本日発売の「肉体派 vol.13 フェチ漢全攻略」に、読み切りマンガ『ECLOSION』(20ページ)が掲載されています。
いちおう「肉体派」シリーズでは、ストーリーに何らかの形でラブを絡めるようにしていたんですけど、今回は、編集さんから「特集が『フェチ』です」と聞いた段階で、即座に「レザー&ボンデージで描かせてください!」と、ネタがかぶらないように先押さえさせて貰い、それからストーリーを考えたところ……結果、ラブのかけらもない話になっちゃいました(笑)。
内容的には、ストーリー云々やキャラクターのメンタリティではなく、モノガタリの舞台そのものが主役であるといった感じの、シチュエーション主体のストレート・ポルノグラフィです。こういうタイプのマンガを描くのは久しぶりだな、とか思いつつ作業しましたが、編集さんも、消しゴムかけしてくれる相棒も、やはり同様の感想を言っていました。
というわけで、かつての「さぶ」や旧「SM-Z」の愛読者さんなどには、けっこうお楽しみいただける内容になったのではないかと。反面、ラブも萌えもないので(笑)ボーイズラブ系の読者さんにはどうかと思いますが、よろしかったらぜひご一読あれ。
「肉体派 VOL.13 フェチ漢全攻略」 (amazon.co.jp)
さて、宣伝絡みで、一つ追加情報。先月ここでお伝えした、私が一般向けに描いた、新作ミステリーマンガについて。
掲載誌が書店で見つからないという声がけっこう多く、また、amazon.co.jpでも取り扱いがなかったんですが、ネット書店だとセブンアンドワイで取り扱いがありました。セブン・イレブンで24時間受取りOK、送料0円だそうなので、よろしかったらご利用ください。
「まんが このミステリーが面白い! vol.7」(7&Y)
オープニング・パーティ追補
オープニング・パーティーには、色々な方が来てくれました。
ファンの方はもちろん、「こーゆーの見るの初めてなんですぅ!」って興奮して話しかけてくるオンナノコもいたり。概して、ファンだという人の方が、極めてシャイで、話しかけたり握手を求めるのも遠慮がちで、逆に、私の作品を初めて見るという人の方が、物怖じせずに話しかけてきて、けっこう質問責めにあったりもします。
スケッチ・ブログにコメントくれる常連さんとも会えたし、珍しいところでは、とっても上品な感じの老夫妻(男女の、ですよ)が来られて、顔色一つ変えず作品を見て回り、穏やかな微笑みを浮かべてお帰りになったり(笑)。
日本人も、留学中の方とか旅行中の方とか、数名お会いできて、英会話疲れの脳ミソを、しばし休めることができました(笑)。
では、そんな中から、一緒に写真を撮った面々を、いくつかかいつまんでご紹介。
ジャーナリストのアニエス・ジアールと。
今回の個展に関して、アニエスは、仏紙リベラシオンのブログに記事を書いてくれていました。こちら。……例によって、オールフランス語なので、わけワカメですけど(笑)。
今回、出展作の中に、ヤクザが睾丸に液体を注入されて、信楽焼のタヌキに見立てられて辱められているという絵があったんですけど、アニエスはそれに興味津々。日本のゲイにとっての睾丸増大のポピュラリティーとか、信楽焼のタヌキの睾丸が巨大なのは、何か性的な意味合いがあるのとか、いろいろ聞いてきたので、タヌキのキンタマは八畳敷きだという話とか、人肉食付き無修正バージョンの「かちかち山」の話とかを教えてあげたら、大喜びしていました(笑)。
アーティストのピエール&ジルと。
いやァ、緊張しました(笑)。小柄な方(え〜っと……ジル?)が、気さくに色々と話してくれました。
流石に、アート界の大物&人気者の登場なので、会場もけっこう色めきたってました。オープニングに来られなかった人とか、彼らが帰った後に遅れて来た人たちから、「ピエールとジルが来たんだって!?」みたいなことを、けっこう言われたし。何となく、ポップ・アイコンとしてのアーティスト像というのを、ほんのちょっとかいま見た気分。
そういや、どこぞのメディアの人が、私と彼らのスリーショット写真を撮りたいと言ってきて、OKしたんですけど、どこのどんなメディアなのか聞き忘れた(笑)。
カメラマンのアレックス・クレスタと。
二年ぶりですが、相変わらずいい男(笑)。私の顔も、すっかりにやけちゃってますな(笑)。
アレックスは、ボディの半身にメールヌードのタトゥーを入れたいそうで、私の描いたピンナップ系の絵を使いたいんだけど……と相談されたんですが、う〜ん、全身入っているピンナップ・イラストって、私はほとんど描いてきていないから、ちょっと難しいところ。
アーティストのザビエル・ジクウェルと。
