アート、写真、FLASHアニメーション、リトルプレス、ショップ、ギャラリー……などなど、洋の東西を問わぬ様々なアンダーグラウンド・カルチャーが、330ページ以上に渡ってフルカラーで紹介されているカタログ本です。監修・屋根裏、著・屋根裏/どどいつ文庫 伊藤/ばるぼら/タコシェ/野中モモ/タブロイド/福井康人/みち、発行・株式会社翔泳社、定価・3200円+税。
私なんかは、やはり画家とかに一番興味を惹かれるわけですが、このテのものは好きだし、さほど疎い方でもないとは思っていた私でも、見たことも聴いたこともないユニークなアーティストがどっちゃり載ってます。掲載図版が小さいのは残念だけど、サイトを持っている作家に関してはアドレスが記載されているので、ガイドブック的に楽しく使えそう。また、掲載されている作品のタイトルや制作年、使用マテリアルなどが、巻末リストとしてしっかり記載されていたり、人物名などの充実したインデックスを備えていたりするあたりも、極めて良心的だし嬉しい作り。
で、まあ私もその一員として紹介していただいているんですが、ゲイ・アート関係では他にも、日本では児雷也画伯や稲垣征次先生、海外では、私が知っているところで、アメリカのアイラ・C・スミス、マイケル・カーワン、ロブ・クラーク、フランスのザビエル・ジクウェルなんかが取り上げられています。他にもスペインとか、珍しいところではペルーやインドのゲイ・アーティストなんてのも。
そんなこんなで、なかなか面白い混沌とした本なので、よろしかったらどうぞ。
世界のサブカルチャー (amazon.co.jp)
「ちょっと宣伝」カテゴリーアーカイブ
ちょっと宣伝、読み切りマンガ(青年系)描きました
2月21日発売の「バディ」4月号に、読み切りマンガ(16ページ)描きました。タイトルは「ジゴロ」。
内容は凌辱系……かな? 基本は、媚薬でブッ飛んでアヘ顔、みたいのを描きたかったんですが、それプラス、ガットパンチングとかチョーキングとかいった、ちょっとだけマニアックなネタも仕込んであります。
ああ、あとローライズのボトムを描きたかったってのもあるんですけど、これは描きなれていないせいもあって、バランスをとるのがちょっと難しかった。……とはいえ、これは5ページ目で、もう脱がされちゃいますけどね(笑)。
そんなこんなで、よろしかったらお読みくださいませ。
バディ4月号 (amazon.co.jp)
さて、来月号のバディさんのマンガは、一回お休みさせていただきます。そのかわり、来月末には『外道の家』の下巻が発売されますので、そちらの方をどうぞよろしく。
ちょっと宣伝、読み切りマンガ(和服モノ)描きました
発売中のコミック・アンソロ『肉体派 vol.8』(オークラ出版)に、20ページの読み切りマンガ描きました。タイトルは「稚児」です。
アンソロのお題が「チカン」なので、内容も当然、痴漢モノ(笑)。今回は、ちょっと艶笑譚っぽい話を書いてみたかったのと、あと、ゴリラ顔のキャラと、和服の着衣エロを描きたかったので、そーゆー内容になっております。舞台は明治〜大正時代の東京、鬼畜度はゼロ、ラブいというよりはホノボノくらい、でもエロは多め(笑)。
掲載誌の『肉体派』さんは、今号からちょっとリニューアルしていて、アンソロのお題が誌名より目立つようになりました。表紙も背表紙も、『チカン漢全攻略』(…と書いて「痴漢完全攻略」って読ませるらしい)という文字が一番目立ったレイアウトになってますので、店頭でお探しの際は、お見落としにご注意を。
amazon.co.jpで購入
ちょっと宣伝「外道の家」中巻、発売です
本日、マンガ単行本『外道の家』中巻が発売です。
