毎年シドニーで開催される、世界最大のゲイ・フェスティバル、マルディグラの期間中に、日本のゲイ・エロティック・アートの企画展が、2月25日〜3月7日まで、シドニー市内のギャラリーで開かれます。
その、オープニング・レセプションの出席と、マルディグラ見物を兼ねて、明日からしばらくオーストラリアへ行ってきます。
まあ、今回は自分の個展ではなくグループ展なので、去年のパリ個展のようなマメなレポートはしないと思います。気が向いたらメール更新するかな、くらいなので、そこいらへんは、あまり期待せずにお待ちください(笑)。
展覧会の詳細に関しては、上のバナーにリンクを貼ってあるので、興味のある方はどうぞ。クリックで別サイトに飛べます。
さて今回は、航空券をタイ航空でとった(つまりバンコク経由便)ので、帰りがけ、ちょっとバンコクに寄り道する予定。とはいっても、スケジュール的にあまり長期の休みがとれないので、二日だけですけど。
バンコクに行くのは、もう20年ぶりくらいなので、さぞかし様変わりしているんだろうなぁ。スワンナプーム新空港も地下鉄も高架鉄道も、み〜んな初体験だし。いちおう、昔よく利用していた安宿街のあるエリアのホテルをとったけど、どのくらい変化しているのか、楽しみなような不安なような(笑)。
ちょっと宣伝、ゴツメガネキャラマンガ描きました
本日発売の「バディ 4月号」に、中編マンガの第1話掲載です。
タイトルは、「田舎医者(前編)」で、全3話を予定。因みに、カフカとは無関係。
前に主人公の下描きを1コマアップしたヤツですが、ゴツめのメガネキャラ(性質はスケベ)が、田舎町でセックス・アドベンチャーを繰り広げる……っつーと、ちょっと語弊があるような気もしますが、ま、第1話の段階ではそんな内容。
パターンとしては、淫乱系……とでも言いましょうか、エロエロだけど凌辱とかはなし、ラブも……見方によっては、そーゆーアロマもあるかも知れないけど、基本的には「なし」かな(笑)。
考えてみると、こーゆーキャラクターのセックス・アドベンチャーものってのは、『エマニエル夫人』に代表されるように、ポルノグラフィの王道のような気がしますが、陽性のネタとして自分で描くのは始めてかも。
あと、こうして全3話とかにすると、ストーリーも濡れ場も、どっちも抑えられるのが有り難い。主人公の造形も気に入っているので、ノッております。
というわけで、よろしかったらぜひお読みくださいませ。
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Badi ( バディ ) 2010年 04月号 [雑誌] 価格:¥ 1,500(税込) 発売日:2010-02-20 |
ちょっと宣伝、淫乱オヤジ受けマンガ描きました
現在発売中の「肉体派 vol.16 アラフォー受漢全攻略」に、読み切りマンガ描きました。
タイトルは、『転職』。
特集がアラフォー受けということなので、内容もオヤジ受け。ちょいと淫乱で陽気なノリのオヤジです。こーゆーキャラって、あんまり描いた記憶がないんだけど、何だか良く動いてくれて、描いていて実に楽しかった(笑)。
凌辱はなし。ラブは……うーん、あるのかなぁ? 性欲はイッパイありますが、ラブは、あるよーな気もないよーな気も……(笑)。
シチュエーション的には、左上の画像からもお判りのように、スポーツネタをトッピング。
でも、この画像だと、主役のオヤジの顔が判りませんね。手前でしゃがんで、咥えているのがそーなんですが……(笑)。
とゆーわけで、主役の顔が判るコマも載せておきましょうか。こんなオヤジが主人公です。
そんなこんなで、よろしかったらぜひお読みくださいませ。
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肉体派16 アラフォー受漢全攻略 (アクアコミックス) 価格:¥ 920(税込) 発売日:2010-02-18 |
“Ney Nava” Hossein Alizadeh
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“NeyNava / Song of Compassion” Hossein Alizadeh |
”Nay Nava”は、ペルシア音楽の大物、ホセイン・アリザーデが、1983年に発表した、ネイ(ペルシアやトルコの葦笛、ナーイとも)と西洋楽器のオーケストラのために書かれた、いわば「ネイ協奏曲」。
民族音楽的なメロディと西洋的な和声が融合し、時にもの悲しく時に壮大に展開していく、5楽章からなる大曲。ネイはスーフィズムで良く用いられる楽器でもあり、実際この曲もそういったモチーフに基づいているので、ドラマティックだけれど内省的な雰囲気があります。
基本のメロディにアジア的な「泣き」があるので、聴いているとエモーションに訴えかけてきて、しかも実に美しい。
まあ論より証拠、下のYouTubeクリップでご確認あれ。”Ney Nava” から”Overture”です。
カップリングの”Song of Compassion”は、ぐっとペルシア音楽寄りの作品。
”Ney Nava”は西洋オーケストラ+民族楽器のソロでしたが、こちらは全てペルシアの民族楽器によるもので、”Ney Nava”では使われていなかった微分音も出てきますし、歌も入っている。打楽器もふんだんなので、民族音楽のざらついた音色とも相まって、グッとエネルギッシュな雰囲気。
