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11/22:MASSIVEパーティ(トークあり)、11/23:海外マンガフェスタ(Tシャツ等の販売あり)のお知らせ【東京】

 拙英語版単行本”The Passion of Gengoroh Tagame”の製作スタッフが、新たに製作した日本のゲイマンガおよびその作者を紹介した書籍”Massive: Gay Erotic Manga and the Men Who Make”が、Fantagraphicsから発売されます。
 製作準備には、私もかなり協力した一冊で、田亀源五郎、犬義、熊田プウ助、松武、児雷也、水樹凱、文雅、戎橋政造、市川和秀(収録順/敬称略)といった面々の、絵とマンガ(英訳版)と作家紹介記事(英語)が収録されている本です。

*版元サイトの本の紹介ページ:Massive: Gay Erotic Manga and the Men Who Make(内容見本あり)

*同書の内容紹介ビデオ

*日本のアマゾンでも予約受け付け中
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 この”Massive”の完成記念パーティが、11月22日に新宿のdoop tokyoで開催されます。時間は23:00〜2:00。
 フライヤーに記載されているように、私、市川和秀、熊田プウ助、戎橋政造のトークも有り。
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 遅い時間ではありますが、来場者へのTシャツプレゼントなどもあるそうなので、皆様お時間ありましたら是非お越しください。

 そして翌11月23日に東京ビッグサイトで行われる自主制作漫画誌展示即売会コミティア内の、特設会場で開催されるイベント海外マンガフェスタに、Massiveもブース出展します。
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 以前にもここここでお知らせしたように、Massiveはアメリカで、私や児雷也くんの絵をモチーフにしたTシャツやスウェットの製作販売なども行っています。

*Massive通販サイト:MASSIVE

 そして今回の海外マンガフェスタのブースでは、これらのTシャツ等の販売も行われるそうです。
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 いままで「欲しいけど日本では買えないの?」というお問い合わせ等も幾つか頂きましたが、今回はその入手の絶好のチャンスなので、お時間のある方は、海外マンガフェスタにも是非ご来場を。
 私も当日は、会場のどこかをウロウロしていると思いますので(笑)。

ホノルル美術館の20世紀日本のエロティック・アート展で単行本が展示

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 11月20日からハワイのホノルル美術館(Honolulu Museum of Art)でスタートする、20世紀日本のエロティック・アート展(Modern Love: 20th-Century Japanese Erotic Art)に、私のマンガ単行本『髭と肉体』が展示される予定です。

 この話、美術館やキュレーターから直接ではなく、単行本の出版社と、今はもうなくなってしまった編集プロダクションの二つを経由して、私の元に展示許可の打診がきたという経緯だったので、正直な話、私自身も細かいところが良く判っていないのですが、何でも、同美術館が開催している日本の春画展シリーズの第三弾として行われる展示で、主旨は「春画よりも日本美術で表現された日本の性文化に焦点をあてる(メールより引用)」ということなんだそうです。
 以下、サイトにあった日本語序文からの引用。

性の革命

鎖国の後、国際貿易のために港を解放した19世紀後半の日本では、指導者や市民は、はかりしれない自己喪失の恐怖に襲われた。新たに登場した西洋社会の価値や野心をどの程度まで取り入れるべきか、また西洋文化の独自性に対して日本人としての誇りをどの程度まで保つべきか?アメリカ人やヨーロッパ人の尊敬を得ようとした多くの人々は、過去300年に日本人絵師によって描かれた明らかに性的なものを描いた木版画や版本などの春画は、恥ずかしいほど時代遅れの性的快楽主義を表現していると感じた。当時は人気のジャンルであった春画の制作は、20世紀初頭には劇的に減少し、1990年代には春画の複製も厳しく検閲されるようになった。

それと同時に20世紀前半は、政府役人が国家のイメージを良くしようと努力したにもかかわらず、日本美術における「性」とは、表現方法を変えていきながら依然として人気のテーマであった。