上巻と同様に、雑誌コードでの発売となりますので、流通に制限があります。上巻を書店で購入されたという方は、上手くするとまた同じ書店に入荷するかもしれませんが、ネット書店ではおそらく取り扱いは稀少でしょう。通販をお考えの方は、版元バディさんの、バディージェーピィ/ビージェイストアや、あとはRAINBOW SHOPPERSさんとか、BIG GYMさんとかいったゲイショップをご利用ください。ゲイショップに抵抗のある方は、サブカル系書店タコシェさんでも、おそらく近々取り扱っていただけると思います(注/タコシェさんでは、在庫切れになるとカタログから商品が消えてしまいますが、そんなときはまた日を改めて、後日再アクセスしてみてください)。
さて、この中巻ですが、上巻から引き続いての横溝正史的な血縁ドロドロ劇(昼メロ風とも言います)が、更に怒濤の展開を見せます。出生の秘密とか、監禁とか、死とか、新たな命の誕生とか、もう、エピソードがテンコモリ(笑)。自分で描いておいてなんですが、けっこう「読み始めたら止まらない」系の話になっていると思うので、ぜひお手にとってお楽しみください。
完結巻となる下巻は、3月末に発売予定。総ページ数772枚、戦後まもなくの田舎の旧家を舞台に、二十一年間に渡って繰り広げられる、異色の大河ドラマ・ゲイ・コミック、ぜひお付き合いください。
ちょっと宣伝、読み切りマンガ(青年系)描きました
今月21日発売の「バディ」3月号に、読み切りマンガ16ページ描きました。タイトルは「傀儡廻」。「くぐつまわし」と読みます。
どんな内容かというと、高校教師と生徒の話なんですが……ちょっと変な話です(笑)。編集さんにプロットを出すときに「『魔太郎がくる!!』と『南くんの恋人』を足して二で割ったみたいなヤツ」と説明したんですが……つまりまぁ、そーゆー内容(笑)。
自分ではエロエロだ……と思ってるんですが、マニアックっちゃあマニアックなネタなので、ちょいと読者を選ぶタイプの作品かもしれません。私の持ってるフェティシズムの一つではあるんですが、今までに描くチャンスがなく、今回が初お披露目。よろしかったら、お読みくださいませ。
バディ3月号 (amazon.co.jp)
さて、月末の31日には、単行本『外道の家』の中巻が、いよいよ発売なので、そちらの方もヨロシク。
『外道の家・上巻』、中野タコシェさんでも販売開始です
先月末に発売された単行本『外道の家・上巻』、ネット書店での取り扱いが難しい状況でしたが(前の記事でリンク貼ったネット書店さんも、記事をアップしたその日のうちに在庫切れになっちゃいましたし……)、中野にあるサブカルの聖地でもある書店、タコシェさんで取り扱ってくださることになりました。
タコシェさんのネットショップはこちら。(注/在庫切れになると、カタログから商品が消えてしまいますが、そんなときはまた日を改めて、後日再アクセスしてみてください)
日本ではここでしか買えない、フランスで発売された私の画集 "The Art of Gengoroh Tagame" なんかと一緒に、ぜひどうぞ!
他にも、タコシェさんオリジナルの林月光(石原豪人)先生の画集『月光秘宝館』とか、男マゾ絵画のマエストロ、春川ナミオ先生の画集『聖女の臀堂』なんかもオススメ。これらの二冊は、タコシェさんネットショップの、左サイドバーメニューから、「タコシェオリジナル商品>図録・カタログ」と辿ると見つかります。
ゲイ関係は、同メニューで「書籍>クィア」と辿ると出てきます。今は亡き木村べん先生の画集『TAN-PAN Body』もありますし、ヴィンテージ・ゲイ・エロティック・アートの名手、Roger Payneの画集"Roger"を入手出来るのも、おそらく日本ではここだけなのでは?
