ちょっと宣伝、アートブック“FUR: The Love of Hair”に作品掲載

fur_cover2
 先日ドイツのBruno Gmünder社から出版された、体毛ラブなゲイ・アート・アンソロジー、”FUR: The Love of Hair”に作品数点掲載です。
 二年ほど前にも、同社から出た同テーマのアートブック“Hair – Hairy Men in Gay Art”に作品を提供しておりますが、今回の“FUR: The Love of Hair”はまた別編集(エディターも違う)の本。とはいえ内容的には”Hair”同様に、やはり体毛やヒゲをモティーフにしているアーティストの絵や写真を集めたアートブック。
 ただ、約A5サイズとコンパクトだった”Hair”に比べて、今回の”FUR”は約A4サイズと大判。こんな感じで、”Hair”や「バディ」なんかと大きさを比較すると、その大判ぶりが良くお判りかと。
fur_cover1
 サイズが大きい分、当然図版のサイズも大きくなり(基本1ページ1点か見開き1点)、迫力も倍増。
 ハードカバーのフルカラーで、ページ数も250ページ以上。いつものことながら印刷や造本もしっかりしていて、アートブックとしてはなかなかステキな仕上がりです。
 価格は国によって異なりますが(Bruno Gmünderは拠点こそドイツですが、販売網はワールドワイド、ヨーロッパから南北アメリカ大陸まで、幅広く販売されています)、だいたい3500円程度といったところでしょうか。

fur_inner1
 で、私の作品は(確か)3点掲載されているんですが、うち2点はこのように見開きでの掲載なので、自分で見てもかなりの迫力。
 ページの右上にハングル文字があるのは、これは本全体を通じて、FUR(毛皮)を意味する言葉が、各国語であちこち書かれている……というデザイン処理のせい。じっさい私の絵が載っている他のページでは、ペルシャ語(アラビア文字)が配されていたり(笑)。

 というわけで、私以外にも体毛系の絵や写真がギッシリで、例えばこんな感じ(左/スペインのヴィクトル・ヴィレンの絵、右/アメリカのデヴィッド・グレイの写真)だったり、
fur_inner2

はたまたこんな(左/イギリスのチャーリー・ハンターの絵、右/アメリカのクリス・ローマの写真)だったり。
fur_inner3

 左右にそれぞれ、モチーフやポーズ的に共通点のある絵と写真を、対比させて並べてあったりして、そういった全体の構成も楽しい本です。
 版元Bruno Gmünderのサイトでも、内容見本が見られます。こちら。書影右にあるflip throughというオレンジ色のタブをクリックすると、本の中味が数ページぺらぺら捲って見られます。少し捲ると私の絵も出てきますんで(笑)。

 他にも、私の知り合い系だと、アメリカのミノルとか、
fur_minoru

フランスのギイ・トーマスとか。
fur_guy

 また、知り合いとかじゃありませんが、チャーリー・ハンターのこのドローイングとかも、実に惚れ惚れしますね。インデックス見たら、私と同い年でした。
fur_CharlieHunter

 というわけで、熊好き体毛好きなら存分にお楽しみ頂ける一冊だと思うので、是非一冊お買い求めを……と言いたいところなんですが、残念ながら例によって、日本のアマゾン「だけ」取り扱いなし。
 ただ検索してみたところ、ジュンク堂のカタログにはありました。こちら。
 海外のアマゾンだと、どこでもちゃんと取り扱っているので、とりあえず、アメリカアマゾンとイギリスアマゾンのリンクを貼っておきます。多分イギリスからの方が、送料も含めて安く買えるのではないかな?(経験から言うと)

「映画秘宝」とか『スパルタカス』とか

 現在発売中の「映画秘宝」7月号で、小特集「海外ドラマ夏の陣! 今、本当に面白い最新ドラマはこれだ!」に、私、連続TVドラマ版『スパルタカス』について、文章を書かせていただいております。あと、巻末の近況欄にもちびっと。
 よろしかったら是非お買い求めくださいませ。

映画秘宝 2012年 07月号 [雑誌] 映画秘宝 2012年 07月号 [雑誌]
価格:¥ 1,050(税込)
発売日:2012-05-21

 このTVドラマ版『スパルタカス』、記事にも書いたようにエログロ度がハンパないんですが、ゲイ目線でもうちょい追補しておきませう。
 まずとにかく、メインの登場人物が奴隷剣闘士なので、基本的にマッチョばっか、加えて常に半裸。更に全裸シーンもふんだんにあり、逞しいケツはおろかナニも丸出しに。
 同性愛要素&描写もしっかりあり、男同士のラブはもちろん、ガンガン肛門性交するシーンまで登場。
 責め場も盛り沢山で、鎖で繋がれたり鞭で打たれたりといった基本はもちろん、宴会で見せ物的に女とセックスさせられる羞恥系とか、アレをちょん切られて晒し者といった無残系も。
 古代ローマのグラディエーターネタなので、マッチョが惨殺される場面にも事欠かず、しかもかなりのゴア描写。
 そんなこんなで、残酷度とエロ度は過去の類作を遙かに凌駕する充実っぷりなので、普通に見ても充分に面白いんですが、下心で見てもタップリ堪能できるかと。

