投稿者「Gengoroh Tagame」のアーカイブ

ジョン・マクガイア(John McGuire)

 最近知ってお気に入りになった、アメリカのミニマル・ミュージック(米Wikipediaによれば、ポスト・ミニマル世代に属するらしい)の作曲家による、お気に入りのアルバム二つ(まだそれだけしか見つけられない)をご紹介。

cd_john-mcguire-pulsemusic3
“Pulse Music III / Vanishing Points / A Cappella” John McGuire
 電子音のミニマル・ミュージック。
 とにかく、1曲目の”Pulse Music III”が気持ちいい! キラキラした電子音が光の粒のように空間を飛び交い、反復とズレを繰り返しながら、綾織りのように楽曲を埋め尽くしていく。
 現代音楽好きのみならず、テクノやエレクトロニカ好き、古いところだとクラウト・ロック好きにも、ぜひオススメしたい逸品。
 2曲目の”Vanishing Point”は、同じ電子音ながら”Pulse Music III”とはうって変わって、音の間合いをたっぷりとった導入から始まり、その隙間をアルペジオがスピードを変えながら埋めていく。ちょっと、ダニエル・レンツを思い出させる雰囲気で、これまたかなりキモチイイ。
 3曲目”A Cappella”は、サンプリングされループする人声に、ソプラノのヴォカリーズが寄り添う、これまたちょっとダニエル・レンツっぽい美曲。レンツの”Missa Umbrarum”がお好きな方、せひお試しあれ。
 CDは、アマゾンだとプレミア付いてるのか、スゴい値段になっちゃってるので、リンク先は私も利用したMeditationsのサイト。試聴もできる親切設計です。

cd_john-mcguire-instruments
“Works for Instruments” John McGuire
 上のアルバムがすっかり気に入ったので、他にはないかと探して見つけた、二枚組CD。今度は、アコースティックの管弦楽曲集です。
 1枚目の1曲目、28分近い”Cadence Music”は、スティーヴ・ライヒの直系といった感じの、陶酔的で楽曲としても美しい、21の楽器による堂々たる管弦楽曲。演奏もアンサンブル・モデルンなので、極めて高品質。ちょい、バロック的な典雅さも感じられるあたりは、マイケル・ナイマンに似た感触も。
 2曲目”Exchanges”は、弦楽四重奏とソプラノのヴォカリーズによる16分半の曲で、さながら、先の”Vanishing Point”や”A Cappella”の人力版といった趣。目まぐるしくテンポを変えながら、掛け合いのように繰り返される演奏が、かなり聴き応えあり。
 2枚目の1曲目”Decay”は、8つの金管楽器のための楽曲で、不協和音を多用した、ちょっと不穏な感じがする曲。
 2曲目の”Frieze”は、4台のピアノのための曲。曲調は前の”Decay”と似た感じで、さながら人力サンプリング・ループといった味わいも。この二曲は実験性が前に出ている感じ。
 3曲目の”Music for Horns, Pianos and Cymbals”は、いや〜、これは素晴らしい! 先の”Exchanges”同様に、シンプルなフレーズが、掛け合いのように絡み合いながら展開していくんですが、その酩酊感と高揚感が実に美しく、かつドラマチック。かなり感動しました!
 そんなこんなで、こちらもまた、ミニマル・ミュージック好きだったら聴いて損はない内容です。上のリンク先はMeditationsの商品ページですが、日本のアマゾンでも入手可能。

『戦場からの脱出』

dvd_rescue_dawn
『戦場からの脱出』(2006) ヴェルナー・ヘルツォーク
“Rescue Dawn” (2006) Werner Herzog

 ヘルツォーク監督作品でクリスチャン・ベイル主演なのに、劇場公開なしのDVDスルーとは悲しいご時世。まあ、DVDで出ただけ良しとしますか。
 B級映画みたいな邦題と一緒に、パッケージにはデカデカと「戦争アクション!!」なんて書いてあります。
 確かに、ストーリーだけ抜き書きすると、ヴェトナム戦争で撃墜された飛行機のパイロットが、拷問されたり捕虜収容所に入れられたりして、とっても辛い目に遭いつつ、何とかそこを脱出するけど、今度は過酷なジャングルを生き抜かなければならず……という具合で、確かにB級アクション映画っぽいんですけどね。
 とはいえ、やっぱりヘルツォーク。
 いくら『コブラ・ヴェルデ』以降、何となくフツーっぽくなった感があるとはいえ、間違ってもコレは「戦争アクション映画」ではない。「戦争映画」ですらないかも。
 というのも、この映画における戦争や国家、政治や思想、敵や戦いといった要素は、単なる状況以上の意味はなく、映画のテーマとは全く関係ないのだ。では、テーマは何かというと、やはりヘルツォーク十八番の、大自然と拮抗しうる力を持つ、人間の狂気なわけです。