ペルシア音楽に馴染みがないと、ちょっと音階とかが不思議な気がするかも知れないですが、いったん好きになると病みつきになるので、よろしかったらぜひお試しあれ。
すみや渋谷店、今月いっぱいで閉店
映画サントラ専門店の老舗で、実店舗閉店後も楽天市場やYahoo!でネット店舗を展開していた、すみや渋谷店が、今月いっぱいで閉店するそうです。
今までもこのブログで、アマゾンやHMVでは取り扱いのなかった、珍しいサントラ盤を紹介する際に、何度かリンクを貼らせてもらっていただけに、この閉店は残念な限り。
すみやさんと言えば、私は個人的に、けっこう長い思い入れがありまして。
というのも、まず、私の実家は鎌倉なんですが、現在はもうなくなってしまいましたが、昔、小町通りの入り口のところに、このすみやさんの支店がありまして、私にとっては、レコードを買うと言えば、まずこのすみやさんだったんですな。
だから当然、生まれて初めて自分の小遣いで買ったレコードも、すみや鎌倉店で買ったもの。因みに、初めて買ったシングル盤は、「セクシー・バス・ストップ」(オリエンタル・エクスプレス版のほう)、LPは、カーペンターズの「ふたりの誓い〜カーペンターズ第三集」だったような。
自分の小遣いで買った以外のクラシックのレコードも(ウチはクラシックだったら、親に頼めば買って貰えたんです)、ジャン・マルティノン&パリ管の「ダフニスとクロエー」とか、エルネスト・アンセルメ&スイス・ロマンドのストラヴィンスキー各種とか、ゲオルグ・ショルティ&ウィーン・フィルの「ニーベルングの指輪」(もちろん抜粋版ですよ)とか、お気に入りだったヤツは、ほとんどここで買って貰ったもの。
それと、このすみや鎌倉店では、何に数回、輸入盤のセールをしてくれたんですな。
普段は輸入盤は置かれていなかったんですが、このセールのときには、店の奥のスペースにダンボール箱が幾つも並べられて、そこでカットアウト盤なんかが安価に売られていた。
私が輸入盤を買い出した頃は、既に興味がプログレに移っていたもので、私がアナログ盤で持っているのは、イエスにしろピンク・フロイドにしろキング・クリムゾンにしろEL&Pにしろ、たいがいはそのとき買ったカットアウト盤だったりする(笑)。
やがて、興味がプログレからテクノ、ニューウェーブ、現代音楽などに移った頃は、私も大学に入っていたので、レコードの購入はもっぱら、自宅から大学のある八王子(正確には、私の場合は橋本ですが)への通学途中、横浜で下車して相鉄ジョイナス内の新星堂とかを利用するようになりましたが、それでも、まだ高校在学時代に買ったYMOのファーストとセカンドなんかは、やっぱりこのすみや鎌倉店で買ったもの。
で、すみや渋谷店の方はというと、これはサントラ盤の専門店として、高校ぐらいの頃から、たまに利用していました。
私、実は高校はあまりマジメに通っていなくて(笑)、朝、学校へ行って出席をとった後、そのまま学校を出て、駅のトイレで私服に着替えて、そのまま電車で東京方面へ行き、名画座のハシゴなんかして映画を3〜4本見たあと、鎌倉に帰っても高校には戻らず、そのまま美大予備校の方に直行……なんてことを、ちょくちょくやっておりまして。
で、そんなついでに、すみや渋谷店に寄ることもできたので、確か国内盤が出ていなかった「ダーク・クリスタル」や「狼の血族」のサントラなんかは、そのとき買ったように記憶しています。
まあ、サントラ盤に関しては、私は基本的に、見たことのある映画のものしか買わないので、売り上げという点では、すみや渋谷店さんにはあまり貢献できていなかったとは思います。
それでも、本にしろCDにしろ購入はもっぱらネットで、というライフスタイルになってからも、マイナーどころのサントラ盤を購入するには、そこそこ利用させていただいていましたし、すみや渋谷店さんのメルマガのおかげで、限定盤を無事に購入することができたなんてことも、少なからずありました。
そんなこんなで、今回の閉店のお知らせは、個人的に実に残念なんですが、それでも、在庫があるものと2月中に入荷するものに関しては、まだ販売・発送を受け付けておられますし、在庫のクリアランスセールも開催中とのことなので、サントラ好きの皆様、この機会にぜひどうぞ。
すみや渋谷店(楽天市場)
最近の予約モン
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ゴシック [DVD] 価格:¥ 1,500(税込) 発売日:2010-02-24 |
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
でも、メーカーがアレ系だから、画質がちょっと心配(笑)。
まあこの際、あんまり贅沢は言わないから、この調子で『恋人たちの曲 悲愴』と『恋する女たち』と『肉体の悪魔』を……と思ってたら……
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尼僧ヨアンナ [DVD] 価格:¥ 5,040(税込) 発売日:2010-04-24 |
……お、惜しいッ!!!!! 『肉体の悪魔』と元ネタは一緒なので、ニアピンだ。