スパルタカス ブルーレイBOX [Blu-ray] スパルタカス ブルーレイBOX [Blu-ray]
価格:¥ 13,650(税込)
発売日:2012-05-11
スパルタカス DVDコレクターズBOX スパルタカス DVDコレクターズBOX
価格:¥ 9,240(税込)
発売日:2012-05-11


 内容的にはプリクエルに当たるシリーズ番外編も来月リリース。

スパルタカス序章 ゴッド・オブ・アリーナ ブルーレイBOX [Blu-ray] スパルタカス序章 ゴッド・オブ・アリーナ ブルーレイBOX [Blu-ray]
価格:¥ 6,300(税込)
発売日:2012-06-22
スパルタカス序章 ゴッド・オブ・アリーナ DVDコレクターズBOX スパルタカス序章 ゴッド・オブ・アリーナ DVDコレクターズBOX
価格:¥ 5,040(税込)
発売日:2012-06-22

<6月29日追記>
『スパルタカス序章 ゴッド・オブ・アリーナ』の方も全話鑑賞したので、感想を簡単に。
 あのキャラの過去はどんなものだったのか、とか、こいつがどんなきっかけで正編に見られるような態度へと変わるのか、とか、正編に続く仕掛けが様々施されたプリクエルとしての面白さもさることながら、独立した一作品として見ても良く出来ていて、正直期待以上の内容。
 表現面の《容赦ない人体破壊描写+隙あらばエロ》のコンボは相変わらず健在ですが、ストーリー自体が全6話とコンパクトなこともあって枝葉も少なく、ラニスタとグラディエイターそれぞれの上昇志向を、闘技場の建設&こけら落としの大会開催と重ね合わせて見せる構成が、実に巧み。ラストの処理も上手く、後味も上々。
 個々のエピソードも、ぶっちゃけ正編を見ていると「こいつは死なない」というのが判ってしまうんですが、それを「じゃあどうやってここを切り抜けるのか」みたいな見せ方を上手く組んでいます。逆に「こいつは正編に出てこないから、きっと途中で死ぬか消えるかするだろう」というキャラにもいるんですが、こちらはいつものようにハラハラしながら見ていればいいし、更にこちらの予測を良い意味で裏切ったりもしてくれるので、やはり実に面白い。
 ゲイ目線のお楽しみどころとしては、相変わらず半裸のマッチョだらけ&ケツやチンコ丸見え場面多々ありなのに加えて、正編で登場したゲイ・カップルが、いわば《マッチョ&お稚児》的な関係だったの対して、こちらの序章では剣闘士同士、つまり《マッチョ&マッチョ》のカップルなのが大いに嬉しい。こいつらがいかにも、野郎臭く荒々しく互いを求め合うラブシーンは、描写自体はさほど過激ではないんですが(キス、ハグ、そしてフェラチオの暗喩表現くらい)、それでも見ていてなかなかグッときます。
 SM目線としては、第1話からして早速、道端で全裸で鞭打たれているシーンあり。剣闘士が仲間に騙されて、ローマ人にケツを掘られてしまう……なんてエピソードもあり、これもなかなかグッときたんですが、残念ながら実際の行為場面は描かれず。……ケチ(笑)。

同人アンソロ「大江戸春画枕絵考察 どうしてこうなった?!」のお知らせ

 今週末、5月26日(土)開催の野郎系オンリー同人イベント「野郎フェス2012」にて初売り予定の、岡惚屋淫鉄(岡田屋鉄蔵)さん主催による同人アンソロ「大江戸春画枕絵考察 どうしてこうなった?!」に、私も参加させていただいております。
 アンソロの趣旨は、歌川国芳が描いた男色春画『吾妻婦理』を元に、参加作家が各々イマジネーションを膨らませて、絵やマンガなどを描くというもの。参加作家は主催の岡惚屋淫鉄さんを筆頭に、五十音順に奥津直道さん、かふおさん、ZINさん、山田参助さん……等々、実に豪華というか濃ゆいというか、独特の布陣となっております。

・アンソロの詳細はこちら→OKDY オフ情報〜岡田屋鉄蔵(岡惚屋淫鉄)さんの同人情報ブログ
・イベント「野郎フェス」の詳細はこちら→野郎フェス2012〜公式サイト

