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書籍『仁義なきキリスト教史』のカバー絵を描かせていただきました

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 2月26日に発売された書籍『仁義なきキリスト教史』(架神恭介・著/筑摩書房・刊)のカバー絵を描かせていただきました。
 キリスト教の歴史をヤクザの抗争史に見立てて小説仕立てにした、エンタメ教養本といった感じの本です。詳しくは、著者の架神恭介さんが公式サイトを立ち上げておられるので、そちらも参考にしてください。
 因みに本の腰巻きを外すと、こんな感じで褌や尻が出てくる仕掛けになっております。
 装丁をしてくださったのは、デザイナーの他『映画秘宝』などのライターでもお馴染みの、高橋ヨシキさん。私の方は完全に素材としての絵を提供して、後はデザインでカッコ良く仕上げてくださいという感じでお仕事させていただいたんですが、これがまたマジモンでカッコ良くして下さって嬉しい限り。
 このお仕事、内容自体の興味深さもさることながら、前述の高橋さんも担当編集さんも、実に《攻めの姿勢》だったのが嬉しく、例えば私の方から、ちょっと尻丸出しはマズいのかな……と思い、褌やめて諸肌脱ぎの和服か何かにしましょうかと提案したところ、担当氏は「いや、尻OKです、褌でいきましょう!」と心強いお返事。
 そういった感じで、腰のすわった意見が交換できる打ち合わせですと、描く方としても、ますます良いものに仕上げようと気合いが入ります。スケジュールはタイトでしたが(笑)、やらせていただいて実に良かった仕事の一つになりました。
 打ち合わせ時のラフ画、未加工状態の原画などを、ご参考までにTumblrの方にもアップしておきましたので、宜しければそちらも併せてご覧ください。
 そして是非、一冊お買い上げになってお手元に!

仁義なきキリスト教史 仁義なきキリスト教史
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2014-02-26

ベルリン個展&サイン会&英語版新刊”Gunji”のお知らせ

 3月7日からドイツのベルリンで個展をやります。
 お話し自体は一昨年からいただいていたのですが、昨年は既にトロント&ニューヨーク行きとパリ個展の予定があったために、色々あってこのタイミングでの開催となりました。
 で、この話が本決まりになった昨年の秋の段階で、拙英語版単行本”Endless Game”の版元であり、ベルリンに拠点を置く出版社Bruno Gmünderが、それならばそのタイミングに合わせて、同社からの二冊目の単行本を出そうという話になりました。
 そして今回、個展のオープニングに合わせてベルリンに行くよと、同社に知らせたところ、同社のアレンジでベルリンとロンドンでサイン会も行うことになりました。 トラブル発生のため渡航は急遽中止、個展のスケジュール自体に変更はありませんが、オープニングに出席はできず。会期末の4月後半に改めて渡航し、サイン会もその時期に合わせて延期となりました。詳細はまだ調整中。
 サイン会は4月20日。キャラリーのクロージング、4月20日には在廊します。
 というわけで、それらの詳細情報をまとめてアップします。
 海の向こうのことなので、お気軽にとは申しづらいんですが、ベルリンおよびロンドン在住の方、および期間中に渡航予定のある方は、是非いらしてください。

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【ベルリン個展】
・3月7日〜4月20日
Xavierlaboulbenne Galleryにて
  Schoenleinstrasse 5 10967 Berlin
・オープニングは3月7日(金) 18:00〜21:00 <詳細>
・期間中、画廊のオープンは毎週火曜日〜土曜日、午後2時〜6時となります。

 ゴリゴリのコンテンポラリー・アートのギャラリーで、過去には有名どころでは、ロバート・メイプルソープや、映画『シェイム』『それでも夜は明ける』等のスティーヴ・マックイーンなどの展示を開催。
 というわけで、オープニングにどんな人が集まるのか、ちょっと不安だったり(笑)。ゲイ・コミュニティー向けの宣伝とかも、全くやっていない様子なので……。

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【ベルリンでのサイン会】
3月8日(土) 15:00〜17:00 4月に延期、日程は調整中。
 4月19日(土) 15:00〜17:00
Eisenhertzにて
  Motzstr. 23, 10777 Berlin

