ソード&サンダル映画ドイツ盤DVDボックス(3)

 以前、こことここで紹介した、ドイツe-m-s社のクラシック・ソード&サンダル映画DVDボックス”Cinema Colossal”、シリーズ最後の”5 – Mars”が発売されました。む〜ん、これで終わりなのね。毎回届くのが楽しみだったから、ちょっと悲しい。
 まだ未見だし、見たことのある作品もないので、とりあえず覚え書き程度のご紹介。
cinemacolossal_mars
“Cinema Colossal 5 – Mars”
1)コーネル・ワイルド主演『コンスタンチン大帝』”Konstantin Der Grosse” (1960)
 伊題”Constantino Il Grande”、英題”Constantin The Great” aka “Constantin And The Cross”
 共演はクリスチーネ・カウフマン、ベリンダ・リー。マッシモ・セラートも出てますが、まあどう見てもマッスル・ムービーじゃなくて、普通の史劇だろうな、コレ。マッシモ・セラートといえば、前に「ニコラス・ローグの『赤い影』に出てたなんて、ちっとも覚えてない(笑)」と書きましたが、先日『赤い影』がDVD化されたんで買って見たら、まあ随分老けてはいたけど、すぐ判りました。ソード&サンダル映画ばっか見て、ようやく顔を覚えられたってわけですな(笑)。
2)ジーン・クレイン主演 “Nofretete, Konigin Vom Nil” (1961)
 伊題”Nefertiti, Regina Del Nilo”、英題”Nefertiti, Queen Of The Nile”
 ジーン・クレインって、オスカー&ハマースタインのミュージカル『ステート・フェア』の主演女優さんですね。それが主演の古代エジプトものって……ちょっと見るのが楽しみ。でもまあ、これもどう見てもマッスル・ムービーではないけど(笑)。共演者にはヴィンセント・プライスの名前も。
リチャード・ハリソン主演『勇者ヘラクレスの挑戦』”Der Letzte Der Gladiatoren” (1964)
 伊題”L’Ultimo Gladiatore”、英題”Messalina Against the Son of Hercules”
 今回マッスル・ムービーはこの一本だけかな。でも、リチャード・ハリソンなんでバルクは期待できないけど(笑)。い〜んだ、顔は好きだから(笑)。これは確か、Movies Unlimitedのカタログで米盤DVDを見た記憶が。でも、他で見たことがないところをみると、おそらくDVD-Rだろうなぁ。
 とまあ、今回はマッスル・ムービー的な見どころはあんまりなさそうですが、オマケのポストカードの方は、ブラッド・ハリスの『ヘラクレスの怒り』(多分)はDVDのジャケとは違う絵柄だし、ボックスには収録されていない”Herkules Im Netz Der Cleopatra”なる映画の絵柄がちょっとイカしてました。
 さて、マッスル・ムービーついでに、ちょいと最近の話題を。
 少し前に、ホールマーク・エンタテイメント社が、新作テレビ映画のヘラクレスものを制作するという話を聞き(そもそもは『ロード・オブ・ザ・リング』絡みで、ショーン・アスティンが出るとかいうニュースで知ったんですけどね)、以来ちょくちょく情報をチェックしてたんですが、先日www.hallmarkent.comを覗いたら、予告編動画やスチル・ギャラリーがアップされてました。
 で、さっそく見たんですが、肝心要のヘラクレス役者は……う〜ん、身体はいいんだが、顔はちっとも好みじゃなかった(笑)。ヒゲもないし(笑)。コスチュームもね、何だかヘラクレスっつーかロビンフッドみたいで、チュニックや腰布が大好物(笑)の私としては、ちょい残念。身体はムキムキなんだけどな〜。
 でもまあ、ホールマーク製ならそうそう大ハズレってことはないだろうし(ここのテレビ映画は、スケール感やSFXのクオリティとか、テレビ映画にしちゃ大したものだと感心させられるし、内容的にも、極端に良かったり個性やクセがあったりはしないけど、そのかわりいつも手堅くしっかり見せてくれるので、けっこう好きです)、キャストには個人的にごひいきのタイラー・メイン(『X-メン』のセイバートゥース役とか『トロイ』のアイアース役のプロレスラー俳優さん)が入ってるし、まだまだ楽しみ。
 日活さんあたりが、ちゃんとノーカット版のDVDを出してくれることを願います。