 で、私はと言うと、16ページのマンガ『どうしてこうなった! 江戸春画枕絵考察』を描かせていただいております。
doushitekounatta
 内容は、前述のように歌川国芳の『吾妻婦理』が、いったい何がどうしてそうなったのかというのを想像して描いたものです。
 せっかく商業誌的な制約のない同人誌なので、ちょいと技法的な実験なども試みております。具体的には、浮世絵的なシンプルな線描に通じる魅力が出せないかと思い、体毛以外は全て筆ペンを使って描いてみました。
 また、背景もデザイン的に処理してみたかったので、手描きではなくIllustratorのパスで作成し、それをPhotoshop上で手描きのキャラクターと合成してみたり、更に、フキダシからシッポを全て排除してみたり……といったようなこともやっていたり。
 というわけで、普段雑誌に描いているマンガとは、ちょっと画面の印象が異なっているとも思いますが、そんなところも含めてお楽しみ頂けると幸いです。

 岡田屋さんからは、イベント後には通販などの手段も考えていると伺っているので、ご希望の方はOKDY オフ情報 をマメにチェックして下さい。(ただし岡田屋さんへの直接のお問い合わせ等は、ご迷惑になるのでお控え下さい)

<5月29日追記>
 通販情報アップされました。こちら。

「肉体派」シリーズ、最終号です

kilt
 本日発売の「肉体派ガチ! vol.3 特集/着衣エロ」に、折り込みカラーポスターとインタビュー(4ページ)が掲載されています。
 カラーポスターの方は、お題が《着衣エロ》ということなので、最近ちょっとマイブームの《キルト男子》を描かせていただきました。
 さて、この号の奥付にもあるように、「肉体派」シリーズはこの号をもって休刊となります。理由は、詳細は省きますけれど、ざっくり言うと都条例がらみということで。
 前身の「筋肉男」から数えると、もうこのシリーズとのお付き合いも十年になりますが、BLとゲイの垣根を取っ払ってしまった意義のあるシリーズなだけに、終了は残念至極。描くのも読むのも、どちらも楽しいお仕事でしたし、忘年会などをきっかけにして、執筆作家の皆様とも楽しく交流させていただけたので。
 タイミング的に、この最終号への執筆がマンガではなく、カラーイラストとインタビューになってしまったのは、ちょっと口惜しい気もしますが、是非ご覧くださいませ。

肉体派ガチ! VOL.3 (OKS COMIX) 肉体派ガチ! VOL.3 (OKS COMIX)
価格:¥ 920(税込)
発売日:2012-05-23

“Avan Ivan”

dvd_AvanIvan
“Avan Ivan” (2011) Bala
(イギリス盤DVDで鑑賞→Ayngaran)

 2011年制作のインド/タミル映画。“Sethu”、“Pithamagan”、“Naan Kadavul”など、シビアかつ神話的な内容の話題作・異色作を撮り続け、賞獲りの常連でもある鬼才バラ監督が、コメディに初挑戦した作品。
 タイトルの意味は「あいつ、こいつ」。

 とある南インドの貧しい村に、代々続く泥棒の家系があり、腹違いの息子二人がいた。
 弟は頭より先に手が出るタイプで、盗みの腕も一人前。斜視の兄は性格が穏やかで、盗みの腕はからっきしのかわり、演技や踊りに才があり、役者になることを夢見ていた。二人は互いの生みの母が仲が悪いこともあって、終始いがみあい、特に弟はぼんやり者の兄のことを馬鹿にしていた。
 この地方には古くからの地主がいて、かつて財産をだまし取られて今は零落しているものの、住民たちからは未だ《殿》と呼ばれて慕われていた。家族のいない《殿》は、この兄弟を我が子のように可愛がり面倒を見ていた。
 そんな中で、兄が《殿》のお祝いの踊りに女装で紛れ込んで袋叩きにあったり、弟の盗みの嫌疑が兄にかかったり、兄は女性警官に、弟は女学生に、それぞれ恋をしたり……といった、様々な出来事が描かれる。
 しかしある日、悪党一味が近在の牛を勝手に集めて、精肉して売りさばこうとしているのを《殿》が発見する。この件は警察に通報され、無事ことなきを得たのだが、今度は弟が婚約した例の女学生が、実はかつて《殿》の財産をだまし取った仇敵の娘だということが発覚し、《殿》と弟の関係にひびが入ってしまう。
 一方、いったんは解決したかに思えた牛泥棒の一見も、悪党どもはそのことで《殿》に恨みを抱き、やがて恐ろしい悲劇が襲いかかる……といった内容。