それ意外にも、アンダーグランド系やエッジ系のアートブックとか、少部数出版のカルトなコミックスとか、まだまだお買い物のお楽しみは盛り沢山ですぞ〜。
因みに、タコシェさんのショップ・ブログでの紹介ページがこちら。いつもノリの良い紹介文で、楽しませていただいております(笑)。
ちょっと宣伝、単行本『君よ知るや南の獄(全二巻)』発売です。
今日はクリスマス・イブですね、皆さんいかがお過ごしでしょうか。私は仕事で徹夜明けです。明日も明後日も仕事。「クリスマス? なにそれ、美味しいの?」な気分(笑)。
でも昨夜一足先に、熊が作ってくれたチキン・カチャトゥーラと、熊が買ってきてくれたマロンケーキと、近場の輸入食材屋で買ったスパークリング葡萄ジュースと、とうちゃんが買ってきてくれたドーナツで、自宅でまったりクリスマス・イベントをしました。
ゆとりがあったら、飾り付けしたり、音楽選んだり、友達と集まったりとか、そーゆーあれこれも楽しいんですけど、今年はどーにも時間がなくて、お祝いも地味め。
あ〜、でも、しまった、せっかくだから夕飯食べながら、メル・ギブソンの『パッション』か、ビル・ゴールドバーグ主演の『サタンクロース』のDVDでも見りゃ良かった(笑)……って、嫌がらせかって感じもしますけど(笑)。
そんなこんなで明日、25日のクリスマスに、単行本『君よ知るや南の獄』が上下巻揃って発売です。
とはいえ、ゲイショップなどの取り次ぎを通さない直販店では、たぶんもう先週末くらいから店頭に並んでいると思います。ご覧のように、上下巻で赤と緑のクリスマス・カラーなので、プレゼントにも最適(笑)。
逆に一般書店では、年末で取り次ぎが混んでいるとのことで、下手すると店頭に並ぶのは年明けになるかも、とのこと。
ネット書店だと、どうなるんでしょうね、アマゾンでは予約が始まっていますが、ランキングを見るとけっこう集中しているようでもあり、もしかしたら品薄で配送が遅くなる、なんてこともあるかも。遅れてしまったらゴメンナサイ。
ネット注文だと、版元のポット出版さんからも、直接購入できます。国内送料無料なので、こちらもオススメ。版元さんなので、在庫切れの心配もありません。
まあ、ネット通販に関しては、先日の『外道の家・上巻』とは違って、こちらは一般書籍としての流通なので、一般的なネット書店でも問題なく取り扱われるはずです。
さて、この長編マンガは、2003年から2006年にかけて、雑誌『G-men』で連載したものです。
様々な想いを抱いて意欲的に取り組んだ、実に思い出深い一本。そこいらへんの想いについては、例によって後書きで触れています。またこの後書きが長くてね、ほとんどエッセイと化しちゃってます(笑)。
総枚数は700ページで、『銀の華』の824ページには届かず、『PRIDE』の600ページはオーバー。今回発売の単行本も、上巻300ページ下巻400ページの大ヴォリューム。重ねて測ると、厚さ約5センチ。押し花が作れそうです(笑)。
装丁や造本は、今年の春に同じくポット出版さんから出た『田亀源五郎{禁断}作品集』と同様に、今回も、好きな方には末永く愛して頂けるような、そんな感じの本作りを心掛けました。
カバーを付ける代わりに、シンプルなデザインの外箱に入れるというのは、『[禁断]作品集』と同じ。今回の外箱は、ちょっとテクスチャーが入ったオフホワイト。そこに特色で、それぞれ赤と緑の一色刷り。マットなんだけど微かにツヤもあって、素敵な仕上がりになりました。
中身を出すと、こんな感じに。
パキッとした特色三色使いの、ツヤツヤでピカピカな仕上がりです。この本体の装丁に関しては「お任せ!」と言っていただけたので、もう楽しみながら凝らせていただきました(笑)。因みに裏表紙は、こんな感じになっています。
『君よ知るや南の獄・上巻』(amazon.co.jp)
『君よ知るや南の獄・下巻』(amazon.co.jp)
『映画秘宝』とか
過日、雑誌『映画秘宝』さんからお声を掛けていただき、本日発売された2月号掲載の、通巻100号記念特集「オールタイム・ベストテン」に、アンケートで参加させていただきました。
『映画秘宝』さんには、以前も大西祥平さんのコーナーで、インタビューを載せていただいたことがありますが、うふふ、好きな雑誌からお声を掛けていただけるのは、やっぱり嬉しいものであります。
ただまあ、テーマ抜きで今まで見た全ての映画の中からベストテンを選ぶってのが、こんなに大変なことだとは、今回やってみて初めて知りました(笑)。
