では、別の捕虜(細身だけど、いちおうヒゲモジャで上半身裸)が同様の責めにかけられるシーンがあります。で、この捕虜は拷問された後、リーヴスを屈服させるための道具として、その眼前で処刑されてしまう。
という具合に、拷問されるスティーヴ・リーヴスを愛でるという点(笑)では、『鉄腕ゴライアス 蛮族の恐怖』と『逆襲!大平原』と、この『怪傑白魔』が、私にとっての三冠王(笑)。
仏盤DVDの品質は、シネスコのスクィーズ収録、画質良好、退色も傷もほぼ見あたらずの高品質。
DVDは過去にアメリカ盤やスペイン盤が発売されていますが、それらと比較しても、画質はずっと良いです。もちろん、色はおろか人物まで画面外に切れちゃってるアメリカのトリミング盤と比べると、雲泥の差。
アメリカのノートリミング盤(スペイン盤も、おそらく同一マスター)と比較しても、ここでアップしたキャプチャ画像は、縮小しているので判りにくいと思いますが、まず、ディテールの再現度がぜんぜん違う。それと責め場とか、画面が暗めだったり、コントラストがキツめになっても、シャドウ部の潰れがないのが良い。
ただし音声はフランス語とイタリア語のみ、字幕はフランス語のみなのが残念。
カップリングされている”Catherine de Russie”は、まだ未見。
スペインの企画展”Fantasia Erotica Japonesa”に出品中です
10月9日から12月11日まで、スペインはバルセロナのギャラリーARTZ 21で開催されている、日本のエロティック・アーティストを集めた企画展”Fantasia Erotica Japonesa”に、作品を数点出品しております。
ギャラリーのARTZ 21は、前にここで紹介した、先々月から先月にかけて開催されていた”Love Pryde Show”と同じところ。
今回の”Fantasia Erotica Japonesa”のキュレーターは、以前ここで紹介した”L’imaginaire Erotique Au Japon”の著者、アニエス・ジアール。
参加アーティストは、西牧徹、市場大介、水野純子、などなど。
アーティスト全員のリストと作品サンプルは、ARTZ 21の”visit the gallery”から入り、ENGLISH > EVENTS > Fantasia Erotica Japonesaと辿って、ARTIST’S DISCOVERYをクリックすれば見られます。
プレスブックのPDFファイルも、同ページのFULL PRESSBOOK CLICK HERE!からダウンロードできます。もちろん私の紹介も載ってますよ〜(笑)。
というわけで、会期中にバルセロナへ行かれる方がいらしゃいましたら、ぜひお立ち寄りくださいませ。
あ、因みに私の出展作は、前回の”Love Pryde Show”から引き続き、同じ内容です。
“Queens of Langkasuka”とか”Stara Basn”とか”Alatriste”とか
先日、ここで予告編を貼ったタイ映画”Queens of Langkasuka”ですが、バンコク在住の旧友が「街中にはサインボードが出てるよ〜」と、写真を撮って送ってくれました。(サンキュー、せいたろー!)
う〜ん、いいな〜、バンコク行きゃ見られんだよな〜……って、そのためだけにホイホイ渡航できるほど、あたしゃリッチじゃゴザイマセンが(笑)。
願わくば日本公開、それが無理ならDVDスルーを望みたいところですが、2000年の“Bang Rajan”といい、2001年の”The Legend of Suriyothai”といい、タイの大作史劇系は全く公開もソフト化もされなかった現状を鑑みると、やっぱり期待薄だろうなぁ……。
【追記】日本盤DVD出ました!