 コメディということで、全体の五分の四くらいは、細々とした《笑いのための笑い》のエピソードが続き、途中、兄を馬鹿にしていた弟が兄を見直すことになるエモーショナルなエピソードなんかも挟みつつ、クライマックスでいきなり怒濤のシリアス展開になり、いかにもバラ監督らしい、死とバイオレンスが炸裂します。
 で、まずコメディ部分ですが、いかんせん笑いのツボのずれとか、只でさえ早口のタミル語がコメディだと更に早くなり、英語字幕も猛スピードで内容を追い切れなかったりということもあり、さほど面白いとは思えなかった……というのが正直な印象。
 では、兄弟の確執や互いの恋、《殿》を中心にした疑似家族的なエピソードなど、エモーショナル部分はどうかというと、これは演出の巧みさもあってシーン単位では見せるんですが、どうも個々のエピソードがブツ切りで終わってしまい、互いにリンクして盛り上がるまでは至らないのが残念。
 しかし、クライマックスのシリアス展開部分は、容赦のないショッキングな描写、ガツンとくる鮮烈な映像の数々、畳みかけるようなパワフルな展開……と、やはり圧倒的で、流石ここは傑作”Pithamagan”や力作”Naan Kadavul”を撮ったバラ監督の作品……という感じ。
 とはいえ、やはり全体のストーリー的な散漫さは痛く、例えば兄弟が代々続く泥棒一族の生まれという設定は、ストーリー的には全く生かされていない感があるし、いがみ合う二人の生母とかも同様で、ぶっちゃけこれは、孤児を引き取った没落地主の話でも充分描ける内容。

 ただ、前述したクライマックスの良さと、もう一つ、冒頭の歌舞シーン(女装の兄が《殿》の宴会で歌い踊る)が素晴らしく、映画の頭とケツを充分以上に満足のいく内容で締めているので、結果、総合的な印象もかなり底上げされる感があって、途中のイマイチ感と比べると、鑑賞後の満足感はわりとあり。
 あと、兄役のヴィシャル、弟役のアーリヤ、《殿》役のG.M.クマールといった、メインの役者の良さは特筆モノ。特に終始斜眼で通すヴィシャルは、女装のダンサーから知恵遅れ風の好漢を経て、神話の登場人物のような鬼気迫る演技を見せるクライマックスに至るまで、拍手喝采の力演。
 余談。
 基本コメディ映画なのに「雨の中で太った毛深いお爺さんが、両手で股間を隠しただけの全裸で立たされ、家畜のように鞭打たれながら泥濘の中を這い回る」なんていう、実にシリアスな責め場もあります。

 というわけで、残念ながら諸手を挙げて絶賛とはいかず、監督の作家性にも迷いが感じられる部分などもありますが、部分的な見所は大いにあり……といった印象。
 バラ監督の作品の中では、決して出来の良い方ではありませんが(完成度的には、ちょっとイマイチだった“Nandha”よりも、正直更に落ちる印象)、それでもラストは忘れがたいです。
 予告編。

 冒頭の、女装した兄が《殿》の宴会で歌い踊るシーン。こういった土俗的な鮮烈さはこの監督の持ち味の一つだと思うし、コメディにこだわらずストレートな人情劇にしてくれれば良かったのに……と、ちと残念な気も。

“Deiva Thirumagal (God’s Own Child / 神さまがくれた娘)”

dvd_DeivaThirumagal
“Deiva Thirumagal” (2011) A. L. Vijay
(イギリス盤DVDで鑑賞→Ayngaran)
 2011年製作のインド/タミル映画。知的障害の父親とその幼い娘の絆を描いたヒューマン感動作。
 主演はヴィクラム、監督は“Madrasapattinam”のA・L・ヴィジャイ。
 2012年、第7回大阪アジアン映画祭で『神様がくれた娘』の邦題で上映あり、グランプリ&ABC賞を受賞。

 チェンナイの街に知的障害がある男が現れる。彼は《ニーラ(月)》を探しており、彼の純粋さに心打たれたスリは「探し物なら警察だ」と教える。しかし彼が意味不明のことばかり喋るので、警察にもその意図が良く判らず、そうこうするうちに他の犯罪者たちと共に裁判所へと送られる。
 裁判所では若手の弁護士が、報酬目当てで彼に営業をかけるが、彼が知的障害者だということを知ると邪険にする。しかし彼を追い払うためについた嘘がもとで、彼が身体を壊して病院に運ばれたのを契機に、弁護士は責任を感じ彼の身元と目的を調べることにする。
 調査の結果、彼が田舎のチョコレート工場で働いていた判る。ある日彼に娘が授かるが、母親は産褥で亡くなってしまう。彼は良いパパになるために頑張り、周囲の村人や同じ工場で働く障害者仲間にも助けられ、ニーラと名付けられた娘は元気に成長する。
 父と娘は互いに深く愛し合い、共に楽しく暮らしていたが、ある日、亡くなった母の実父が孫娘の存在を知る。彼は家を出たきり行方不明だった娘の代わりに、知的障害の父親から孫娘を取り上げようとし、そして舞台は法廷へと移るのだが……といった内容。