彼の名前のカナ表記は、グザヴィエの方がいいかも? 二年前の初対面時に、名前の発音が聞き取れなくて、聞き返したら「君の国に初めて行ったキリスト教の宣教師と同じ名前だよ」って言われたので、ザビエルと表記してきたんですけど。
ご覧のとおり、彼の描くコッテリしたむくつけき野郎とは正反対で、ご本人はサッパリスッキリのハンサム・ガイです。
アーティストのトム・ド・ペキンと。
MySpaceを通じて知り合い、前にここでも紹介したことのある作家で、今回が初対面。
とはいえ、既に7年前に、私のマンガが初めてフランスの雑誌”Tetu”で紹介されたとき、その同じ号で彼の作品も紹介されていたそうな。帰ってから調べてみたら、確かに、彼と私とベラスコの三名が、同じ号の同じ特集記事に載ってました。う〜ん、世界は狭い(笑)。
アーティストのマーク・ミン・チャンと。
マークとも二度目。オープニングには来られなくて、これは後日、改めてギャラリーに来てくれたときに撮った写真。
こうして見ると優男系ですけど、腕にはあみだくじみたいな不思議な文様のタトゥーがぎっしりと。彼に限らず、タトゥーを入れている人は多く、私も数人から「何でタトゥーを入れないの?」と聞かれましたが……うむむ、何で入れないのか、という質問自体が、日本だとイレギュラーだよなぁ(笑)。
タバコ仲間二人と。
ギャラリーは禁煙なので、タバコ吸いに外に出るたんびに、同じ面子と顔を合わせることになるんですけど、この二人組もそうで、けっこう仲良くなりました。
左の彼は、北条司の大ファンなんだそうな(Tシャツに注目)。右の彼は、出品作のうちの一つ、ひげナイトのクリスマス・パーティのフライヤー用に描いたドローイングを買ってくれました。
因みに、この写真を撮ってくれたのは、設営も手伝ってくれたニコラなんですけど、撮りながら、二年前同様に「あんたたち、つまんないわよ! シャツ脱いで、裸になんなさい!」と、ビッチなこと言ってました(笑)。
誰だかわかんないけど顔なじみ(笑)と。
二年前のオープニングやサイン会で会っていて、顔は良く覚えているんだけど、いかんせん英語が全く通じないので、どこのどなたなんだか、良く判らない(笑)。確か、リュクサンブール美術館の内覧会でも会ったので、何かアート関係者だとは思うんですけど(笑)。
言葉が通じないので、ニコニコしながら見つめあったり、肩を抱かれたりしているだけ、っつーミョーなコミュニケーションを、しばし一緒に。
名前忘れた(笑)コレクターの方と。
この人は、既に私の作品を数点所有している人で、一緒にディナーもしているんだけど(例のナンチャッテ日本料理店)、ど〜しても名前が覚えられない。
というか、この人に限らず、フランス人のファーストネームって、ホント覚えられない(笑)。「こちらジャン・ポール、こちらジャン・ピエール、こちらピエール、こちらパスカル、……」なんて紹介されても、もう誰が誰やら(笑)。同じ名前も多くて、会話していて「ちょっと待って、どのオリヴィエ?」「どのニコラ?」ってなること多し(笑)。
モロッコおまけ
モロッコ旅行のオマケ。
今回、デジカメで動画を幾つか撮ったので、ざっと繋いでみました。旅行好きの方、よろしかったらご覧あれ。
因みに、前半の音楽は、砂漠のキャンプでベルベル人が演奏して聴かせてくれたもの。後半の音は、マラケシュのフナ広場で映像と同時録音です。
で、これだけだとちょっとアレなので、男の写真も幾つかアップしてみましょうか(笑)。

サムソン系おまわりさん。

Bullneck(アメリカ人アーティスト、高畠次郎アニキの大ファン)が好きそうなおまわりさん。

猟奇殺人の現場……ではなくて、皮なめし場のおにいさん。
帰国しました
モロッコ人から
一回くらいは
フランス滞在終了
なんちゃって日本料理とゲイナイト

ディナーは、日本料理レストランで。オリビエに「シェフが日本人の本当の日本料理屋と、中国人やベトナム人の日本料理モドキと、どっちがいい?」と聞かれたので、迷わずモドキをリクエスト。
期待に違わず、食器からして、武者小路実篤っぽい茄子と唐辛子(?)の絵と、その横にひらがなで「おいしい」と書いてあるとゆ〜怪しさ(笑
前菜は、なますとコールスローを足して二で割ったみたいなサラダ。味噌汁には、豆腐とネギとマッシュルームが。テーブルの醤油は、「しょっぱい」と「甘い」の二種類。メニューには、スシとヤキトリとギョーザのセットなんてモノも(笑
携帯を忘れたので、写真を撮れず。上の写真は、サイン会のときの、名前のスペルを書いてもらうメモ用紙です。
食事の後は、二年前にも行った野郎系ゲイナイトへ。三時間ほど踊ってきました。