大きな地図で見る
・Facebookのイベントページ:https://www.facebook.com/events/1429217567317220/
 クィア書籍を扱う本屋さんだそうです。

【ロンドンでのサイン会】
3月14日(金) 18:00〜20:00 4月に延期、日程は調整中。 中止決定。

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【新刊英語版単行本”Gunji”】
・3月初頭発売
・出版社:Bruno Gmünder
・160ページ/17 x 23.8 cm
・ISBN 978-3-86787-675-9
・収録作:『軍次』四部作+『大江山綺譚(2014年改稿版)』
・見返し部分にカラーイラスト4点収録

『軍次』四部作に関しては、基本的には日本で出たバージョンと同じ。ただし、当然のことながら性器修正はありませんし、またフランス語版のときと同様に、キャラクターの年齢を調整するために、あちこちセリフをいじっています。
『大江山綺譚(2014年改稿版)』は、絵を全面的に手直ししています。旧版との最大の違いは、キャラ(スヴェン)の体毛。
 これは、当時自分のイメージではスヴェンは赤毛であり、身体にも赤い体毛がモジャモジャ生えている感じだったんですが、それを上手く絵的に表現する手段が思いつかず、結果的に無毛にしてしまったという経緯がありまして。ところが、ちょっと前にCLIP STUDIO PAINTをいじってみたところ、このペンを使えばグレースケールで自分の意図する効果が出せるのではないかと思い、実験してみたところ満足のいく結果を得られたので、今回の英語版出版を機に、思い切って全面改稿することに。
 その絡みで、最終的な仕上げをいつもような白黒二値化ではなく、グレースケールのまま完成させることにしたので、それに併せてトーン効果もあちこち手直し。結果、情感の描出も向上したと思います。
 また、冒頭と末尾のト書きを、日本の昔話に馴染みがない外国人向けに、より判りやすく噛み砕いた内容に変えてあります。
 この新バーションは本邦未公開ですし、今のところ国内での発表の予定もないので(なにしろオリジナル版収録単行本がまだ現役ですので)、レアものとして入手の価値大かも知れませんよ?
 ……などと販促を試みる(笑)。
 内容見本は、こちらで。

 残念ながら日本のアマゾンでは取り扱っていませんが、アメリカやイギリスのアマゾンなら既に予約受付中なので、よろしかったら是非お買い求めを(”Endless Game”のときの経験から言うと、同じヨーロッパということなのか、アメリカよりイギリスの方が発売が早く、在庫切れもありません)。

「映画秘宝」4月号に『ホビット 竜に奪われた王国』のレビュー書きました

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 本日発売の雑誌「映画秘宝」4月号の、特集「『ホビット 竜に奪われた王国』完全攻略ガイドブック!」に、錚々たる面子の方々に混じって、私、同映画のレビューを書かせていただいております。
 ま、レビューっつーと聞こえがいいですが、完全にファン丸出し(&ゲイ丸出し)の感想文みたいなもんです(笑)。
 同誌では前作『ホビット 思いがけない冒険』のときにも、同様の文章を書かせていただいたんですが、今回の記事見出しに「恒例!」って付いていて、あら、じゃあ完結編のときにもまた書かせて頂けるのかしら……などと期待してしまったり(笑)。因みに本見出し(編集さんが付けてくれたもの)には、語尾にハートマークなんぞも付いており、私、レビューバランス的には、乙女目線担当ってことなのかしら(笑)。
 ともあれ、好きな小説の好きな映画化作品について、好きな雑誌で書かせて頂くという、私的にはトリプル嬉しい記事でもあるので、皆様ぜひお買い上げくださいまし。
 私のヘナチョコ感想文はともかく、ピーター・ジャクソン、マーティン・フリーマン、ベネディクト・カンバーバッチのインタビューは勿論、痒いところに手が届く詳細なキャラ&舞台&アイテム解説、荒俣宏さんのインタビュー、添野知生さんのツボを抑えた解説コラム、朱鷺田祐介さんのガッツリ検証……などなど、小さい文字でビッシリ、読み応えタップリの特集になっております。

 それともう一つ、大西祥平さんのマンガ紹介コーナーでは、現在「コミックビーム」で『あれよ星屑』を連載中の、山田参助さんのインタビューも載ってます(単行本情報もあるよ!)。更に同コーナーの欄外コラムでは、熊田プウ助さんの新刊『トーキョーホモルン定食』のショートレビューも。
 というわけで、ゲイクラスタ的にも注目号なので、しつこいですが、皆様ぜひお買い上げくださいまし!