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ランカスカ海戦 ~パイレーツ・ウォー [DVD] 価格:¥ 3,990(税込) 発売日:2011-10-07 |
因みに、”The Legend of Suriyothai”ってのは、本国では怪物的なヒット作だったそうで、十六世紀中頃のビルマとの戦いで、自ら象に乗って戦ったスリヨータイ女王の生涯を描いた伝記ドラマです。
私が見たのは、フランシス・フォード・コッポラが米国公開用に再編集した142分版(オリジナルは185分)だけなんですが、とにかくインテリアやエクステリア関係がスゴい。何でも監督が王族の人らしく、普段は撮影できないような宮殿だか何だかの中も、この映画には使われているらしく、タイの古典的建築美術の豪奢さがタップリ堪能できる。
モノガタリの方も、バトルあり、ロマンスあり、宮廷内のドロドロ劇ありの、盛りだくさんの面白さ。バトルシーンが、物量は充分なのに不思議と迫力に欠けるのは残念だったけど、象に乗って戦う時とか、その操り方を見たのは初めてだったし(具体的には、メインの輿を挟んで前後に操象師が乗り、頭側の人が手旗みたいので方向を示すと、尻側の人がそっちに象を動かす)、そーいったディテールのアレコレだけでも面白かった。
こういった大作が、いずれも日本語字幕付きで見られないのは、ホント残念。
とはいえ、個人的に嬉しいニュースも、最近二つほどありました。
まずは、前に何度か触れたことのある、ポーランド製ファンタジー映画”Stara Basn”が、『THE レジェンド 伝説の勇者』(言いたかないけど、ヒドい邦題……)っつータイトルで、11月に日本盤DVDが発売されるってこと。
これ、中盤の見せ場とクライマックスに出てくるCGがショボショボなのが、ほんっと〜に残念なんだけど、基本的には、ジョン・ブアマンの『エクスカリバー』みたいな、渋くて重厚なエピックものだし、主演の(っても、これはヒーローものというよりは、様々な人物が絡む宿命劇といった内容なので、必ずしも出ずっぱりってわけじゃなんですけどね)ミハウ・ジェブロフスキーはカッコイイし、ヒロインはキレイだし……と、個人的にお気に入りの一本だったので、日本語字幕付きで見られるのはホントーに嬉しい。
【追記】後に何と500円DVDになってしまった……。
| THE レジェンド -伝説の勇者- [DVD] 価格:¥ 500(税込) 発売日:2011-11-21 |
もう一つは、ヴィゴ・モーテンセン主演のスペイン映画”Alatriste”が、これは幸いタイトルも『アラトリステ』のまんまで、ようやく12月に公開されるということ。
え〜い、いつまで待っても公開されないもんだから、今年の頭にシビレをきらして、スペイン盤DVDを買っちまったい(笑)。ただ、私の頭では英語字幕についていけない部分がアレコレあって、いまいちヨーワカラン部分が多々あったから、無事に日本公開が決まって万々歳(笑)。
とゆーわけで、内容よりも映像ばっかが印象に残ってるんですが、これがまた渋い色調の画面構成が重厚で、美術関係が大いに見応えがあって、しかも出てくる男どもが、モーテンセンを筆頭に、いい具合にバッチくて(笑)実にカッコいい。
そんなこんなで、この調子で”Queens of Langkasuka”と、あと“1612”も、何とか日本公開されないかな〜、と祈る、今日この頃です。
『落下の王国』
『落下の王国』(2006)ターセム
“The Fall” (2006) Tarsem Singh
前にここで予告編を紹介しましたが、期待通り、目の御馳走テンコモリでした。
冒頭のモノクロームのシーンから、映像の美麗さに目を奪われましたが、その後も、次から次へと繰り出される、スケール感タップリな美麗映像の数々には、本当に圧倒されます。石岡瑛子の見事な衣装とも相まって、その計算尽くされたシャープな構図と色彩設計による美麗映像は、まるで動くファッション写真のよう。
ただ、私の個人的な好みから言うと、美しさの質が極めてデザイン的で、ファイン・アート的な力強さには欠けるのが、ちょっと物足りないという感じもあり。
いささか乱暴な説明になりますが、例えば、表現手法的に似たものがあるパゾリーニとかパラジャーノフには、強烈な個性と作家性が感じられるんですけど、このターセム監督の作風からはそういった個性ではなく、アーティスティックな作品から感銘を受けたアート・ディレクターが、それをコマーシャル向けに再構築したような、そんなニュアンスが感じられるんですな。