 もう、思いっきり泣かせる感動作なんですが、プロット的には、米映画『アイ・アム・サム』に多くを負っているらしいです。私は、そっちは未見なのでどの程度の差異があるかは良く判りませんが、インド本国でもその類似に対する批判があったらしいです。
 A・L・ヴィジャイ監督は前作”Madrasapattinam”でも、極めて美麗かつ洗練された映像表現を見せてくれましたが、本作も文句なしに美麗。田園風景の美しさ、素朴な生活の詩情、SFXも含めたスケール感のある映像……などなど、絵的にたっぷり楽しませてくれます。
 洗練された味わいの演出も健在で、あちこち挟まる泣かせどころの見せ方もバッチリ。泣きや感動が、シチュエーション的には思いっきりエモーショナルなんですが、表現自体にトゥーマッチな過剰さがないのもマル。ラストの方なんか、隣で一緒に見ていた相棒は、もうボロボロ泣いていました。
 前述したオリジナリティ云々はともかくとして、父娘の深い愛の絆による感動という部分は、もう文句なしのハイクオリティ。
 インド映画らしく、泣かせと並行してお笑い要素もアレコレ挟まるんですけど、わりとクスクス笑わせるユーモア描写といった感で、さほど白けたり本筋の邪魔になったりもしないのは、インド映画慣れしていない人でも見やすいのでは。後半の法廷劇が、緊張感や駆け引き自体の面白さよりも、ユーモアとイメージ映像でいっちゃうあたりは、いかにもインド映画的という感じもしますが、それもまた楽し(笑)。
 歌と踊りもバッチリあって(踊りは控えめですが)、実景主体のミュージカル系、空想特撮系、MTV風系……と、バリエーションも様々。
 とはいえやはり最大の見所は、父娘の愛を描いたドラマ部分の良さと感動であり、二人の配役もパーフェクト。
 父親役のヴィクラムの、オーバーアクト寸前で踏みとどまっている巧みな演技と、ニーラ役の少女の文句なしの愛らしさが、なおさら感動に拍車をかけて泣かせるという効果に。

 インド映画云々に限らず、悲しさじゃなくて感動(と切なさ)で泣きたい方には、サンジャイ・リーラ・バンサーリ監督の”Black”なんかと並んで、おすすめしたい一本。

【追記】『神さまがくれた娘』の邦題で、2014年2月15日から目出度く一般公開。公式サイト

ちょっと宣伝、『エンドレス・ゲーム』第5話掲載です

endlessgame5
 今月21日発売の雑誌「バディ」7月号に、連載マンガ『エンドレス・ゲーム』の第5話掲載です。ゲイショップ系の店頭には、そろそろ並んでいるはず。
 今回はわりと次の展開へのブリッジ的な内容なんですが、それでも工夫して、ちゃんとエロ場面は入れました。ここいらへんがプロのエロマンガ家としての腕の見せ所……って、そんな大層なもんじゃないか(笑)。
 先月はクラブのシーンを描く際に、クロスフィルタのかかったライトの効果をPhotoshopのブラシで自作してみたんですが、それがけっこう上手くいった(効果的にも効率的にも)のに味をしめ、今回は都会の夜景用に光の粒が滲んだ効果を、同様に自作Photoshopブラシで。
 需要があったら、どこかでダウンロードできるようにしようか……とも思ったけど、昨今は皆さんコミスタを使われている方が殆どなので、Photoshopのマンガ用ブラシなんて、あまり需要はないかな?

 そして今月号、本文巻頭のSUVさんの読み切りマンガ『PAINT IT WHITE』が、《キャラの魅力+しっかりエロあり+スッキリまとまり》でとても良かったので、皆様もお読みあれ。
 もっと読みたいな。バディさん、マンガ別冊出してくれないかしらん。

Badi (バディ) 2012年 07月号 [雑誌] Badi (バディ) 2012年 07月号 [雑誌]
価格:¥ 1,500(税込)
発売日:2012-05-21

“Mynaa”

dvd_Mynaa
“Mynaa” (2011) Prabu Solomon
(イギリス盤DVDで鑑賞→Ayngaran)

 2010年製作のインド/タミル映画。南インド山間部の農村を舞台に、幼馴染みの男女の一途な恋と、そこに立ちはだかる様々な障害を描いた内容。タイトルの意味はヒロインの名前。
 インドの映画賞の1つ、フィルムフェア賞のタミル語映画部門で、最優秀作品賞を受賞。