「モダンラブ:20世紀日本のエロティックアート展」は伝統的な春画に触発された日本の近代、現代美術を探求しています。この展覧会では、木版画家、橋口五葉(1880−1921)のスケッチ、荒木経惟(1940年生)と米原康正(1959年生)の写真、安野モヨコ(1971年生)の漫画や、ハワイで活躍している日本人アーティスト、寺岡政美(1936年生)や小田まゆみ(1941年生)の作品などを展示しています。

「モダンラブ:20世紀日本のエロティックアート展」は、ホノルル美術館による日本の性文化に焦点を当てた展覧会であり、三回シリーズのうちの今回は最終回となります。17世紀と18世紀の作品に焦点をあてた2012年の「閨房の芸術:日本の春画展」、そして 2013年の「笑い絵:19世紀日本の春画展」から続いているシリーズです。

 おそらく私の単行本は、春画文化がマンガに与えた影響の、バリエーションの一つ(ゲイマンガ)のサンプルとして展示されるのではないかと。

 会期は、2014年11月20日〜2015年3月15日。
 期間中にハワイにお出かけの方は、是非お立ち寄りください。
http://honolulumuseum.org/art/exhibitions/14518-modern_love_20th_century_japanese_erotic_art/
http://shunga.honolulumuseum.org/

トークショーのお知らせ:11月24日/写真家・大串祥子さんの作品展&写真集発売記念イベント『美少年論』@銀座

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 11月24日、銀座のフェティッシュバー、ブラックハートで開催されるイベント「聖ヴァニラ学園特別授業『美少年論』〜大串祥子写真集『美少年論 Men Behind the Scenes』出版記念〜」に、トークゲストとして出席いたします。

「聖ヴァニラ学園特別授業『美少年論』〜大串祥子写真集『美少年論 Men Behind the Scenes』出版記念〜」
○11月24日(月・祝) 開校17:30/授業開始18:00~終了20:30 講義後は座談会
○完全予約制
○授業料/2,500円 1ドリンク付 定員30名 18歳未満入場禁止。
○会場/銀座ブラックハート 東京都中央区銀座6-3-16泰明ビル本館ビル地下2階

11/17(月)よりヴァニラ画廊にて開催する大串祥子写真展『美少年論 Men Behind the Scenes』を記念して、実在する「美少年」、ファンタジーの中の「美少年」を巡る新たなる「美少年論」を追及します。
 第一部では、大串さん自ら弁舌をふるい、特殊な男性社会にのみ生息する美少年たちの撮影を通じて得られた秘話を交えながら、絶滅危惧種といわれるその生態に迫ります。
 大串さんはイギリスの名門パブリックスクールイートン校、ドイツ連邦軍の兵役、コロンビア軍麻薬撲滅部隊、近代五種、嵩山少林寺など、秩序、制服、階級、規則、不条理にいろどられた究極の男性社会に潜入し、女性の視線から男性の美と謎を追い求めてきました。
 長期にわたる取材のなかから垣間見える美少年の性質、苦悩や葛藤、萌え時々官能など、独自の「美少年論」をディープに解説します。
 また第二部では、ゲストに漫画家でゲイ・エロティックアーティストである田亀源五郎さん、穏やかながらも強靭な美学で世の女性を応援し続ける作家の雨宮まみさんをお招きし、大串さんと一緒に、三者三様の美少年像を語りつくします。そこから導き出される「美少年」という存在は果たして何なのでしょうか。
 時代性、国家性、はたまた自身の好み(?)も含めてとことん語る3時間! 是非お楽しみ下さい!

 大串祥子さんとは、今回が初顔合わせ。私とはいささか縁遠い「美少年」というテーマについて、果たして何を語れるのか、自分でもちょっと不安だったりもしますが(笑)、野郎系SMゲイ・アーティストとしての視点で、氏の美麗作品をキーに「美少年」についてどこまで食い込めるか、頑張ってみたいと思います。
 雨宮まみさんとは、2010年にヴァニラ画廊で開催した拙個展「WORKS」のトークショーにおいで頂いたので、今回は4年ぶりのご一緒ということに。氏の独自の視点による「美少年論」、果たしてどのようなお話しが伺えるのか、これまた楽しみです。
 というわけで、お時間とご興味のある方は、是非お立ち寄りを!