 そういうわけで、ヘルツォーク好きなら、見所はイッパイ。
 まず、冒頭のスローモーションによる空爆シーンからして、一気に魅了される。『アギーレ 神の怒り』の登山とか、『緑のアリの夢見るところ』の竜巻同様、「うぉ〜、ヘルツォークの映画だ〜っ!」って感じで、もうそれだけで嬉しくなっちゃう(笑)。
 本編に入っても、美麗で荘厳な自然描写(粛然とした前半も良いけど、やはり後半の圧迫感が、もうヘルツォークならでは)、徹底したリアリズム(捕虜たちの痩せっぷりとか、もうハンパねぇです)、緊張感と詩情の対比(蝶と犬の使い方が良かったなぁ)、等々、やっぱり素晴らしい。
 音楽はクラウス・バデルトなんですが、往年のヘルツォーク組で今は亡きフローリアン・フリッケ(ポポル・ヴー)の曲が、1曲使われていたのも嬉しかったなぁ。
 バデルトのスコアも悪くはないんだけど、例えばラスト・シーンで、余りにも単純な「実話を元にした感動作!」みたいな、いかにも風のテンションを盛り上げるスコアを付けちゃっているあたりは、正直ちょい疑問を感じました。主人公のセリフと暗転後のテロップによって、この映画で描かれているのは、「常軌を逸した生命力を持った人間の凄さ(或いは、異様さ)」だということが明示されるんですけど、この音楽だと「アメリカ万歳!」か「英雄の帰還!」みたいに、テーマをミスリードしてるみたい。

 まあ、この部分の音楽に限らず、全体として瑕瑾がないかというと、残念ながらそうではない印象はあります。
 主人公は、『アギーレ』や『フィッツカラルド』、あるいは『カスパー・ハウザーの謎』の主人公同様に、一般の規範や価値観から完全に逸脱した、常軌を逸した存在なんですが、それが充分に表現されていたかというと、いささか疑問が残る。
 主役のクリスチャン・ベイルは、文句なしに上手いし、役になりきった体当たり演技もあって、狂気と裏腹のエクストリームさもあるんですが、いかんせん、肝心の「生命力」があまり感じられない。キャラクターとしての「強さ」が、いまいち足りていないというか。
 また、前述したように、ストーリーを抜き出すと、シンプルな娯楽作の筋立てに近すぎること(まあ、実話なんだから仕方がないけど)も、結果として、映画の本質を曖昧にしてしまっているような気がします。
 そういう感じで、かつてのヘルツォーク作品を知っていると、共通する要素が多い分、どうしても比較もしてしまって、ちょっと「弱い」感じがしてしまう。『神に選ばれし無敵の男』のときは、逆に共通項が少ない分、問答無用で「傑作!」と思えたんですけど。

 でも、一本の映画として見れば、充分以上に見応えのある佳品なので、ヘルツォークのファンも、そうでない人も、ご覧になる価値は充分以上にあるかと。
『戦場からの脱出』(amazon.co.jp)
 最後に、いつものアレ系(笑)の追補。

 POWの映画なので、いちおう拷問シーン(縛られて牛に引きずられたり、逆さ吊りにされて顔に蟻塚を括り付けられたり)もありますが、リアリティや無惨さはともかくとしても、エロティックな興趣はゼロですので、ソッチ系好きの方は、あまり期待なさらないよう。
 ヴェトナム戦争POWモノの責め場が目当てだったら、『ランボー』シリーズ(スタローンがあんまり好きじゃないので、実は良く知らない)とか、チャック・ノリスの『地獄のヒーロー』シリーズとか(『3』の責め場はお気に入り)、あるいはもっとB級の『炎の戦士ストライカー』だの
cap_striker
『ストライク・コマンドー』だの
cap_strikecommando
『怒りのコマンドー』だの、
cap_ikari
もうちょい映画的にマトモなところでは『ハノイ・ヒルトン』とか
cap_hanoi1
『極秘指令/グリーンベレーを消せ!』とかを、
cap_green
ご覧になった方がヨロシイかと(笑)。

“Der Sohn des Scheichs”

dvd_sohn-des-scheichs
“Der Sohn des Scheichs” (1962) Mario Costa

 ゴードン・スコット主演、アラブを舞台にしたアクション・アドベンチャー映画の、ドイツ盤DVD。伊語原題”Il figlio dello sceicco”、英題”Kerim, Son of the Sheik”。
 イタリア語音声、字幕なしで鑑賞したので、細かな部分は良く判らないんですが、IMDbの解説によると、1860年代の中東で、カリフの座を狙う悪者オマールの陰謀と、オマールに妹を殺された青年カリムが、義賊となりオマールの陰謀に立ち向かう……という内容。

