『キングダム・オブ・ヘブン』追補

 前回「あと、最初の方に出てきたゲルマン人風の大男、良さそうじゃんと思ってツバつけといたら、あっという間に死んじまうし、港でバリアンを案内する男も、いいカンジと思ってたら、それっきりもう出てこないし……ううう(泣)」と書いた男優さん、どっかで見たことあるような……と、ずっと思ってたんですけど、ようやく判明。
 最初のゲルマン人は、ヴェルナー・ヘルツォークの『神に選ばれし無敵の男』で、主役の怪力男を演じていた、ヨウコ・アホラですな。NHKの深夜とかにたまにやっている「ストロンゲスト・マン・コンテスト」のチャンピョンだった人で、確か役者としては素人だったはず。
 で、もう一方の港の男は、たぶんTVムービー『レジェンド・オブ・サンダー』の前編で、スコットランド女王メアリーと恋に落ちるボスウェル役を演ってた、ケヴィン・マクキッド。(あたしゃ見てないんですが『トレインスポッティング』とかにも出てるんですな、この方)
 いやぁ、どっちも見ながら「なかなかいいなぁ」と惚れ惚れした人たちだから、あはは、嬉しくも儚い再会だったってわけだ(笑)。
 とゆーわけで、私同様にこの二人が気になった方(いるのか、そんな人)は、前述の二作をご覧あれ。どっちもメイン・キャストだし、役柄もオイシイし……あと、ヌードもあるし(笑)。
 因みに『神に選ばれし無敵の男』は、個人的には問答無用の傑作。ナチスのホロコースト絡みの重いテーマながら、詩情と神秘性があり、悲劇ではありながら陰鬱ではなく、物語的には娯楽性もある。
 唯一の欠点は、音楽がヘルツォーク組のフローリアン・フリッケではないことだけど、まあ故人だからいたしかたなし。
 もう一つの『レジェンド・オブ・サンダー』は、英国史もので、いささかこぢんまりとしつつも、目立った欠点も破綻もない、肩の凝らない娯楽作。
 ただ、前編のメアリー女王とボスウェルを軸にした、エピック&ロマンチックな雰囲気と、後編のジェームズ1世になってからの、野心陰謀欲望コンプレックス渦巻き、感情移入できるキャラクターなんて一人もいやしないっつー、ひたすらドロドロ世界のギャップがスゴイんだよね(笑)。ケヴィン・マクキッドが出るのは、前編だけ。
 あ、でも後編も、フツーにお話しとしても面白いし、ガイ・フォークス役のマイケル・ファスビンダーという役者が、なかなかいい男だったし(しかも拷問シーンもあるし)、あと、男色家のジェームズ1世(『フル・モンティ』とかのロバート・カーライル)が、家臣にホモセクハラしたりする(露骨な描写はないですけどね、確かノンケの臣下の頼みを聞くことと引き替えに、フェラを強要するんだったかな?)シーンなんつーのもあるし、レンタルで見る分には損はないと思いますよ。
 以上、どーでもいいよーな追補でした(笑)。

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