映画秘宝 2014年 04月号 [雑誌] 映画秘宝 2014年 04月号 [雑誌]
価格:¥ 1,050(税込)
発売日:2014-02-21

『奴隷調教合宿』一回お休みです

 そろそろバディ4月号が店頭に並ぶ頃ですが、拙連載マンガ『奴隷調教合宿』、申し訳ないんですが一回お休みとなります。ごめんなさい。
 とはいえこの4月号、『鉄の驢馬』等のZINさんがバディ初登場の読み切りコミックを描いていますし、HOSSYさんディレクションの表紙シリーズは相変わらずいかしているし、読書ガイドなんていう面白特集も載ってますし、皆様ぜひヨロシクお買い上げください。

Badi (バディ) 2014年 04月号 [雑誌] Badi (バディ) 2014年 04月号 [雑誌]
価格:¥ 1,500(税込)
発売日:2014-02-21

『すべすべの秘法』日本初上映+トークショー出演のお知らせ

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『初戀』『家族コンプリート』など、日本でゲイ映画を積極的に撮り続けている今泉浩一監督の最新作『すべすべの秘法』が、2013年のベルリンポルノ映画祭での初上映を経て、2月5日〜8日の4日間、渋谷アップリンクにて日本初公開されます。
 プログラムは『すべすべの秘法』上映(全日)の他、今泉監督が男優として出演している、ピンク四天王の一人・佐藤寿保監督のヘテロ向けピンク映画3本(5日〜7日)、『家族コンプリート』のアンコール上映(8日)となり、各日それぞれトークショーなどが予定されていますが、私は2月8日(土)の『すべすべの秘法』(15:00〜)の上映後トークショーに出演させていただきます。
 詳しい上映スケジュール等は、以下のリンクを参照。
UPLINK:RETRO今泉浩一×佐藤寿保~『すべすべの秘法』日本初公開特別凱旋上映~
 ただいま予約受け付け中。
 で、『すべすべの秘法』ですが、タカサキケイイチさんがアンソロ『ウラゲキ』に発表した同名マンガを原作にしたもので、仕事の研修で京都からやってきた青年が、東京の「ヤリ友」の家で過ごす数日間の様子を、二人の心理的距離感の推移や作劇的なレトリックなどを交えて描いた内容です。
 私、この上映プログラムのフライヤーに、短いコメントも書かせていただいているので、ご参考までにそれを以下に再掲します。

 セックスから始まった関係で、ヤリ友と恋人の境界はどこにあるのか。現代日本のゲイを描いたドラマとして実にリアルなモチーフ。
 そこに肌荒れを絡ませたのも技あり。セックスにおいて皮膚感覚は重要な要素。だからこそ逆に、セックス描写自体にもっとそういう表現が欲しかった。エロス的にはちとドライで物足りない。
 でも、肌荒れの治癒へのロマンティックな思い込みに、すかさず即物的なツッコミが入るあたりのバランスは上々。恋愛なんて単なる思い込みや勘違いかも知れないけど、そのおかげで人生が少し豊かになったり前に進めたりもする。
 そんなドライとウェットの拮抗が、リアルの人生同様ちょっぴり可笑しくて愛おしい。主人公のステキな胸毛や、ブリーフ越しの勃起したペニスのシルエットみたいに。