前作『ザ・セル』の時も、コンテンポラリー・アートの引用の仕方などで、同様の印象は受けていたんですけれど、今回は、前作にあったグロテスク趣味や残酷趣味のようなものが後退し、より間口の広い(であろう)「美しさ」が前面に出ているせいもあって、それがより強くなった気がします。
まあ、でもそれは良し悪しではなく、あくまでも私の好みの問題なので、かえってそこが良いと感じられる方もいらっしゃるでしょうし、とにかく前述したように、映像美は本当にスゴいです。劇場で見られて良かった〜、と、つくづく思いました。
モノガタリ的には、半身不随の男が語る空想のお伽噺と、現実の病院で繰り広げられるドラマが、次第に交錯していくんですが、これといって目新しいものはなし。
この映画では、空想はあくまでも空想のままで、現実の状況の変化によって、その内容も自在に変更が可能なので、現実と虚構の関係性も、前者が主で後者が従という構造は崩れず、逆転はおろか拮抗すらしない。空想のお伽噺を物語ることによって、それが現実の生活も変えていくという展開も見せますが、これも基本的には、そういった変化の起因となっているのが、現実の少女の行動や言葉なので、やはり前述の構造は崩れていない。そういう意味では、この映画で描かれている「物語る」という行為は、「モノガタリを作る」というよりは、「ごっこ遊びをする」のに近いのかもしれません。
そこいらへんが、私の趣味的には、ちょっと食い足りない感もあるんですが、しかし、それを補って余りあるのが、この映画の持つ「愛らしい魅力」でした。
前に、この監督について「日常の描写はあまり上手いとは思えない」といったことを書いているんですけれど、今回のそれは、前作『ザ・セル』のそれと比較すると、格段に良い。どうやら「あまり上手くない」のは、アクションやサスペンスといった、エンターテイメント的な動きのあるドラマツルギーの部分だけだったみたい。
今回見せる日常の描写は、繊細でかなり良いです。空想世界の華麗なインパクトだけではなく、現実世界の方も、地味ではあるけれど負けず劣らず魅力的に描いてくれる。
そして、それを更に後押しするのが、主役の少女の魅力。
決して美少女ではないし、それどころか、最初にひと目みたときは、「うわ、何じゃ、このオバサンみたいなオンナノコは」とか思っちゃったんですけど(笑)、次第に表情といい仕草といい、マトリョーシカみたいな体型といい(笑)、もう何とも愛くるしく見えてくる。
そしてラスト、それまではどちらかというと悲劇的だったり恐ろしげだったりしていた「落下」のイメージが、朗らかで楽しげなイメージに反転するんですが、これが実にお見事! 締めくくりの少女のモノローグと相まって、観賞後には楽しさと共に、愛らしい幸福な余韻が残る。
映画の中で、モノガタリや現実世界は、この少女によって最終的に「救われる」構造になっているんですけれど、この映画そのものも、やはりこの少女に救われた感じがします。
他に、幾つか印象に残ったこと。
言葉と映像の関係という点で、ちょっと面白い仕掛けがありました。
具体的に言うと(一種のネタバレなので白文字で)、空想のお話には「インド人(インディアン)」のキャラクターが登場するんですけれど、実はこれは、お話を聞いている少女が、そう思いこんでいるだけなんですな。映画のラスト、一瞬ですけれど、どうやら語り手の青年は「ネイティブ・アメリカン(インディアン)」として話していたのだということが、観客には判るような仕組みになっている。
これは、ディスコミュニケーションの中で生まれたコミュニケーションを描いているとも言え、同種の構造は、ラストのカットアップのシーンでも、映像が本来描こうとしていたものとは違うものを、少女が見ているという形で描かれます。ここいらへんは、英語圏で生活する非英語圏の人間という、監督自身と同じ設定を上手いこと生かしていて、なかなか面白いなぁと思いました。
こういった具合に、この映画には作家自身のプライベートな様々が盛り込まれているようで、他にも幾つか興味深いものがありました。
プログラムによると、映画には監督自身の失恋体験が反映されているらしいんですが、その結果、思わず「女性嫌悪?」とか思ってしまうくらいの、成人女性へのあんまりな描き方になったのだとしたら、ちょっと大人げないなぁ、なんて気もします(笑)。まあ、別れた女への腹いせみたいのが、そんな形で出たのだとしたら、ある意味ほほえましいという気もしますけど(笑)。