 ゴードン・スコットは、もちろん主人公カリム役。悪のヒロイン役に、毎度お馴染みのモイラ・オルフェイ。あと、スペシャル・ゲスト的な扱いで、ゴードン・ミッチェルもちらっと登場します。
 出ている面子から見ると、イタリア製ソード&サンダル映画(及びその周辺)の中でも、かなり安手な部類に入る感じですけど、この映画の場合は、どうやら全編エジプトロケを敢行しているようで、画面には、このクラスの映画とは思えない、スケール感と厚みがあります。
 まず、モブの人数が多い! ほんのちょっとしたシーンでも、近景から遠景に至るまで、その他大勢の人々がフレームインして蠢いている。
 おそらく、現地の人がエキストラをやっているんでしょうけど、何せ中東が舞台で、しかも制作が60年代初頭ともなると、皆さん普段から民族衣装なわけです。つまり、エキストラ用の衣装を用意する必要がなく、着の身着のままでOK。だから、これだけ大量のモブが調達できたのでは。
 人だけじゃなく、動物も同様。馬やらラクダやらロバやら山羊やら、まあとにかく出るわ出るわ。馬に関しては、軍の協力もあったのかも知れません。騎馬軍団の数も、多い多い。

 セットも、おそらくほとんど使っておらず、クライマックスの砦のシーンはセットだと思いますが、それ以外は、実在のモスクとか宮殿とか遺跡とかで撮っているんだと思います。市場や広場のシーンは、開発以前のカイロ旧市街(オールド・カイロ)っぽいし、オアシスや村落のシーンも、たぶん実在のもの。
 室内シーンも、かなり現地のものをそのまま使っているっぽいです。インテリアから小道具に至るまで、とてもゴードン・スコットやモイラ・オルフェイが出ているクラスの映画とは思えないゴージャスさ。
 また、観客が期待するような、観光映画的な側面も、しっかりぬかりなく抑えており、遠景にギザの三大ピラミッドが見えていたり、更には、サッカラの階段ピラミッドの前を、大量のアラブ騎馬軍団が駆け抜ける……なんて、実に豪華な画面も見せてくれます。
 スペクタクル映画にはつきものの、エキゾチックなダンスシーンも、この映画では3回も出てきます。うち二回は女性のベリーダンスで、残念ながら音楽は映画用の劇伴に差し替えられているんですけど、映像にはしっかり、ウードやカーヌーンやダルブッカといった、アラブの伝統楽器を演奏している姿が映っています。
 残る1回が、男性のダンスなんですが、これがタンヌーラというエジプトの民族舞踊でした。スーフィーの旋回舞踊のエンターテイメント版といった趣で、旋回しながらスカートのような円盤状の布を拡げ、それを身体から抜き取って頭上で廻すという踊りです。以前、エジプト舞踊の専門家の友人に、ビデオを見せて貰ったことがあり、見るのはこれで二回目。かなり印象に残っていた踊りながら、今まで再会の機会がなかったので、これは嬉しかった。加えてありがたいことに、このシーンの音楽は、ちゃんと同時録音(おそらく)されたものを使用。

 こういう具合で、セットや小道具にお金を使わずに済んだのか、メイン・キャラの衣装とか、馬具とか小道具の類とかも、このクラスの映画にしては、実に上質。前述した砦とか、ダンジョンのセットなんかも佳良。
 屋外に出たら出たで、前述した壮麗な建物はあるわ、ナツメヤシが林立するオアシスはあるわ、水平構図を存分に生かした砂漠のパノラマはあるわ。しかもそこを大量の人馬が駆け回るわけで、どのシーンをとっても、画面の重厚感がバツグン!
 よく見ると、オアシスの村が襲撃されるシーンなんて、映画用に設置したと思しきテントが燃えているだけで、あとは回りで人や動物が駆け回っているだけなんですけどね。でも、村の全景自体に説得力があるのと(実在のものだとしたら当然です)、前述したように、モブや動物の物量がタップリなので、ちゃんと一大スペクタクルに見えるわけです。
 いやいやホント、画面を見ているだけでも楽しい映画でした。