 主人公は、山岳地帯の農村に住む少年……というか悪たれ小僧。しかしある日、家を失って途方にくれる母娘に出会い、住む場所を世話して以来、何くれとなく娘の面倒を見るようになる。少年と少女はすぐに仲良くなり、互いのことを思いやりながら、すくすくと成長していく。
 やがて成長して青年になった主人公は、これまた年頃になった娘との結婚を望み、娘もその気持ちに応え、周囲もそれを了解しているように見えたのだが、娘の母親は貧しい主人公ではなく、別の金持ちの男と娘を結婚させようとする。
 それを知った主人公は、思わず娘の母親に暴力を振るってしまい、その結果、町の留置所に入れられてしまう。拘留期間は短いものだったが、残すところあと1日というところで、田舎から、娘の母親が主人公が拘留されている間に、娘を別の男と結婚させようとしているとの報せが入る。それを聞いた主人公は、脱獄して娘の元へと向かう。
 折しもその日は祭りの日で、警察官たちもそれぞれ家族サービスの予定があったのだが、責任問題が問われることもあって、警察署長は部下を連れて主人公を連れ戻すべく後を追うのだが……といった内容。

 田舎の瑞々しい風景をバックに、主人公と娘の一途な愛が育まれていく様子や、娘が結婚させられてしまう前に、主人公が彼女を取り戻せるか…という話は前半で終了。後半は、主人公と娘と警官たちの、トラブル続きの道中を描きながら、それぞれの心理ドラマを描いていくことにフォーカスが移ります。
 そんな前半は満点、後半もなかなか、しかしラストが……という、何とも惜しい一本。
 作風は、例によってタミル映画のニューウェーブ的な、等身大の人間のドラマを身の丈視線で、リアリズム重視で描いていくというもの。
 とはいえ、インド映画のクリシェに対してそれほど禁欲的ではなく、ミュージカル場面もあれば、本筋とは関係のないお笑い場面も多々あり。音楽シーンは全般的に、いきなり海外ロケになったりゴージャスな衣装になったりとかじゃなくても、身の丈サイズで美もロマンティックも立派に表現できるという感じで、好感度大。
 更に後半になると、脱輪して崖から落ちそうになったバスからの脱出なんていう、クリフハンガー・サスペンスもあったりして、けっこう盛り沢山感あり。ストーリー自体は、ありがちなシンプルなものですが、細々したエピソードを使って、いろいろ盛り上がりを作っていく感じ。

 主人公とヒロインの恋模様については、これは大いに魅力的。誤解やすれ違いでドラマを作るのではなく、少女の初潮といったリアルなエピソードや、主人公の愚直なまでの一途さの魅力で見せていき、それが美しい農村の風景とも相まって、見ていてなんとも清々しい気分になります。
 後半のロードムービー的な展開も、作劇としてはちょっと難があり、山場とブレイクを交互に並べていくだけで、それらがリンクしていく魅力には欠けるんですが、まあ盛り沢山ではあるし、件のクリフハンガーのハラハラ具合なんかもなかかで、主眼となる心情の推移も良く描けています。

 ただ如何せんクライマックスが……。
 例によってアンチ予定調和という感じの急展開となるんですが、強引で予定調和的なハッピーエンドに反旗を翻した結果、何でもかんでもバッドエンドという、これまた1つの予定調和になってしまっては、それはリアリズムとは言えないだろう……という感じ。
 一緒に見ていた相棒も「……なんかこんなの、前にも見なかった?」と言っていましたが、こういうのを何本か見ていると、このタミル映画のニューウェーブというものも、既に当初の意味を喪ってしまった、スタイルの一種という形骸になってしまっているのかな……なんて、ちと疑問も覚えたり。
 この結末ありきなら、主人公とヒロインの話はあくまでサイド・エピソードに留め、警察署長をメインにドラマを組まないと、どうしても展開の意外さだけを狙った唐突な印象や、何でもかんでもバッドエンドにすりゃいいんかい、ってな違和感が出てしまう。

 魅力的な部分が多々あるだけに(主人公とヒロインのディテール豊かなアレコレはホント良かった)、こういった根本的な部分での感覚の雑さが出てしまったのが、何とも惜しい感じでした。

“Aadukalam”

dvd_Aadukalam
“Aadukalam” (2011) Vetrimaran
(イギリス盤DVDで鑑賞→Ayngaran)

 2011年製作のインド/タミル映画。闘鶏に人生を賭ける人々の欲望や確執を描いた内容。タイトルの意味はPlayground(遊び場)。
 第58回インド国家映画賞で、監督賞と主演男優賞を含む6冠に輝いた作品。