また、お伽噺の中でのメイン・キャラクターは、いちおう「山賊」なんですな。そして現実世界でも、「盗み」が展開の鍵を握っていて、その是非に関する会話も出てくる。で、この監督の作風は、前述したように自作中に他者の作品を「引用」することが多いんですけど、ひょとしてそれを「盗用」だと誹られて(本国ではそうか知りませんが、少なくとも日本では、『ザ・セル』のとき、そのことを痛烈に非難している評を読んだ記憶があります)、それが反映されて「山賊」やら「盗み」やらが出てきたのかな? なんて、つい深読みしたくなっちゃいますね。
『ザ・セル』のコンテンポラリー・アート同様に、今回もバリ島のケチャやメヴレヴィー教団の旋回舞踏が引用されていましたが、まあ確かに、この監督の引用手法は極めて感覚的で、あまりコンセプチュアルな感じはしません。それを安易さと捉えて、批判したくなる気持ちも、まあ判らなくはないですけどね。
ちょっと宣伝、リーマン系マンガ(前後編)描きました
9月20日発売の「バディ・11月号」に、前後編の読み切りマンガ描きました。
タイトルは『ポチ』。11月号に前編、来月発売の12月号に後編が、それぞれ16ページずつ掲載されます。
担当編集さんに「次のマンガのネタ、何かリクエストある?」と尋ねたところ、「個人的にはスーツもの(サラリーマン)とか萌え♪」とのことだったので、そんじゃあと、以前から温めていたリーマンもののネタを描くことにしました。
この話の主人公は、顔と身体はいいけど、基本的には平凡な会社員にしたかったので、キャラクターの顔を、いつもよりサッパリめにデザインしてみました。アップじゃないですけど、左上のサンプル画像で、何となく雰囲気はお判りかと。
内容は……う〜ん、こーゆーのは何て言うのかな? 凌辱じゃないし、いわゆるSMともちょっと違う気がするし。言葉責め系羞恥エロ、ライトSM風味……ってトコでしょうか。行為自体はさほどハードじゃないけど、エロ度は高いと思います(笑)。
バディ11月号(amazon.co.jp)
『アリゲーター 愛と復讐のワニ人間』

『アリゲーター 愛と復讐のワニ人間』(2001)スザット・アンタラヌパコン
“Krai Thong” (2001) Suthat Intaranupakorn
前にここで紹介した、タイ版『300』みたいな”Bang Rajan”で一目惚れし、そのあと見たタイ版「浅茅が宿」みたいな秀作怪談映画『ナンナーク』でも惚れ直した、Winai Kraibutr(例によって日本語表記が、ウィナイ・グライブットとかビナリ・クレイブートとか、ソフトによって揺れております)主演の、アニマル・パニックとエロスが合体した超怪作。
いちおうストーリーは、むかしむかし、タイのとある村が人食いワニに襲われ、村長はそのワニを倒した男に、自分の財産と娘を与えることを公約し、一人の旅の勇者がワニ退治に出掛ける……ってな、いかにも昔話に良くあるフォーマットです。
ワニが人を襲うシーンは、いささかチープながらも、惜しみないスプラッタぶりを見せてくれます。腕は食いちぎられるわ首は飛ぶわ、あげくは木の枝に掴まって逃れようとしていたところを、下半身丸ごと食いちぎられて内臓ドビャッってなシーンまである。
ただ、実はこのワニは、人間の姿に変身することができる、ということが途中で判るんですが、このあたりから、だんだん映画の先行きが怪しくなってくる。
村長の娘は、ワニ退治の勇者クライトーンと仄かな恋に落ちるんですが、ワニに攫われて水中に引きずり込まれてしまう。苦しい息の下、頭をよぎるのはクライトーンとの甘いラブシーン。ところが、気がつけば水中の洞窟にいて、自分の上にはクライトーンならぬ、ワニが人間に変身したワニ男がのし掛かっていた! 更にその洞窟には、ワニ男だけじゃなくて、その妻だか愛人だかの、二人のワニ女までいた!
ここまでくると、もはやタダモノナラヌニオイがぷんぷん(笑)。
ところが、ビックリするのはまだ甘かった。「英雄、色を好む」とは申しますが、主人公クライトーンの、モテモテぶりっつーか絶倫ぶりが、更に話をヘンな方向へ加速させていきます。
とりあえずクライトーンは、無事娘を救出して陸に戻るんですが、喜んだ村長が勇者の結婚相手に定めたのは、助け出した娘ではなく、その妹の方。ここで「おや、悲恋ものになるのかな?」と思ったんですが……いやぁ、そんな読みは甘かった(笑)。
以下、未見の方の興を削がないよう、要点は白文字で書きますが、ネタバレがお嫌でない方は、ドラッグして反転させて読んでください。