 マッスル映画としては、ゴードン・スコットはアラブのシークの息子役なので、当然ごとく着衣なんですけど、それでもしっかり、他はみんな長袖なのに、一人だけフレンチスリーブで太い腕がむき出し。しかも、これまた一人だけ襟ぐりが深く、胸板見せもバッチリという、好サービス具合が嬉しい。
 また、後半、スコット君はとっ捕まって、ダンジョンに入れられて拷問されるんですけど、その時にちゃんと上半身裸になってくれます。で、無粋な(……かどうかは知りませんが)映画だと、ピンチから脱出して逆襲に転じる際、大概また服を着ちゃうもんだから、見ているこっちとしては、「いいよ、服なんか着せなくって!」なんてブーたれたくなったりするんですが、この映画では、脱出しても上半身裸のまんま。
 そしてそのまま、クライマックスの大合戦のときも、悪玉とのタイマン勝負のときも、ヒロインとのハッピーエンドのときも、エンドマークが出るまで、ず〜っと上半身裸。
 いや〜、ファン心理やマニア心理を、良く判っていらっしゃる(笑)。

 そんなこんなで、個人的にはかなりポイント高い映画でした。
 言葉が判らないので、あまり正確なところは言えませんけど、演出のテンポも良さげで、スパスパ楽しく見られる痛快娯楽作といった感じです。
 DVDはドイツ盤なので、当然PAL。リージョンコードは0。音声はドイツ語とイタリア語。字幕なし。
 画面はノートリミングのシネスコで、スクィーズ収録。画質は、ちょっと粒状感があったり、若干の傷やゴミがあったりはしますが、退色は見られず、映画のジャンルと制作年代を考えれば、充分高画質と言えるでしょう。

 では、最後に責め場情報。この映画で、責め場は二ヶ所。

 まず、映画前半。オアシス住まいのスコット君一行が、街にやってくると、広場で公開フロッギングが行われているのを目撃します。
dvd_sohn-des-scheichs_s1
 尺はあまり長くなく、被虐者もさほど印象に残るタイプではないんですが、基本的に公開処刑というのは、それがパブリックな場で行われているというのがキモ。
 で、この映画の場合、前述したように風景のスケール感やモブの物量感がタップリなので、そのぶん公開処刑の趣も引き立ってます。被虐者が豆粒大の引きのある構図から、だんだんとアップに寄っていく見せ方など、シーンとしてはかなり魅力的。

 二つ目の責め場は、お待ちかねのスコット君の拷問。これは、ダンジョンでのフロッギングで、責め自体はいたってシンプル。
dvd_sohn-des-scheichs_s2
 とはいえ、尺がかなり長い上に、アップあり、引きあり、バックあり、フロントあり、ギャラリーあり、ヤメテヤメテと泣き叫ぶ恋人あり……と、ネットリじっくりタップリ見せてくれるので、実にヨロシイ。
 また鞭痕が、安手の映画にありがちな、いかにもペンキなすりました、ってなタイプではなく、ちゃんと皮膚が破れているようなメイクなのも良いですな。
 で、こうしてヒーローがひとしきり鞭打たれたあと、今度はヒロインが、ラックに縛られて引き延ばし責めにあうんですけど、当然のことながら、ヒーローはそれを止めることができないので、怒りに身をよじりながら、何とか縛めから逃れようとする。
 このシーンが、「筋肉美見せ」のシーンになっていまして、ゴードン・スコットは、筋量自体はさほどないので、あまりこういうシーンには向いていないんですけど、この映画では、背筋中心のせいか、なかなか良い絵、良い筋肉美を見せてくれます。ライティングによる陰影の濃さも手伝って、筋肉の塊を蠢かせながら、ミミズ腫れの浮くテカった肌をよじる姿は、ちょいとバロック絵画的な美しさもあって、かなり色っぽい。

 というわけで、責め場も満足の一本でした(笑)。

ちょっと宣伝、『人畜無骸 中編』掲載です

jinchiku02
 21日発売の雑誌「バディ」10月号に、人類家畜化ファンタージー漫画『人畜無骸』の中編が掲載されます。
 今回は、家畜といったら、やっぱアレでしょう、ってな、定番ネタが登場します。マニアック路線、ばく進中(笑)。
Badi (バディ) 2009年 10月号(amazon.co.jp)
 因みに、その「バディ」10月号ですが、今回の表紙は、かなりカッコイイ。
 加えて漫画も、小日向先生、犬義先生、前田ポケット先生、大久保ニュー先生といった、いつものレギュラー陣に加えて、今月から、あの野原くろ先生の新連載がスタート。
 う〜ん、相変わらずイモゴツ系の男を描かせると、も〜たまらないモノがゴザイマス。しかも第一話に『ミルク』のあのキャラもカメオ出演してるよ、ウホホ。この子、『ミルク』の登場人物の中で、一番タイプだったんだよな〜。嬉しい嬉しい(笑)。
 余談ですが、先日の「肉体派」で掲載ページがお隣りだった水樹凱先生が、この「バディ」でも、小説挿絵なんですけど私のマンガとコラムを挟んでお隣どうし。因みに水樹先生ご本人とも、ほんの数日前に、他社の編集さんを交えて、お食事を御一緒したばっかだったりします。その節は、ありがとうございました(……って、こんなところでお礼を言ってどうする)。