 闘鶏が盛んな南インドのとある町。闘鶏はチーム制で行われ、その中でも2大チームが覇を競い、単に鶏と鶏の闘いを超えて、人間同士の争いの様相も示していた。主人公はその1チームに所属する貧しい若者で、自分も鶏を育てているものの、師匠から「この鶏はダメだから潰せ」と言われてしまう。
 一方、主人公チームと対抗するライバルチームは、未だ主人公チームに勝ったことがなく、チームを率いる一家にとっては、打倒主人公チームが一族の沽券に関わる悲願となっていた。しかし主人公の師匠であるチームリーダーは、彼らが鶏のドーピング等をしているのを嫌い、挑戦を受けようとはしない。
 ライバルチームは主人公チームに挑戦を受けさせるため、嫌がらせや恫喝など様々な手を仕掛けてくる。そんなある日、主人公はアングロ・インディアン(英国とインドの混血)の裕福な家庭の娘に恋をする。その恋は、一度は受け入れられたかに見えたが、実は娘には思惑があり打算のようなものだった。
 ライバルチームの嫌がらせはどんどんエスカレートしていき、遂には交通事故を装った殺人にまで至る。主人公の師匠は、遂に試合を受けることを決め、交換条件として敗者は頭とヒゲを剃り、以後闘鶏から一切手を引けと突きつける。その試合の準備もあって、主人公は例の娘から金を借りる。
 試合当日、ライバルチームは特別に育てた鶏を余所から輸入して挑む。主人公は、以前師匠に潰せと言われた鶏を、実は諦めきれず密かに育てており、また娘に借りた金を返済したいので、自分の鶏を試合に出してくれと師匠に頼むが、自分の目に自信がある師匠は、それを拒絶する。しかし主人公は半ば強引に自分の鶏を試合に出し、それを知った師匠は皆の前で「この試合と彼の鶏は自分のチームとは全く無関係だ!」と宣言してしまう。
 ところが彼の予想とは異なり、主人公の鶏は勝ってしまう。ライバルチームは更に賞金を積んで、主人公の鶏に再戦を挑む。こうして主人公の鶏は次の試合に臨むが、一方で主人公と師匠の関係は面子を潰されたことや嫉妬などによって、目に見えない亀裂が生じてしまう。
 やがてその亀裂は、試合が終わった後も主人公の気付かないところでどんどんと拡がっていき、やがては例の娘や兄弟子も巻き込む事態となり……という内容。

 これはなかなか面白かった。
 作りとしては、お約束のミュージカル・シーンやお笑いシーンを排した、タミル映画のニューウェーブであるリアリズム系の映画なんですが、それ系の作品がもっぱら、アンチ予定調和が過ぎてやたら暗い展開になるのに対して、本作はバランス良く纏めている感じ。
 実のところ、闘鶏の試合というドラマは前半部で全て終了し(前半のクライマックスが件の試合になる)、後半はその結果引き起こされた人間同士の確執にフォーカスが移る構成になっています。
 そんな中で、主人公は後半どんどん追い詰められて、にっちもさっちもいかない泥沼状態になっていくんですが、そんな中で、古いタイプのクリシェのように、追い詰められた主人公の反撃でカタルシスを出すでもなく、かといってアンチ予定調和による、神も仏もない陰々滅々とした展開にするでもなく、リアリズム的な現実の厳しさを踏まえながら、それと同時に救いも残すという、実に上手い持って行き方をしています。
 クリシェのさばき方は音楽シーンも同様で、ミュージカル排除とはいえ、完全に無くすとか現実音で処理するというほど禁欲的ではなく、基本的に挿入歌によるBGM的な使い方をしながら、そこはかとなく曲に合わせて踊ったりもするといった塩梅で、そういったバランスに工夫が見られるのも面白い。
 エピソードの繋ぎ等の作劇には、いささか粗いところがあり、カメラワークも、凝っているわりにはあまり効果が出ていない部分もあるんですが、本物の鶏とCGを交えた闘鶏シーンは、なかなか見せる出来映えですし、エモーショナルな場面のトゥーマッチにならない見せ方も佳良。
 主人公役の男優は、およそインド映画の主演とは思えない、何とも細っこい若者なんですが、それがまた何だかニワトリっぽくて効果的。おかげで、前半の鶏同士の闘いが、後半になると人間同士の闘いに重なって見えるという、作劇的な仕掛けが実に上手く作用している感じ。

 粗がない作品ではないし、リアリズムとクリシェのバランスをとろうとして、所々ちょっと中途半端になっている感もありますが(そういう意味では、前に見た“Subramaniapuram”の方がスゴい)、ストーリーの面白さや全体的な見応えが、充分それを補ってくれるといった感じです。
 泥臭い系のインド映画が好きな方と、インド映画の現在に興味のある汎的な映画好きの方、どちらにも楽しんでいただけそうな佳品。
 予告編。

 恋の告白を受け入れて貰った主人公が有頂天になる音楽シーン。個人的には、もうちょいガッツリ踊るか、それともリアルに徹するか……と、ちょっと中途半端さを感じてしまいましたが、一般的な映画のようなリアリズム描写の枠組みの中で、いかにインド映画の伝統である歌舞を取り込むかという、そういう試行の一つとしては興味深く見られます。

『ターザン三つの挑戦 (Tarzan’s Three Challenges)』

dvd_TarzansThreeChallenges
『ターザン三つの挑戦』(1963)ロバート・デイ
“Tarzan’s Three Challenges” (1963) Robert Day
(米盤DVD-Rで鑑賞→amazon.com)