 イベントは完全予約制。現在予約受け付け中です。下記リンクよりお申し込みください。
聖ヴァニラ学園特別授業『美少年論』

 またこれを機会に、11月17日から29日まで銀座のヴァニラ画廊で開催される、写真家・大串祥子さんの個展『美少年論 Men Behind the Scenes』にも、是非足をお運びいただければと。
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写真家・大串祥子は、ロンドンにて写真留学中の1998年に、プロジェクト『Men Behind the Scenes』をスタートし、イギリスの名門パブリックスクールイートン校、ドイツ国防軍の兵役、コロンビア軍麻薬撲滅部隊、近代五種、嵩山少林寺など、秩序、制服、階級、規則、不条理にいろどられた究極の男性社会に潜入し、女性の視線から男性の美と謎を追い求めてきました。
男性は男性だけの社会で何をしているのか。先入観も批判も否定もなく、純粋な女性の好奇心を通じて観た男性たちのリアルな生態は、男性という存在の美と謎を知るささやかな一篇を垣間見せてくれますが、ある意味、その国の本質を象徴しているといっても過言ではないでしょう。一方、あらゆる社会構造がパラダイムシフトを起こしながら解体しつづける現在においては、特殊な男性社会というのも例に漏れぬもの。絶滅危惧種と言っても差し支えない特殊な男性社会に生息する美しい男性たちの真夏の正午を、ごゆっくりご高覧いただければ幸いに存じます。

大串祥子展「美少年論 Men Behind the Scenes」

 それでは皆様、会場でお目にかかれるのを楽しみにしています。

パリ絵画館の企画展『L’Art de l’amour au temps des Geishas』で作品展示

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 本日からスタートする、パリ絵画館(la Pinacothèque de Paris)の企画展『L’Art de l’amour au temps des Geishas (The Art of Love in the Time of Geishas)』で、カラーのアクリル画やマンガの原画など。拙作品数点が展示されます。
 展示を企画したスイス、ルガーノのミュージアムから、先日のボローニャ個展でお世話になったパオラを通じてのオファー。
 会期は2014年11月6日から2015年1月15日まで。期間中にパリにいらっしゃる方は、是非お立ち寄りくださいませ。

詳細:http://www.pinacotheque.com/no_cache/en/home/exhibitions/upcoming-exhibitions/the-art-of-love-in-the-time-of-geishas.html

【追記】AFP通信のニュース動画で紹介されました。拙作品が展示されている様子、冒頭でバッチリ映っています。嬉しい(笑)。

ちょっと宣伝、『弟の夫』第二話掲載です

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 昨日発売の「月刊アクション」12月号に、連載マンガ『弟の夫』第二話掲載です。
 最初はおっかなびっくりだった夏菜を描くのが(いや、いかんせん少女キャラは今まで描いた事なかったんで……)、最近は楽しくなってきた今日この頃(笑)。弥一やマイクは、いつものノリでスラスラ描けるんですが、それでも今までのマンガではあまり描いてこなかったような表情なんかもあって、日々新しいことに挑戦気分。

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 今回の扉絵は、割り箸ペンで描いてみました。
 すこしぎこちない感じの線にしてみたかったんですが、思ったほどはぎこちなくならず(笑)。でも描線に味が出たので、まぁいいかと。グレー部分は、CLIP STUDIO PAINTで着色したものを、Photoshopで網点化。

 というわけで、是非一冊お買い求めくださいまし。
 月刊アクションのサイトで第一話の無料公開も始まったので、前号を読み逃していても、今ならまだ間に合います!
http://webaction.jp/monthly_action/
 あと、今号では読者ページに、前号の反響を受けての作者メッセージなんかも、ちらりと載っていたりするので、そちらもお見逃しなく。
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ちょっと宣伝、「映画秘宝」12月号にインタビュー掲載です

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 本日発売の雑誌「映画秘宝」12月号に、インタビュー掲載です。大西祥平さんのレギュラーコーナー、「ニュー漫画大学 秘宝分校」にて。
 インタビューの中身は、先月「月刊アクション」で連載スタートしたマンガ『弟の夫』について。