CDのスリム化、続き

 スリムケースのメーカー別2社の比較は、こちらの記事、CDケースの簡単な分解法については、こちらの記事もどうぞ。

 昨日書いた、CDのスリムケース化の話ですけど、どれくらい嵩が減るのか、あれだと判りにくかったですね。
 というわけで、写真をアップ。
slim_height
 左も右も、どちらもCD10枚分。スリムケース(写真はMEDIA PASSを使用)に入れ替えると、これだけ山が低くなります。

 因みに、MEDIA PASSの50枚入りを買うと、こんな(↓)パッケージに入っているので、
slim_mediapass_box
中身が空になったら、こんな感じ(↑)で収納ボックスとしても使えます。
 これ、けっこう便利なので、コクヨさん、この外箱だけ別売してくれないかしらん。

 CDの収納ボックスは、いろいろなものが市販されているので、私もどれがベストか、色々と試してみました。
slim_100yen
 これ(↑)は、100円ショップで売っていた、ダンボール製のやつ。
 安価だし、見た目もスッキリしていて良いんだけど、外箱の厚みのせいもあり、ボックスの大きさがCDより15ミリほど高くなってしまい、既に持っていたCD用の収納ラックには入りませんでした。

 というわけで、最終的にはこれ(↓)をチョイス。
slim_elecom
 エレコムの不織布CD/DVDケース用ボックス
 これだと、横倒しにすればCD専用ラックにもピッタリ収まるし、お値段もリーズナブルで、一個あたりの収納枚数を考えると、100円ショップのものと大差ありません。

 そんな感じです。
 現時点で、400枚ほど入れ替え作業を終えましたが、まだまだ先は遠い……(笑)。

CDのスリム化と発掘(笑)品

 前にもちらっと書きましたが、我が家の床にはいたるところに、本やCDやDVDの山が、蟻塚のように林立しております。
 最近、それがあまりにも頻繁に雪崩を起こすようになりました。
 先日の地震のときはもとより、蟻塚の脇を通り抜けようとして、ちょいと服の裾が触れて崩れたり、ひどいときには、ぐっすり寝ている最中、何の拍子にか雪崩が起きて、音で目が覚めたら、床に全く足の踏み場がなくなっていたり。
 で、あまりにもあんまりなので、せめてちょっとだけでも片づけようと思い、先週のお盆休みから、まずCDを整理することにしました。

 具体的にどうするかというと、まず蟻塚を取り壊し、内容物を音楽のジャンル別に分類して、一時的にダンボール箱の中に詰め込みます。
 次にCDラックにスペースを作らなければいけないんですが、現状は既に満員状態。というわけで、ラックのCDをスリムケースに移し替えて(こうすると幅が約3分の1になる)隙間をこさえてから、開いたスペースに蟻塚のCDを、やはりスリムケースに移し替えて収めていきます。
 とりあえず、もう10年前くらいだったか、ロック&ポップス系はスリム化していたので、それ用のラックのみ、けっこう余裕がありました。というわけで、蟻塚から発掘したロック&ポップス系のCDを、スリム化して棚にしまうと同時に、今回は他のジャンルのCDも、まずは現代音楽と民族音楽から、スリム化していくことにしました。

 さて、いざ蟻塚の解体作業に取りかかったら、底の方から「あ〜、そういやこれ買ったっけ、すっかり忘れてた」とか、「ん? これ、どんな音楽だっけ? 覚えてないぞ」とか、ひどいのになると「げ、まだ開封してないじゃん!」ってなヤツまで(笑)、出てきました。

 というわけで今回は、その発掘品(笑)を、幾つか並べてみませう。
cd_willy-deville-miracle
“Miracle” Willy DeVille
 アメリカのルーツ音楽とパンクのミクスチャー。ボーナス・トラックに、映画『クルージング』の挿入歌を収録。

cd_rachels-selenography
“Selenography” Rachel’s
 ヴィオラ、チェロ、ギター、ドラム、パーカッションなどによるポスト・ロック。音はかなりクラシック寄りで、叙情的で美麗、静謐にしてドラマチック。

cd_instrumental-quarter-no-
“No More Secrets” Instrumental Quarter
 ギター、ベース、ドラム、チェロによるポスト・ロック。ちょいと情緒に流れすぎのきらいはあるものの、牧歌的で和めます。