 東南アジアを舞台にした変わり種ターザン映画。お珍しやタイで全面ロケしており、アジアの小国、霊的指導者の跡継ぎ争いが持ち上がり、そこにターザンが登場し、正当な後継者の護衛として大活躍という話。
 ターザン役者は、13代目のジョック・マホニー。

 東南アジアのとある国。国の指導者かつ宗教的指導者(つまりダライ・ラマみたいな設定)は死にかけており、跡継ぎは既に選ばれて寺院で養育されているのだが、現指導者の弟は、自分の息子をその地位につかせるために、正当後継者の即位を妨害しようとしている。
 そこで護衛としてアフリカからターザンが呼ばれるのだが、寺院に向かう途中で敵に襲われ、迎えの僧侶は殺されてしまう。何とか寺院に辿りついたターザンだったが、本物だという証拠がなく、身の証しを立てるために、技力・体力・知力の三つのテストを受けることになる。
 テストをクリアしたターザンは、次期指導者の少年を護衛して、無事に都まで送り届ける使命を受ける。途中、山火事に巻き込まれたり、敵の襲撃を受けたり、迷子の子象を拾ったりと色々ありつつ、犠牲者も出しながらも、一行は何とか都に辿りつく。
 旅の途中で先代指導者は既に亡くなっており、都についた後継者の少年のために、さっそく即位の儀が執り行われる。歌舞などが盛大に行われた後、真の後継者かどうかを試すために、少年に3つのテストが課されるが、それも無事にクリア。こうして一件落着かと思いきや、件の敵が第4のテストを申し出る。
 それは平和の中で長く廃れていた習わしだったが、後継者に異議がある者は挑戦者として挑むことができ、後継者の守護者はそれと生死を賭して闘わなければいけないのだ。こうして地位を狙う例の敵と、守護者に指名されたターザンの、生死を賭けた一騎打ちが始まる……という内容。

 これはなかなか面白かった。
 まず、ターザンがエキゾチックなアジアの国に来るという設定が、まあキワモノ的な発想ではあるんですが、タイの観光局が全面協力しているだけあって、出てくる寺院とかはバリバリ本物だし、祭りのシーンも質量共に本格的と、全てにかなりのスケール感があるのが良い。
 展開は、一難去ってまた一難が串団子になっている系なんですが、これまた個々のアイデアが面白かったり、演出自体もスピーディでキレがあったりと、弛緩したり飽きたりする隙を与えない感じ。フッテージを上手く使った山火事のシーンなんて、けっこう迫力があって驚かされました。
 アイデアの方は、例えば最初のターザンに課されるテストの内容は、揺れる的を弓で射る、両腕を左右から牛に引っ張られる(DVDのジャケにもなっている、ソード&サンダルでお馴染みのアレ)、頓智クイズといった具合。
 挑戦者との戦いも、都から離れたところを開始点として、腕を紐で繋がれた状態でランニングスタート。で、ゴールまで相手を傷つけないよう、弓を構えた兵士たちが見張る中、野山や岩場を走り、断崖を吊り橋ならぬ一本のロープにぶら下がって渡り、吊された剣をとってロープを切り、谷川の橋からバンジージャンプをし、そこから川に飛び込みスイミング…といった具合で、次から次へとなかなか面白い。
 そしていざゴールでは、煮えたぎる釜の上に貼られた目の粗いネットの上で、剣を片手に真剣勝負。これらをそこそこ〜かなりのスケールで見せてくれるもんだから、これで贅沢言ったらバチが当たります(笑)。因みに主演のマホニーは、この撮影で体重が40ポンド(約18キロ)減ったそうな……。

 ただ惜しむらくは、そのターザン役者のジョック・マホニーで、残念ながら顔も身体も魅力ゼロ……歴代のターザン役者の中でも、私的にはかな〜りポイント低め。ただし敵役が「スパルタカス」でカーク・ダグラスと闘った黒人剣闘士役のウディ・ストロードで、肉体美はそっちで堪能できます(笑)。
 ストーリーに花を添える後継者の乳母役で、Tsu Kobayashi(小林鶴子)という日系らしき女優さんも出ています。流石にアフリカからチータは連れてきませんでしたが、そういうお子様向けマスコット役には、かわいい子象のハングリーといった布陣。お父さん向けには、祭礼シーンで女性群舞をご用意。

 そんなこんなで、ターザン映画のパターンをちょっと崩し、かつ本格ロケで安いキワモノにもならず、作劇や構成もクリシェを上手く使って上々、ターザンの存在も、ストーリー的には脇ながら、見せ場では上手くメインに持ってくる……と、マホニーの容姿以外(笑)は文句なしの出来映えかと。

 この予告編だと、ナレーターが「ラドヤード・キップリングの世界」とか言っているので、制作者としては東南アジアではなく、南アジアのつもりだったのかも?