 何の変哲もない日本のゲイの日常を、ちょっぴりヒネリを効かせて描いていて、ある意味で世界のゲイ映画のトレンドともシンクロしている感じ。
 ゲイ映画の、特に日本のインディーズ・ゲイ映画の上映は、なかなか厳しい状況にある中、それを見られる貴重なチャンスでもあるので、私が出演するトークショーのみならず他日の上映も、スケジュールが合う方は是非足をお運び下さい。レイトショーなので、仕事の後でも間に合いますよ!
 なお会場では、今泉監督の旧作DVDも販売予定。あと、この『すべすべの秘法』の原作マンガを収録したタカサキさんの同人誌も、現在急遽制作中とのことで、間に合うようだったら(これは何としてでも間に合わせて欲しいんですけど、タカサキくん!)会場販売されるそうです。
【追加情報】『すべすべの秘法』原作マンガ冊子(タカサキケイイチ作)、無事に会場で販売されるとのことです。
 それでは、ご予約&ご来場お待ちしております!

『映画秘宝』2013年度ベスト&トホホ10

 明日、1月21日発売の雑誌「映画秘宝」3月号の「2013年度ベスト&トホホ10」で、投票&コメントで参加させていただいております。
 去年の暮れの段階では、とある2本の映画で「う〜ん、どっちを1位にすんべぇ……」という感じで「これ!」といった決め手がなく悩んでいたんですが、締め切りギリギリに見た1本が、問答無用で「こ れ だ !」という感じだったので、前述の2本もそのまま2位と3位へスライド……という感じで、わりとすんなり決められた感じ。
 とはいえ、やはり泣く泣く落とした作品というのもあります。実際にベスト10に何を選んだかは、雑誌を買ってコメントと共に見ていただくとして、残念ながらそれから洩れてしまったのは、『塀の中のジュリアス・シーザー』、”Ardhanaari“、”Keep the Lights On“あたり。
 というわけで、宜しかったら是非お買い求めくださいませ。

映画秘宝 2014年 03月号 [雑誌] 映画秘宝 2014年 03月号 [雑誌]
価格:¥ 1,050(税込)
発売日:2014-01-21

ちょっと宣伝、『奴隷調教合宿』第6話掲載です

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 1月21日発売「バディ」3月号に、集中連載マンガ『奴隷調教合宿』第6話掲載です。
 前回に引き続き、羞恥責めスパイス追加のエロエロ展開。かつては甲子園のアイドルとして鳴らした大学野球部員の主人公、マゾ奴隷として順調にどんどん堕ちております。
 あと今号には、バディゆかりのマンガ家さんやイラストレーターさんの年賀状紹介コーナーが、カラーページに載っておりまして、その中に私の年賀状も入っております。小さいですけど、使用図版は展覧会用の作品で、印刷媒体では未発表のものなので、まぁそこそこお楽しみいただけるかと(笑)。
 もう一つ、情報ページに今泉浩一監督の新作ゲイ映画『すべすべの秘法』の日本初公開情報が載っております。
 私、この上映でトークショーに出させていただくんですが(詳細とご予約はこちら)、雑誌付録DVDにはバディ特別編集版の予告編も収録とのことなので、こちらのほうも宜しかったら是非に。

Badi (バディ) 2014年 03月号 [雑誌] Badi (バディ) 2014年 03月号 [雑誌]
価格:¥ 1,500(税込)
発売日:2014-01-21

ダウンロード・フリーPDFカレンダー、Bears, illustrated 2014

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 世界の熊系キャラを描くゲイ・アーティスト12人がコラボレーションした、PDFカレンダー”Bears, illustrated”の2014年版が、同サイトから無料でダウンロードできます。
http://www.bears-illustrated.com/
 私は1月の絵を担当。
 他にも、カナダのニッキー・チャールズ、ペルーのレオナルド・グティエレス、フランスのオリヴィエ・フランドロワなどが参加。
 カレンダー企画自体は今年で五年目となり、これで総計60名のアーティストが参加したことに。過去のカレンダーもダウンロード可能なので、タイプも国籍も様々なベアー・イラストレーションの数々が楽しめます。