けっきょく勇者クライトーンは、姉と妹、二人の娘を一緒に嫁にもらい、更に、再度ワニ退治に出掛けたついでに、ワニ女の一人ともセックスして、ワニ男を退治した後も、残るもう一人のワニ女(これ、いちおう勇者にとっては友人の仇だし、ワニ女にとっては夫の仇のはずなんですが)ともセックスし、尻からワニの尻尾が生えている子供も生まれてハッピーエンド!という、こちらの常識的な想像を遥かに飛び越えて、もう成層圏まで届きそうな勢いの超展開を見せてくれます(笑)。
ってな具合の怪作なんですけど、でも、これが怪作になっちゃったのは、ひとえにこのモノガタリを、リアリズム準拠の映画にしてしまったせいだよなぁ(笑)。
というのも、民話や伝説というフォーマットで言うと、こういった、英雄が行く先々で美女をモノにするとか、異種婚とかいった要素は、別に特別ヘンなものではないからです。
また、セリフでも「人もワニも同じだ」というのが出てくるんですが、こういった、人間と人間以外の動植物の間に境界線を引かず、それらが赦しや愛によって合一化していくという要素は、いかにもアミニズムや仏教的なものをベースにした民話の趣があり、世界観としては実にアジア的な魅力がある。
やれやれ、アニマル・パニックやソフト・エロスみたいなノリで民話を映画化するから、こんなヘンテコなことになっちゃうんで、もっとマジック・リアリズムっぽく撮ってくれりゃ良かったのに……(笑)。
さて、私の最大のお目当ては、冒頭にも書いたように、主人公の勇者クライトーン役のWinai Kraibutrクンだったわけですが、う〜ん、相変わらずハンサムでカッコイイ。全編通して、ほぼずっと裸だし(笑)。
というわけで、一緒に見ていた相棒とは、見ている間ずっと、下記のような会話が続いておりました。
「あ、出てきた、出てきた」
「脱いだ、脱いだ。相変わらず、いい身体だね」
「今回は、お歯黒じゃなくて良かった」(注/『ナンナーク』のときは、登場人物が皆、タイの伝統で、キンマというチューインガムの先祖か噛みタバコのような嗜好品を噛んでいるせいで、口の中や歯が赤褐色に染まっていたんです)
「いい男だね〜」
「あっちのゲイにも人気があるんじゃない?」
「けっこう胸毛もあるね」
「乳輪、ちょっと大きめ?」
「この腋毛がいいね」
「腋毛、いいね〜」
等々(笑)。
ま、ゲイのカップルが男の裸目当てで映画を見ているときの会話なんて、こんなもんです(笑)。
『アリゲーター 愛と復讐のワニ人間』(amazon.co.jp)
さて、このWinai Kraibutrクン、今年も“Puen yai jom salad (Queens of Langkasuka)”とかゆー、史劇だかファンタジー大作だかに出ておられるようです。
とりあえず、予告編を貼っておきませう。
ぜひ見てみたいと思っているんですが、こーゆーのは日本では公開もソフト発売も望み薄だろうなぁ……。
【追記】日本盤DVD出ました!
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『紀元前1万年』

『紀元前1万年』(2008)ローランド・エメリッヒ
“10,000 BC” (2008) Roland Emmerich
この監督のことだから、きっと視覚的な見所は色々あるけど、大味な作品なんだろうな〜、と予想していたら……案の定その通り。う〜ん、ちょっとは裏切って欲しいもんだ(笑)。
まあ、とにかく話の作りが大ざっぱ。
伏線があっという間に回収されちゃって拍子抜けしたり、かと思えば、延々引っ張るなぁと思っていたら大した意味もなかったり。モノガタリの基本的な構造は、アクション・アドベンチャー系娯楽作品の王道的なものなので、それはそれで好きな系統なんですけど、ここまで細部がアバウトだと、いくら好きでも流石にかばいきれないものがある(笑)。
あと、途中から話が、個人的に苦手なエーリッヒ・デニケン系にいきそうで、ちょっとビクビクしてたんですが、何とそれについては、オチや種明かしそのものがなかったからビックリ(笑)。
更にクライマックスの、(ネタバレなので白文字で)死んだヒロインの復活劇の強引さには、もっとビックリ……ってか、愕然。「え〜っと、ここって感動しなきゃいけないシーンなんだろうか???」なんて思いが、つい頭を駆けめぐりました(笑)。
オマケにトドメが、(またネタバレ)「そして彼らは故郷への長い旅路に云々」とかゆーナレーションの、次のシーンでは、もう故郷に着いちゃうとこ。思わず、一緒に見ていた相棒と同時に、「ええ〜っ、もう???」とスットンキョウな声を上げてしまった(笑)。
演出は、まあ下手じゃないし、よく言えばテンポが良いんですが、反面、つらつら流れていくだけで、味わいもなければ感動もない(笑)。