ゲイ映画ベストテンとかだったら楽勝だろうし、男責めシーンベストテンとかも簡単に決まりそう。でも、ジャンルレスとなると、ベスト3くらいはぱぱっと浮かぶんだけど、残りがもう、あーでもない、こーでもないとさんざん悩みました(笑)。
ケン・ラッセルとかパラジャーノフとかコクトーとかヘルツォークとか、大好きな監督でも泣く泣く落としたものが多々あるし、今になって雑誌に掲載されたのを改めて見ると、やっぱコレは落として代わりにアレを入れりゃ良かったかもとか、けっこう悶々としちゃいますね〜(笑)。
とゆーわけで、よろしかったらぜひお買い求めください。お近くの本屋さんでも売ってると思います。
映画秘宝2月号(amazon.co.jp)
ちょっと宣伝、『哀酷義勇軍』後編です
前にここで書いた、マンガ『哀酷義勇軍』の後編が掲載されるバディ2月号、明日発売です。
前編のメインは羞恥系でしたが、後半は思いっきり凌辱系です。いやぁ、このテの年齢層のキャラを描くのは久々だったので、楽しかったァ。機会があったら、また描きたいですね、こーゆーの(笑)。
バディ2月号(amazon.co.jp)
ちょっと宣伝、『外道の家(上巻)』発売中です
11月30日に、バディで7年間連載した長編マンガ『外道の家』の上巻が発売されました。版元はバディ本誌と同じく、発行はテラ出版、発売は技術と人間社です。
ただこの本、雑誌コードで出されているので(表紙にも「月刊バディ2008年1月号増刊」と入っています)、書店流通はしているんですが、普通の単行本とは扱いが違っていて、たとえば現時点で確認してみたところ、アマゾンとかのネット書店では取り扱いがないようです。お近くの書店で見つかればラッキーなんですが、もし「通販で」とお考えの方がいらっしゃいましたら、とりあえず【楽天市場】中央書店コミコミスタジオってところでは取り扱われていましたが、他のネット書店だと望み薄かも知れません。
通販で確実に購入するには、版元バディさんの、バディージェーピィ/ビージェイストアから直接購入するとか、あとはRAINBOW SHOPPERSさんとか、BIG GYMさんとかいった、ゲイショップで注文するのが良いかと思います。
で、この『外道の家』がどんな話なのかと言いますと、出版社さんの宣伝文句を流用しますと「大地主・堀川惣右衛門の一人娘、萩乃の婿として迎え入れられた寅蔵。しかし、その初夜、惣右衛門によって寅蔵は犯されてしまう…。堀川の一族によって運命を弄ばれる寅蔵は一体どうなるのか…。」ってな内容です。
連載開始時には編集部に、「横溝正史みたいな、田舎の旧家での血縁因縁ドロドロもの」と説明した作品で、終戦後まもなくの昭和の香り漂う、レトロムードなおはなし。装丁も内容に合わせて、ちょっとレトロ感を狙ってみました。ペーパーバックの、それもPP貼りではなくニス引き仕上げってのは、担当編集のみさおはるきちゃんのアイデアですが、いい感じに仕上がりました。描きおろしの口絵も、けっこうあでやかに描けたかな。
あと、私としては、主人公やその相手といったメインキャラのみならず、サブキャラ、それも女性キャラを描くのがけっこう楽しかった作品で、特に「大刀自様」とか「おまつ」とかいったキャラは、描くのも楽しかったし、一部でオカマウケもしてました(笑)。また、連載中は編集部内でも変なウケ方をしていたとかで、例えば誰かに「あの仕事できた?」とか聞かれると、「さあ…すべきことは、いたしましたけど」と返すのが流行ったとか(読んだ人じゃないと判らないネタ)聞いたことがあります(笑)。
ちなみに上中下巻の全三巻で、中巻は来年の1月31日に、下巻は3月31日に発売予定。
連載自体も7年間と長かったですが、モノガタリ内のタイムスパンも21年間、総枚数768枚という大河ドラマなので、この機会にぜひまとめて御通読いただければと思います。
さて、そして今月は今月で、今度はジーメンでやはり長期連載(5年間)した長編『君よ知るや南の獄』が、上下二巻の単行本として同時発売されます。今年の春に出た『禁断作品集』と同じ、ポット出版さんからの刊行。これまた総枚数700枚というゲイコミックとしては大ヴォリュームです。
現時点では、いちおう12月25日発売ということになっていますが、店頭に並ぶのは、ゲイショップなど直販店では少し早く、一般書店では少し遅くなるかもしれない、とのこと。こちらは普通に書籍コードでの流通なので、アマゾンとかでも取り扱ってくれるはずです。
既に、版元のポット出版のサイトでは、通販の先行予約の受付が始まっているので、これまた確実に手に入れたいという方は、ぜひご利用ください。