cd_henry-cowell-piano-music
“Piano Music” Henry Cowell
 アメリカの現代音楽。作曲者自身による演奏。トーンクラスターの発明者で、ピアノの内部奏法など、手法は前衛的なのに、曲自体は意外なほどにロマンティック。

cd_dino-saluzzi-rosamunde-q
“Kultrum” Dino Saluzzi & Rosamunde Quartett
 バンドネオンと弦楽四重奏によるタンゴ。バンドネオンの泣きを、弦楽四重奏が渋く抑える感じ。

cd_une-anche-passe-nigriz
“Nigriz” Une Anche Passe
 トラディショナルな地中海音楽を、フランスのグループが木管、金管、パーカッションなどで演奏。哀愁たっぷりで、木管の柔らかさも心地よい。

slim_sample
 因みにスリムケースは、以前はフラッシュ・ディスク・ランチのCDソフトケース(左)を使っていたんですが、今回はコクヨのMEDIA PASS(右)も試してみました。

 ケース自体の見てくれは、フラッシュ・ディスク・ランチの方がスッキリしてきれいなんですが、CDの出し入れに関しては、
アナログ盤風(不織布袋をケースに入れる方式)のフラッシュ・ディスク・ランチより、
slim_flash
CDのジュエルケース風(不織布袋がケースと一体化している)のMEDIA PASSの方が、やりやすいです。
slim_media

 CDケースを簡単に分解するHOW TOも、こちらにアップしておきました。慣れれば10秒程度で分解できます。

 で、入れ替えたあとは、こんな感じでゴミの山が……。
slim_gomi
 う〜ん、環境に優しくない(笑)。

ハイダマキ Hydamaky

cd_haydamaky-kobzar
 ここんところ、ハイダマキ(Haydamaky)というウクライナのバンドにハマって、ヘビー・ローテーション中です。
「ロック+スカ+ウクライナの伝統音楽」というのがベースのバンドなんですが、その勢いの良さとか、現代と伝統のミクスチャー感が良くて、ちょっとポーグス(The Pogues〜ケルト音楽+パンク)とか、レ・ネグレス・ヴェルト(Les Negresses Vertes〜ジプシー音楽+ロック)とか、キーラ(Kila〜ケルト音楽+その他いろいろ)なんかを連想しました。

 曲調はけっこう幅広くて、陽気なスカあり、ドラマチックなロック調あり、泣き節のスローバラードあり、プログレばりのシアトリカルな曲ありで、政治的なメッセージ色の濃い曲もあるんですが、いずれも骨太で、民族色もタップリ。
 このテのミクスチャー音楽が好きな人だったら、かなりオススメです。
 で、ちょっとYouTubeを見たら、けっこう動画がいっぱいあったんで、幾つか見繕って貼ってみませう。

バルカン・ブラスやジプシー・ブラスのスカ版みたいな”Yidu Tramwayem”

ドラマチックなロック調の”Meni Zdaetsia”(チェルノブイリ汚染を歌った曲なので、ちょっだけですが、刺激的な映像も含まれます)

コサック版ジンタみたいなノスタルジー感と泣き節がタマラナイ”Leleki”

 で、これらは全て、日本盤も出ている「コブザール Kobzar」というアルバムの収録曲で、我が家で現在ヘビー・ローテーション中なのも、このCD。
 YouTubeやMySpaceで、このアルバム以外からの曲を聴くと、それらもおしなべて好みなので、もっと欲しいんだけど、残念ながら未だ入手できず。とりあえず、一つ前のアルバム「ウクライナ・コーリング Ukraine Calling」だけ、入荷予約しておきました。

 さて、ついでに最初に例えを出した、ポーグスとレ・ネグレス・ヴェルトとキーラの動画も、YouTubeにあったので貼ってみませう。

ポーグス〜アルバム「堕ちた天使」収録曲、”If I Should Fall from Grace with God”。

レ・ネグレス・ヴェルト〜アルバム「Mlah」収録曲、”Zobi La Mouche”。これは廃盤みたいですね。

キーラ〜アルバム「ルナパーク」収録曲、”Glanfaidh Mé”。日本盤の特典DVDに、YouTubeのヤツを含むライブ映像が収録されています。

ちょっと宣伝、異色(?)読み切りマンガ描きました&来月単行本が出ます

oden
 8月18日発売の「肉体派 vol.14/擬人化漢全攻略」に、読み切りマンガ描きました。
 どんな内容かと言うと……え〜、異色作(笑)です。
 主要登場人物だけで、9人登場!
 しかも全員、最初から最後まで全裸!
 クライマックスには、3DCGも!
 後はまあ、実際にお読みください……としか(笑)。
「肉体派 VOL.14/擬人化漢全攻略」(amazon.co.jp)

