もう幾つ寝ると

 お正月目前。
 年内の仕事は済んだんだけど、引き続きまだ仕事中。というのも、正月明け早々に、マンガの締め切りが一本あるもんで。
 そんな感じで、あんまり「暮れ」という実感がないんですけど、それでも振り返って見ると、去年は仕事を減らして休養していた反動もあって、今年は何だか、やたらと盛りだくさんだったような気がします。フランスやチュニジアや北海道に行ったし、トークショー二回にパレード二回、単行本が年間五冊出たのも前代未聞。あんまり色々とありすぎて、気分的にはフランスの個展なんか、もう三年前くらいの感覚(笑)。
 あと、何だか映画も個人的には「当たり年」でしたね。『300』に『ブラック・ブック』に『パフューム』に『パンズ・ラビリンス』に『アズールとアスマール』などなど、どれも甲乙付けがたい。『アポカリプト』や『ザ・シューター 極大射程』や『河童のクゥと夏休み』も面白かった。そういや『ベオウルフ/呪われし勇者』を見たいんだけど、締め切り明けまで上映しているだろうか……。
 かと思えばDVDも、フリッツ・ラングとF・W・ムルナウが立て続けに出たし、オマケに岡本喜八の時代劇もまとめて出たし、『恐怖奇形人間』も衝動買いしちゃったし、何だか余りのリリースラッシュに、ラングの『スピオーネ』とムルナウの『タルチュフ』を買いそびれてしまい、ソクーロフのBOX第二弾もまだ未入手、『ブレードランナー』も早く買わなきゃ……なんて思いつつ、つい歳末バーゲンとかで別のものを買っちゃったり。今日も近所でセールをやっていたので、ふらっと覗いたら、前に買おうと思ったら既に廃盤でガックリきていた『炎のアンダルシア』の、何と店頭在庫を発見したもんだから、また買っちゃった(笑)。
 逆に、本はあまり読まなかったなぁ。仕事の資料用か画集か写真集ばっかで、趣味的な活字本を読んでいない。音楽も、ここのところ刮目するようなものに出会っていないような。これはあまり良くない傾向ですな、来年はそうなりませんように。
 さて、そんな来年ですが、とりあえずお正月早々、1月2日から上野のNETYさんで開催される「あなただけの年賀状展」に出品しています。31日までやっていますので、お近くにおいでのさいにでもお立ち寄りいただければ。入場無料です。