ちょっと宣伝、『奴隷調教合宿』第五話+対談(下村一喜さんと)掲載です

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 12月21日発売「バディ」2月号に、マンガ『奴隷調教合宿』第5話掲載です。
 前回がチェンジ・オブ・ペースの回だったので、今回はちょっと趣向が変化。とはいえ、若めのイケメン野球部員を責め凌辱しまくる、ガッツリSM系という基本ライン(笑)は変わらず。
 メンタル面での煩悶も加わり羞恥心責め指数がアップ、見せ場は「重いコンダラ」登場場面でしょうか(笑)。野球=巨人の星となるあたりが、我ながら古い(笑)。

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 さて、この「バディ」2月号ですが、連載マンガと共に、私の対談記事も載っております。
 お相手は、ファッション写真から音楽PVまで、幅広く活躍されている写真家の下村一善さん。カラー3ページ。ゲイ・カルチャーから互いのアートに対する考え方まで、いろいろと熱く語り合っております。
 下村さんは、この号の表紙およびメインのグラビアで、お笑い芸人のレイザーラモンHGさんのヌード写真も撮り下ろしておられまして、このグラビアが素晴らしい。下村さんの美に対するフィロソフィーを、先の対談で伺った後だと、尚更感じ入る美しさ。ぜひ実際にご確認あれ。併せて掲載されているレイザーラモンHGさんのインタビューも、実に好感度大です。

 これ以外にも個人的には、今号のグラビアは全般的に「当たり」という感じで、新宿二丁目プロレス×堂山プロレスの格闘ヌードグラビアSM風味は、かなりツボを突かれた感じですし(SM好きの海外の某有名写真家も、チラ見せしたらコーフンしておりました)、もう一つのお笑い芸人グラビア(チーモンチョーチュウ 菊池浩輔…って、浅学にして私は知らない方でしたが)のナチュラルな雰囲気や、ラッシュクルーズとのタイアップグラビアの和の感じで装飾的に作り込まれた雰囲気、そして前述の、オーセンティックかつスタイリッシュな下村グラビアや動のSMテイストなど、全体のバランスも実に良い感じ。
 というわけで、よろしかったら是非お買い求めくださいませ。

Badi (バディ) 2014年 02月号 [雑誌] Badi (バディ) 2014年 02月号 [雑誌]
価格:¥ 1,500(税込)
発売日:2013-12-21

“Beards: An Unshaved History”

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 ドイツBruno Gmünderから出版されたアートブック、”Beards: An Unshaved History”に作品を数点提供しました。
 古今東西の「ヒゲ文化」について、泰西名画からゲイポルノグラフィーまで豊富な図版を使いつつ、あれこれと論じた内容の本で、テキストは英独併記となっています。
 著者のケヴィン・クラークは、長くジャーナリストをやっていた人だそうで、新聞や雑誌の編集者や編集長の他、美術館のキュレーションを手掛けたり、ウィーンの大学でクィア・スタディーズを教えたりした人とのこと。2011年に出した”Porn: from Andy Warhol to X-Tube”がベストセラーになったそうです。
 内容は、大見出しとして「今日のヒゲ アウト&プライド」「70年代クローン・ルックの誕生」「ヒゲの歴史千年」「クローンの帰還」となっており、それに加えて更に「ヒゲ剃りの歴史」「ヒゲのあるクィアたち」「宗教とヒゲ」「オスカー・ワイルドのアンチヒゲ」だのといった様々なコラムが、いずれもたっぷりと図版を使って綴られています。

 私の提供した作品画像は「コミックスとヒゲ」の項で使用。こんな感じに参考図版的に、小さく数点載っております。
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 他のページは、例えばこんな感じ。左はイントロダクション部分の見開き、右は「ヒゲのあるクィアたち」の近現代編。
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 というわけで、古典名画やヴィンテージ写真から現代のファッション写真やゲイ・ポルノまで、ヒゲにまつわるありとあらゆる画像が収録されているので、ヒゲ好きならそれを見ているだけでもグッとくるはず。

 書籍のPR動画で全ページを繰っていく様子が見られますので(エロい部分にはボカシが入りますけど)、ご参考までにどうぞ。

 残念ながらいつものように、日本のアマゾンでは取り扱いなし。アメリカかイギリスのアマゾンで購入するのがオススメ。先頃出た拙著“Endless Game”と一緒に、如何ですか?