 それと、同号に広告が出ていますが、来月、9月12日にオークラ出版から単行本が出ます。
 主に「肉体派」掲載作を集めた中短編集(あ、因みに、このvol.14掲載作は収録されません)で、本のタイトルは『髭と肉体』。
 こちらも、お楽しみに。

つれづれ

 締め切りが重なっていた仕事が、先週末に全て無事終了しました。
 月産枚数的としては、別にキツくもなんともなく、逆に楽なくらいの分量だったんですが、Aの締め切りの二日後がBの締め切り……ってな塩梅だったのと、合間にマンガ以外の用件も入っていたせいで、頭の切り替えとかペース配分が、ちょっと難しかった感じ。
 おかげで、実作業以上に「終わった〜!」感が強い。よく考えると、仕事量としては、大したことないんだけど(笑)。

 で、その締め切り明けと前後して、”Gay Pride Sale! Top 10 Deals of the Week”という件名のメールが来ました。
 パッと見、よくあるエロ系の迷惑メールみたいですが、実はそうではなく、アメリカの大手旅行会社ORBITZのメルマガです。
 中身を見ると、「トロントのゲイ・フレンドリーなホテル、30%OFF。トロント映画祭をプラス・アルファでエンジョイしましょう!」とか、「トラベル・オークションを利用すれば、国際便が40%以上OFFになります。収益はLGBTチャリティに寄付されます」とか、「フォート・ローダーデール(何でも『アメリカのベニス』なんですって)とプエルト・バジャルタ(メキシコのリゾート地だそうな)でゲイ・リゾート。5泊以上で100ドルOFF、2泊でも10%OFF!」とか、「スタイリッシュでラグジュアリーでカルチャーでアドベンチャーなゲイ・ツアー、50ドルOFF!」とかいった惹句と一緒に、キャンペーン商品へのリンクが並んでおります。
 で、これを見ていたら、前にも何度か書いたような、「ゲイの存在が日常化した結果、目に見えるオーバーグラウンドな形としてのゲイ・マーケットが確立し、それが一般企業にとっても、収益およびパブリック・イメージの両方において、プラスになると判断されている状況」の、格好のサンプルだなぁ、なんて思い、ちょっと紹介してみました。
 日本でも、JTBとかHISから、こーゆーキャンペーン・メールが来たら、楽しいのにね。
 周囲を見ると、クラブ・イベントで東京や大阪や北海道や博多なんかを頻繁に行き来していたり、定期的に沖縄に行ったりしているゲイがけっこういるので、ビジネスの可能性としては、決してないわけではなさそう。ただ、そういった「ゲイ向け商品」を堂々と買える層が、果たしてどれだけ存在するのか……というのが、毎度ながらネックになるだろうけど。
 あ、でも大手旅行会社という括りを外せば、日本でもこことかここみたいな、ゲイ向けの旅行業そのものは存在します。

dvd_underworld3
 映画は、DVDで『アンダーワールド ビギンズ』を鑑賞。
 吸血鬼と狼男の抗争を描いた『アンダーワールド』シリーズの、れっきとした正統の3作目……なんだけど、ジャケが何だか、レンタル屋に大量に並んでいるバッタモンみたい(笑)。
 1作目は、アイデアや世界設定の背景描写や凝った美術なんかが良くて、けっこうお気に入りでした。対して2作目は、そういった特徴があまり見られず、良くある大味なアクション・アドベンチャーといった感じで、イマイチ好きになれなかったんですけど、この3作目は、内容的には時間を遡り、1作目のプリクエル。
 つまり、1作目で私が魅力を感じていた部分を、クローズアップして膨らませた内容なので、かなり満足しました。ただ、「美人でカッコいいオネエチャンがスタイリッシュに戦うアクション映画」としてのファンにとっては、映画の設定が中世ヨーロッパなのでガン・アクションはないし、ストーリーの主眼が狼男側にあるので、ヒロインがちょいサブ的な存在になっているから、イマイチかも知れません。
 で、これって、いわばホラー風味のダーク・ファンタジーなわけですが、ストーリーとしては「奴隷の反乱」と「種族を越えた禁断の恋」なので、実は吸血鬼と狼男という設定を使わないでも、充分に成り立つ内容ではあります。じっさい、DVD収録のメイキングでも、監督が「『スパルタカス』+『ロミオとジュリエット』」とか言ってましたし。
 というわけで、設定の必然性という意味では、この映画単品で考えると苦しいんですけど、まあ、シリーズものなので、そこいらへんも気にはなりません。