ただ、それでも以前は、もうちょっと映像的なハッタリが効いていたと思うんだけどなぁ。今回のマンモスの暴走とか巨大ピラミッドとかは、別に悪くはないんだけど、それでも『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』や『アポカリプト』を体験した後だと、どうしてもインパクト負けしてしまうのが残念です。
でも、風景など実に壮大なパノラマを見せてくれますし、砂漠を流れる川面に浮かぶ帆船団とかは、なかなか美しい絵面だった。目で見る異世界という点に限って言えば、充分以上にハイクオリティ。クリーチャー系のVFXも佳良。
あと、私は「原始人(野蛮人)萌え」属性の持ち主なので、アレコレ文句を言いつつも、実はとっても楽し〜く見られたりして(笑)。
とにかく、主人公の男がヨロシイ(笑)。ハンサムだけど、ちょいとヘナチョコな香りも漂う好みの顔立ち。ヒゲ付き長髪付き。身体はナチュラル・マッチョ系で、映画後半はほぼ上半身裸。衣装はもちろん、獣皮の腰布……とくりゃ、もうフェチ的な意味でタマリマセン(笑)。
あ〜あ、これで下手クソなオリジナル・ストーリーなんかじゃなく、このキャラとVFXを使った、エドガー・ライス・バローズの映画化だったら良かったのに。
ヒロインもなかなか可愛いし、他の仲間キャラも敵キャラも、皆さん外見的には何ら問題なし。内面はカラッポだけど(笑)。
というわけで、まあ何というか、類型的かつ記号的なキャラが繰り広げる、娯楽アクション・アドベンチャー&スペクタクルという意味では、往年のソード&サンダル映画と同じ香りもあります。
つまり、ぶーぶー言いつつも、実はけっこう好きです、この映画(笑)。
『紀元前1万年』(amazon.co.jp)
クマとかカワウソとか
先日、Myspace経由で、来年の1月にローマで開催されるベア・ミーティング(ノンケさん向けに解説しますと、ベア・ミーティングってのは、クマ系およびクマ系好きのゲイたちの集い、ってことです)のご案内をいただきました。

バナーをクリックすると、公式サイトに飛べます。まだ、情報はほとんどないけど、クマとマッチョとローマン・コスプレ、私の好物が三つ揃い踏み。
う〜ん、こりゃ行ってみたいわ(笑)。
クマ系というと、先日それ系のサイトで、”Bears, Wolves and Otters” という文を見つけて、ビックリしちゃいました。
いや、前にここで、「日本でも『オオカミ系』なんて言葉がありますが、外国でも『ウルフ系』ってのがあったんですな」などと書きましたけど、今度はotter、つまり「カワウソ系」って……(笑)。
オオカミ系は、詳細を知らなくても何となくニュアンスが判るような気がしますが、このカワウソ系は、正直言ってサッパリ見当がつかない。まさか、胴長短足とかいう意味じゃないだろうし(笑)。
で、ちょっと調べてみたら、このカワウソ系とは、「毛深いんだけど、クマ系ほどデカくなくて、かといってオオカミ系ほどスジ筋でもなく、云々」みたいな解説が出てきました。こ……細かい(笑)。
まあ要するに、体脂肪の多い順に「クマ>カワウソ>オオカミ」ってことみたい。
なら、日本のクマ系のほとんどは、このカワウソ系かしらん……などと思っていたら、そっちはそっちで、「パンダ系〜アジア人のクマ系。通常は体毛なし」なんて解説が。なるほどね(笑)。
もう一つ、面白かったスラングが、Goldilocksってヤツ。
これ、絵本などでお馴染みのロシア民話『三びきのくま』に出てくるオンナノコ、「金色巻き毛ちゃん」のことなんですけど、ベア・コミュニティーのゲイ・スラングだと、「クマ系好きのオコゲ」のことなんですとさ。上手い、上手い(笑)。
あ、別にネガティブなニュアンスではないようで、解説には「多くはクマ系の友」とも書いてありました。ミソジニー(女性嫌悪)的ではないベア・コミュニティー内での、親しみを込めた愛称なのかな?
ただまあ、これらの解説はWikipediaのものなので、信頼性のほどは確かじゃないですよ(笑)。
さて、クマ系ネタで、もう一本。
これまたMyspaceで、私のページのコメント欄に貼られたYouTube動画。Madものなので、埋め込みはやめてリンクだけにしときませう。
この動画。
Colt studioの”Open House”というヴィデオから、キスシーンだけをエディットしたものです。
いやぁ、濃厚、濃厚(笑)。パフォーマンスが良いので、下手なホンバンよりよっぽどエロティック。
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