CDのスリム化と発掘(笑)品

 前にもちらっと書きましたが、我が家の床にはいたるところに、本やCDやDVDの山が、蟻塚のように林立しております。
 最近、それがあまりにも頻繁に雪崩を起こすようになりました。
 先日の地震のときはもとより、蟻塚の脇を通り抜けようとして、ちょいと服の裾が触れて崩れたり、ひどいときには、ぐっすり寝ている最中、何の拍子にか雪崩が起きて、音で目が覚めたら、床に全く足の踏み場がなくなっていたり。
 で、あまりにもあんまりなので、せめてちょっとだけでも片づけようと思い、先週のお盆休みから、まずCDを整理することにしました。

 具体的にどうするかというと、まず蟻塚を取り壊し、内容物を音楽のジャンル別に分類して、一時的にダンボール箱の中に詰め込みます。
 次にCDラックにスペースを作らなければいけないんですが、現状は既に満員状態。というわけで、ラックのCDをスリムケースに移し替えて(こうすると幅が約3分の1になる)隙間をこさえてから、開いたスペースに蟻塚のCDを、やはりスリムケースに移し替えて収めていきます。
 とりあえず、もう10年前くらいだったか、ロック&ポップス系はスリム化していたので、それ用のラックのみ、けっこう余裕がありました。というわけで、蟻塚から発掘したロック&ポップス系のCDを、スリム化して棚にしまうと同時に、今回は他のジャンルのCDも、まずは現代音楽と民族音楽から、スリム化していくことにしました。

 さて、いざ蟻塚の解体作業に取りかかったら、底の方から「あ〜、そういやこれ買ったっけ、すっかり忘れてた」とか、「ん? これ、どんな音楽だっけ? 覚えてないぞ」とか、ひどいのになると「げ、まだ開封してないじゃん!」ってなヤツまで(笑)、出てきました。

 というわけで今回は、その発掘品(笑)を、幾つか並べてみませう。
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“Miracle” Willy DeVille
 アメリカのルーツ音楽とパンクのミクスチャー。ボーナス・トラックに、映画『クルージング』の挿入歌を収録。

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“Selenography” Rachel’s
 ヴィオラ、チェロ、ギター、ドラム、パーカッションなどによるポスト・ロック。音はかなりクラシック寄りで、叙情的で美麗、静謐にしてドラマチック。

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“No More Secrets” Instrumental Quarter
 ギター、ベース、ドラム、チェロによるポスト・ロック。ちょいと情緒に流れすぎのきらいはあるものの、牧歌的で和めます。

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“Piano Music” Henry Cowell
 アメリカの現代音楽。作曲者自身による演奏。トーンクラスターの発明者で、ピアノの内部奏法など、手法は前衛的なのに、曲自体は意外なほどにロマンティック。

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“Kultrum” Dino Saluzzi & Rosamunde Quartett
 バンドネオンと弦楽四重奏によるタンゴ。バンドネオンの泣きを、弦楽四重奏が渋く抑える感じ。

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“Nigriz” Une Anche Passe
 トラディショナルな地中海音楽を、フランスのグループが木管、金管、パーカッションなどで演奏。哀愁たっぷりで、木管の柔らかさも心地よい。

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 因みにスリムケースは、以前はフラッシュ・ディスク・ランチのCDソフトケース(左)を使っていたんですが、今回はコクヨのMEDIA PASS(右)も試してみました。

 ケース自体の見てくれは、フラッシュ・ディスク・ランチの方がスッキリしてきれいなんですが、CDの出し入れに関しては、
アナログ盤風(不織布袋をケースに入れる方式)のフラッシュ・ディスク・ランチより、
slim_flash
CDのジュエルケース風(不織布袋がケースと一体化している)のMEDIA PASSの方が、やりやすいです。
slim_media

 CDケースを簡単に分解するHOW TOも、こちらにアップしておきました。慣れれば10秒程度で分解できます。

 で、入れ替えたあとは、こんな感じでゴミの山が……。
slim_gomi
 う〜ん、環境に優しくない(笑)。