 インタビュアーの大西さんは、まだ面識のなかった頃から、お仕事を拝見してリスペクトしていた方ですし、また、私の仕事がまだゲイ雑誌以外の媒体では殆ど紹介されていなかった頃、初めてインタビュー(媒体は雑誌『スナイパーEVE』)を申し込んでくださった方でもあります。いま確認したら、あれからもう12年も経っていてビックリ。
 また、単行本『外道の家』下巻をお持ちの方ならお判りかと思いますが、同書の編集者から巻末に何か解説を収録したいと言われ、一も二もなくお願いした方でもあり、そのマンガ読みとしての視点の確かさに、僭越ながら私が絶大な信頼を置いている方。
 そんな大西さんが聞き手で、『弟の夫』担当編集氏も同席ということもあり、私は安心しまくって喋りまくり(笑)。その結果、連載一回分では収まりきらないということで、有り難くも二号連続で掲載ということになりました。
 というわけで、本日発売の12月号と来月発売の1月号、どちらもお見逃しなく、お買い上げよろしくお願いいたします!
[amazonjs asin=”B00CCIOD42″ locale=”JP” title=”映画秘宝 2014年 12月号 雑誌”]

外国語記事あれこれ

 最近リリースされた、非日本語媒体でのインタビュー記事や紹介記事などを、あれこれまとめて。

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 イタリアのゲイ雑誌”PRIDE” 10月号にインタビュー記事掲載。内容は先日ボローニャで受けた取材に基づくもの。
 オンラインで閲覧&PDFダウンロード可能です。私の記事掲載ページはP.14。
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 AtomicBoyXさん(実は知人)のブログ、Gaijin • Tokyo • Undergoundに英語インタビュー掲載。先日メールでやりとりしたもので、内容は主に新連載『弟の夫』にまつわるあれこれ。
Interview: Gengoroh Tagame on his new manga series

 その他、『弟の夫』連載開始に関して、幾つかの言語でニュース・リリースあり。
英語:Gay Manga!
イタリア語:Anime Click – A settembre, un manga mainstream per Gengoroh Tagame
フランス語:Yagg – Gengoroh Tagame à l’assaut du grand public
スペイン語:Mision Tokyo – Gengoroh Tagame cambia de registro

ちょっと宣伝、「月刊アクション」でマンガ連載『弟の夫』スタートです

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 昨日(9月25日)発売の雑誌「月刊アクション」11月号から、新連載マンガ『弟の夫』スタートです。

 一般的なマンガ雑誌で、ゲイ・イシューを取り扱ったマンガを描くという、私にとっても全く新しい挑戦。
 非ゲイ&非BL系の雑誌では、過去に何度かレディースコミックを描いていますが、それらにはゲイ要素は含まれていませんでしたし、一般系の媒体でゲイマンガを描かせていただいた例では、単行本『筒井漫画涜本再び』がありましたが、あれは原作付きでしたし……。
 そんなマンガの掲載を決めた、「月刊アクション」編集部の英断&蛮勇には大感謝。しかも表紙&巻頭カラーというありがたさ。

 というわけで、是非一冊お買い求めの上、お読みくださいませ。
 コンビニだとちょっと置いていなさそう(少なくともウチの近所のローソンでは見たことがない)ので、本屋さんに行かれるのが吉かと(同じくウチの近所のTSUTAYAには毎号入荷)。
 平台にない場合、背表紙がこんな感じなので、このイラストが目印!
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 あと、連載スタート記念として、サイン入り直筆イラスト色紙のプレゼントもあります。無事に雑誌ゲットに成功したら、応募要項をご参照の上アンケートと一緒に、どしどし応募してください。
 こんな色紙です。
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もし、本屋で見つからない&買いに行く暇がないなんて場合は、アマゾンでも売っています。
[amazonjs asin=”B00NB5NM2Y” locale=”JP” title=”月刊 アクション 2014年 11月号 雑誌”]

 というわけで新連載『弟の夫』、応援よろしく&今後を生暖かく(笑)お見守りくださいませ!