 話そのものは良くできていて、シリーズを見ている人間には、結末がどうなるかは既に判っているんですけど、それを「どう持って行くか?」という点で、最後まで興味を削がない筋運びは、なかなか佳良です。スケール感はさほどありませんが、それでも、こぢんまりした範囲内で必要充分なものだけを描くという、全体的にタイトな構成が小気味よく、エピック・アドベンチャーとしては手堅い出来映え。
 美術は、これはもう大健闘。それほど大予算ではないみたいですが、それでここまでしっかり見せてくれるとは。美しさと説得力の両方を兼ね備えた、文句なしの出来映え。で、メイキング見ていたら、美術監督の顔に見覚えが……『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの人でしたか、ナルホド(笑)。
 訳者さんも、いずれも佳良。シリーズ通して、ちゃんと同じ役を同じ人が演じているのは、やっぱりいいですね。シリーズを見てきた人間にとっては、「あ、あいつがこんなところに!」ってなサービスもある。メイン・キャラの内面描写が掘り下げられて、キャラクター像に深みが出ているのもヨロシイ。
 メイン・キャラの新顔、新ヒロインのロナ・ミトゥラは、前にTV版『スパルタカス』のときに好印象でしたが、今回も同様の感想。ただ、役の上で「前2作のヒロイン(を演じていたケイト・ベッキンセール)に似ている」という設定で、確かに雰囲気は似ているんだけど、個人的にはケイト・ベッキンセールよりも、Gacktに似てるな〜、と思いました(笑)。

 さて、嬉しいことにこの映画、やましい部分のお楽しみ(笑)も、ちゃんとありました。
 まず、映画の設定で、この時代、狼男は奴隷にされてるんですが、狼に変身できないように「内側に銀の鋲が突き出た首輪をされた、髭筋肉長髪濃度濃いめの薄汚い野郎ども」なんですな。で、それが貴族的な吸血鬼にこき使われている。
 ……はい、個人的なフェチアイテムと設定系のSM好き心を、何個もまとめてクリア(笑)。
 で、責め場もあります。主人公の鞭打ち。それも2回。
 1回目は、ウィッピング・ポストに両手を拡げて縛られ、上半身裸の背中を、鉤付きの長鞭でフロッギング。もちろん、背中はズタズタに裂けちゃいます。簡単には死なない狼男という設定を上手く使った、ナイス責め場(笑)。
 2回目は、床に跪かされ、両腕を鎖に繋がれて立ち上がれない状態で、やはり背中をフロッギング。ここではシャツを着てるんですが、鞭打たれてちゃんと破けるのでご安心(笑)あれ。
 まあ、主人公の身体自体は、マッチョと呼ぶには細いんですけど、でもちゃんと撮影用に鍛えてはいるので、ナチュラルな感じの筋肉美はあります。とにかく筋肉量が欲しい御用向きには、1作目にも出ていたサブキャラの黒人さんがスゴい身体なので、そちらをオススメしませう(笑)。
 あとは、狼男なんで、変身が解けて人間の姿に戻ったときには、服は破けてスッポンポンになっているわけで、男のフルヌードが何度も出てきますし(ズボンや下着だけ破け残る……なんて、無粋なこともゴザイマセン)、奴隷なんで、鎖に繋がれてたり牢に入れられてたりするし、人間の姿のまま、けっこうエグめに惨殺されていったりもしますんで、ソッチ系目当てでも、けっこうオススメできる内容でした(笑)。
『アンダーワールド ビギンズ』(amazon.co.jp)

ガチャポン

toy_jyomon
 上野の国立科学博物館に「特別展 インカ帝国のルーツ 黄金の都シカン」を見に行きました。
 帰りがけにミュージアム・ショップ(展覧会併設のショップではなく、博物館本館のほう)に寄ったら、ガチャポン発見。
「縄文人と犬」のフィギュアが欲しくなり、二回トライの後、無事ゲット。……っても、実は一緒に行った熊が出したヤツを、私の出したカブトムシみたいなヤツと、半ば無理矢理とっかえて貰ったんですけど(笑)。
 髭好き、長髪好き、原始人好き、犬好きには、夢のようなフィギュア(大げさ)。
 シカン展の方でも、オリジナル・ガチャポンがありました。
 一回やったけど、造形はイマイチ。だいたい、シカン展なのに、フィギュアの中にナスカの地上絵なんてモノ(地上絵のフィギュアって、どんなもんじゃとお思いかも知れませんが、よーするに型抜きみたいなシロモノ)が混じっているあたり、安易なヤッツケ感がアリアリで、ちと萎える。
 あと売店では、シカン煎餅とかシカン饅頭みたいなものまで売られていました(笑)。
 展示品そのものは、全体的にフォルムが丸っこかったり、二頭身・三頭身系の造形が多いせいもあって、けっこう「チョ〜かわいい!」ものが多かったです。