でも、買います。見たことないんだけど(笑)。
もひとつ、ヴァネッサ・レッドグレーヴ繋がりで、
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ジュリア [DVD] 価格:¥ 3,990(税込) 発売日:2010-02-26 |
これまた、キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
確かこの映画が、私にとっての初ヴァネッサ・レッドグレーヴだったと思う。当時、ジェーン・フォンダのファンだったから、喜んで見に行って、ヴァネッサ・レッドグレーヴに夢中になったんだよな。
余談ですが、私のジェーン・フォンダのファン歴は、『モーニング・アフター』と共に終わりを告げました(笑)。
とゆーわけで、今月末はヴァネッサ・レッドグレーヴ&ナターシャ・リチャードソン母娘祭り! ……と思ったんだけど、今月末は日本にいないので、母娘祭りは来月までお預けだ。
それにしても、ナターシャ・リチャードソンは、亡くなるのが早すぎたよ。『上海の伯爵夫人』では、ほんとステキだったのに……。
そういや『いつか眠りにつく前に』も、まだ見てなかった。
早く見ねば。
膿盆とか
相棒と熊と一緒に町に出たら、とある店頭で、歯医者さんとかで「ぺっ!」てするときに使う、豆みたいな形のステンレス皿を発見。
「あ〜、いいな、これ、欲しいかも」なんて言ってたら、相棒が「じゃ、誕生日プレゼントに買ってあげよう」と。
安価なものなんですが、べつに欲しくもない高額なものを貰うより、値段に関係なく、その時に欲しいものが貰える方が嬉しいので、喜んで買って貰いました(笑)。
で、その店頭で初めて知ったんですが、この皿って、正式名称が「膿盆(のうぼん)」っていうんですな。
最初「うみぼん」かと思って、ちょっと「うげ」ってなった(笑)。
どうして、この膿盆を欲しかったかというと、ペン皿に良さそうだな、と思って。
どう? ちょっとカッコ良くない?(笑)
最近見えた映画
見た映画じゃなくて見えた映画です、お間違えのなきよう。
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『ウィンタースリーパー』 (1997)トム・ティクヴァ “Winterschläfer” (1997) Tom Tykwer |
一本。
マルコ役のハイノ・フェルヒという男優さん。肉付きの良いハンク系で、厚い胸板、胸毛もモジャモジャ。
同居人が帰宅したら、セックスの最中に痴話喧嘩をしていたらしく、女の後を追ってマッパのままブラブラと。
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『フランチェスコ』(1989)リリアーナ・カヴァーニ “Francesco” (1989) Liliana Cavani |
いっぱい。
雪原と交接する若かりし頃のミッキー・ローク、水浴びするフランチェスコ会修道士の方々、戦争に負けて捕虜になり全裸に剥かれたアッシジの若人たちなど、様々な殿方のがブラブラと。
あと、全裸死体の山なんてゆーインパクト大なヴィジュアルもあるので、残酷好きの方にもオススメ。
以上(笑)。
マジメな映画感想文を期待された方はゴメンナサイ。
でも、どっちも見応えのある映画でしたよ。
たんぜうび
ゲイエロ3とか
ポット出版さんから出させていただいている『日本のゲイ・エロティック・アート』シリーズ、「vol.3」の図版セレクト&ページネーション作業が、ようやく終了。
上の図版は「vol.3」収録作家の中から、私のマエストロのお一人、武内条二先生の作品。この作品は、ページ数等の関係で、泣く泣く収録を断念したもののうちの一つです。
武内先生の作品に関しては、私の呼びかけに応えてくださった皆様のご協力のおかげで、本当に充実した収録作品候補を集められました。繰り返し、厚く御礼を申し上げます。
結果、この作品のように、どうしても収録しきれない作品も多々出てきてしまいましたが、それを受けて、少しでも多くの作品を収録したいと、急遽全体の構成も見直しました。
まだ先のことではありますが、無事に出版までこぎ着けた暁には、どうぞお楽しみに。
それにしても、これだけのクオリティの作品で、それも大量に存在していたにも関わらず、結局「アドン」「ムルム」当時の原画は、一枚も発見できなかったというのが、何とも口惜しい。
これまで、様々なアーティストの作品を調べてきましたが、散逸どころか存在の確認もできないとは、最悪のパターンです。
ただ、今までの私の経験から、出版社や当時の関係者に問い合わせて、「ウチにはない」という返事だったものの、実のところ、それは「存在しない」のではなかった、ということもあります。
どういうことかと言うと、面倒くさいからか、あるいは厄介だからなのか、理由はともかく、「調べない」か、「調べる気がない」ために、「ウチには『ない』よ」という返事になり、それが後になって、別ルートから「実は『あった』」ということが、判明したというケースもあります。
こういった経緯は、私としてはあまり愉快な気持ちはしませんが、それでも本当に「消失している」よりは、まだマシです。
願わくば、武内先生の作品も、こういった形でもいいので、いつかどこかから出てきてくれますように。