“Queens of Langkasuka”とか”Stara Basn”とか”Alatriste”とか

Adboard 先日、ここで予告編を貼ったタイ映画”Queens of Langkasuka”ですが、バンコク在住の旧友が「街中にはサインボードが出てるよ〜」と、写真を撮って送ってくれました。(サンキュー、せいたろー!)
 う〜ん、いいな〜、バンコク行きゃ見られんだよな〜……って、そのためだけにホイホイ渡航できるほど、あたしゃリッチじゃゴザイマセンが(笑)。
 願わくば日本公開、それが無理ならDVDスルーを望みたいところですが、2000年の“Bang Rajan”といい、2001年の”The Legend of Suriyothai”といい、タイの大作史劇系は全く公開もソフト化もされなかった現状を鑑みると、やっぱり期待薄だろうなぁ……。
【追記】日本盤DVD出ました!

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価格:¥ 3,990(税込)
発売日:2011-10-07

 因みに、”The Legend of Suriyothai”ってのは、本国では怪物的なヒット作だったそうで、十六世紀中頃のビルマとの戦いで、自ら象に乗って戦ったスリヨータイ女王の生涯を描いた伝記ドラマです。
 私が見たのは、フランシス・フォード・コッポラが米国公開用に再編集した142分版(オリジナルは185分)だけなんですが、とにかくインテリアやエクステリア関係がスゴい。何でも監督が王族の人らしく、普段は撮影できないような宮殿だか何だかの中も、この映画には使われているらしく、タイの古典的建築美術の豪奢さがタップリ堪能できる。
 モノガタリの方も、バトルあり、ロマンスあり、宮廷内のドロドロ劇ありの、盛りだくさんの面白さ。バトルシーンが、物量は充分なのに不思議と迫力に欠けるのは残念だったけど、象に乗って戦う時とか、その操り方を見たのは初めてだったし(具体的には、メインの輿を挟んで前後に操象師が乗り、頭側の人が手旗みたいので方向を示すと、尻側の人がそっちに象を動かす)、そーいったディテールのアレコレだけでも面白かった。
 こういった大作が、いずれも日本語字幕付きで見られないのは、ホント残念。
 とはいえ、個人的に嬉しいニュースも、最近二つほどありました。
 まずは、前に何度か触れたことのある、ポーランド製ファンタジー映画”Stara Basn”が、『THE レジェンド 伝説の勇者』(言いたかないけど、ヒドい邦題……)っつータイトルで、11月に日本盤DVDが発売されるってこと。
 これ、中盤の見せ場とクライマックスに出てくるCGがショボショボなのが、ほんっと〜に残念なんだけど、基本的には、ジョン・ブアマンの『エクスカリバー』みたいな、渋くて重厚なエピックものだし、主演の(っても、これはヒーローものというよりは、様々な人物が絡む宿命劇といった内容なので、必ずしも出ずっぱりってわけじゃなんですけどね)ミハウ・ジェブロフスキーはカッコイイし、ヒロインはキレイだし……と、個人的にお気に入りの一本だったので、日本語字幕付きで見られるのはホントーに嬉しい。
【追記】後に何と500円DVDになってしまった……。

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価格:¥ 500(税込)
発売日:2011-11-21

 もう一つは、ヴィゴ・モーテンセン主演のスペイン映画”Alatriste”が、これは幸いタイトルも『アラトリステ』のまんまで、ようやく12月に公開されるということ。
 え〜い、いつまで待っても公開されないもんだから、今年の頭にシビレをきらして、スペイン盤DVDを買っちまったい(笑)。ただ、私の頭では英語字幕についていけない部分がアレコレあって、いまいちヨーワカラン部分が多々あったから、無事に日本公開が決まって万々歳(笑)。
 とゆーわけで、内容よりも映像ばっかが印象に残ってるんですが、これがまた渋い色調の画面構成が重厚で、美術関係が大いに見応えがあって、しかも出てくる男どもが、モーテンセンを筆頭に、いい具合にバッチくて(笑)実にカッコいい。
 そんなこんなで、この調子で”Queens of Langkasuka”と、あと“1612”も、何とか日本公開されないかな〜、と祈る、今日この頃です。