フランスから、アニエス・ジアール(Agnès Giard)の新著、”Dictionnaire de l’amour et du plaisir au Japon”が届きました。昨年暮れには出ていた本なんですが、いろいろトラブルがあったらしく、約一ヶ月半遅れで到着。
前にここで紹介した、同著者による”L’imaginaire érotique au Japon”の、姉妹編といった感じの分厚い大判本で、内容は、日本のエロティック文化の様々な事象を、テキストと新旧織り交ぜた豊富な図版で紹介していく、いわば「日本エロ文化エンサイクロペディア」といった趣。
図版を提供している作家は、北斎や国芳の浮世絵や、責め絵の大家・伊藤晴雨、昭和30年代の風俗雑誌の大物・喜多玲子(別名・須磨利之、美濃村晃)を始めとして、順不同でざっと列記しますと、沙村宏明、根本敬、福満しげゆき、花くまゆうさく、早見純、大越孝太郎、平口広美、金子國義、西牧徹、天野喜孝、奥津直道、宇野亜喜良 、太田蛍一、水野純子、市場大介、荒木元太郎、渡邊安治、エトセトラ、エトセトラ。
で、私も図版を数点提供しているんですけど、どんな風かというと、こんな感じで載っています。
因みにこれは、昨年のフランスで開催した個展に出品した『七人の侍〜侍之参・水』なんですが、べつに「カッパ」という項目ではなく(笑)、「フィストファック」という項目の図版です。例によってフランス語はサッパリ判らないんですが、本文中に私の名前が出ているのを見ると、前にここでちらっと紹介した、この作品に添えた自作解説が参照されているのかも知れません。
今月末からオーストラリアのシドニーで開催される、日本人ゲイ・アーティスト30人を集めた企画展、”Boys Life by 30 Japanese Artists”に、原画数点と限定プリント一点を出品します。
これは、オーストラリアのメルボルンに拠を置く会社Mayumi Internationalが企画したもので、毎年シドニーで開かれる、世界最大のLGBTフェスティバル、マルディ・グラの一環として開催される企画展です。
会場は、シドニー市内にあるTap Gallery、会期は2月24日から3月8日まで。開場時間は12:00〜18:00、無休。オープニング・パーティーは2月25日の18:00〜20:00。
プレスリリースは、こちら(英文)。
マルディ・グラのサイト内での紹介ページは、こちら。
参加アーティストのリストは、こちらで確認できます。
残念ながら、私自身はスケジュールの関係もあって現地には行かれませんが、マルディ・グラ見物にシドニーに行かれるという方は、ぜひ足をお運びになってください。
この事件は、彼と直接関わりがあったヨーロッパのベア・コミュニティに、大きな衝撃を与えました。
そして、その中の有志が、彼の死を追悼すると共に、それを通じて、ホモフォビアやヘイトクライムの阻止を、LGBTコミュニティから全世界に向けて訴えかけようという、キャンペーンを始めました。
それが、記事のタイトルにも書いた、”AHMET YILDIZ is my family(アーメット・イルディスは私の家族です)”というキャンペーンです。 “AHMET YILDIZ is my family”キャンペーンのサイト
ビデオ”Ahmet is my Family (Gay honour killing victim)”