【余談】

*紹介記事&表紙イラストのノートリミング&文字なし版が、下記リンク先で見られます。
アキバBlog:【コラム・ネタ・お知らせ】今、押しかけのニーナが絶望の居間で弟の夫に宙色アタック!!~おこしやす★今月のアクションコミックス新刊&新連載♪

*紹介記事&本文カラー扉ページが、下記リンク先で見られます。
Webコミックアクション:月刊アクション
コミックナタリー:田亀源五郎が月刊アクションに、“弟の夫”描く

ファッション&アート・マガジン”NakedButSafe”にインタビューと作品掲載

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 ファッション&アート・マガジン”NakedButSafe”の7号に、インタビューと作品が掲載されました。
 エッジの効いたファッション写真や、コンテンポラリー・アーティストや映画監督、ミュージシャンなどの作家&作品紹介などが載っている雑誌で、言語は英語で販売はワールドワイド、本拠地はギリシャらしいです。

 私は、表紙でも名前がトップに載っているように、インタビューと作品画像を合わせて12ページと、かなり大きく扱っていただいています。
 そしてこのインタビューが、大判雑誌(A4強)に文字ビッシリで、なかなかの分量。メールインタビューだったんですが、届いた添付ファイルを開いてビックリ、何と質問事項だけで4000ワード以上という大ヴォリューム(笑)。それもあってか、回答期限も2ヶ月くらい余裕があったという(笑)。
 更にその質問が、私が近年受けた取材の中では、ダントツに面白い内容でした。私の作品についてや、作品製作における考え方などの質問はもちろんのこと、日本と西洋の差異や、エロティック・アート全体に対する考え方、ゲイ・カルチャーやゲイの置かれている社会的状況についての質問などもあり、思わず答えにも力が入るという塩梅。
 結果、インタビューとしてはかなり読み応えのある内容になっています。私もかなり踏み込んだところまで、自分の考えを述べているので、英語OKの方なら是非ご一読いたただきたいくらい。
 また、いつも取材で答えているのに、何故かカットされがちな内容……例えば、私のエロ作品に見られる残酷性云々や、日本のエロティック・アートの暴力性(特にエロマンガの)云々といった質問に対して、逆にこちらから、前者については西洋の宗教芸術(殉教図とか受難図とか)や古典好色小説(サドとかアポリネールとか)に見られる残酷性はどうなんだという問題提起や、後者についてはそれを考える前に、まず日本のマンガ市場の他に類を見ない巨大さを大前提として把握しておくべきだという主張などが、今回はきっちり載っております。

 雑誌全体は、すっきりとクールな見せ方で、なかなかカッコ良いです。こういう雑誌に載る事が出来て嬉しいと思わされる感じ。
 他のページも、ちょっとサンプルを載せましょうか。
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 まあ、こういう雑誌なので、掲載されている私の作品も、先日のベルリン個展の出品作の中から、比較的大人しめのものが選ばれています。
 特集に書かれた文言を引用すると、「我々の西洋文明は田亀の作品と上手く付き合えるほど高度に発達していないので、雑誌が発禁になったりポルノショップでしか売られなくなったりしてしまうのを避けるため、その美しいドローイングの中から無難なものだけを掲載します」だそうな(笑)。かといって、性器の直接表現すらNGな日本文化が高度に発達しているとは、私にはとても思えないんだけど(笑)。

 この雑誌、版元のサイトから通販できるようです。本自体の値段は8ユーロですが、送料が18ユーロもかかってしまうらしい……。
 ともあれリンクを貼っておきますので、欲しいというご奇特な方がいらっしゃいましたら、どうぞご利用ください。
http://nakedbutsafe.com/

ちょっと宣伝『奴隷調教合宿』第12話掲載です

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 9月20日発売、雑誌「バディ」11月号に、連載マンガ『奴隷調教合宿』第12話掲載です。
 今回は転換回なんで、ちょっとエロ控えめですが、もうじき完結する予定なので、どうぞ最後までお付き合い、よろしくお願いします!
[amazonjs asin=”B00NB5NP9O” locale=”JP” title=”Badi (バディ) 2014年 11月号 雑誌”]