カテゴリー別アーカイブ: アート

Mascular Magazineに作品提供

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 ゲイ・アート系のウェブジンMascular Magazineの第8号(フェティッシュ特集号)に、作品を数点提供しました。
 同誌のサイトからPDFを無料でダウンロードできます。
http://www.mascularmagazine.com/
 同号には、世界中から総勢30名ほどのアーティストが参加しており、それぞれ数点ずつ作品を提供。総計260ページ以上、約60MBというヴォリュームなので、お使いの回線状況によって異なりますが、ダウンロードにちょっと時間がかかるかも知れません。
 また、収録作品には外性器の露出やボンデージ、SMなどのアダルト・マテリアルも含まれますので、ダウンロード&閲覧は自己責任でよろしくお願いいたします。

 拙収録作に関しては、自分のフェティシズムが反映された作品を数点セレクト、そこに先方の依頼で、自作品解説を日本語と英語で併記。
 で、この日本語の解説ですが、最初に英文で書いた後、それを再度日本語で書き直すという方法をとったところ(先に日本語で書いちゃうと、それを英訳するのが厄介なので……『あ〜こーゆーの英語で何て言えばいいんだ???』ってことになっちゃうので、最初から英語で考えた方が、自分のボキャブラリのキャパに合った説明だけで留められるから楽w)、そしたらなんか脳味噌の接続が上手くいかずに、直訳調みたいな変に固い日本語になっちゃいました。お前ホントにネイティブかって感じの(笑)。
 まぁ、そこいらへんはご愛敬ってことで、ご寛恕。
 提供作品は基本的に、旧作の中からのセレクトですが、以前企画展用に描いたオリジナル作品(つまりその企画展意外では未発表)を、更にこのMasculine Magazine用に新規着色・デジタル仕上げにしたものが入っています。今のところ、ここ以外では見られない作品なので、宜しかったら是非ご覧あれ。

 前述したように、他の収録アーティストは世界中から総勢約30名と、国籍も作風もバラエティに富んだセレクトとなっています。
 大体が写真作品がメインで、絵画系は私も含めて数人程度。レザーあり縛りあり女装ありコンセプチュアルありと、作品のレンジは色々ですが、野郎系好き&フェティッシュ好きの方なら、かなり面白いラインナップで楽しめるかと思います。

【収録作品例】
Gengoroh Tagame
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Aurelio Monge
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Ron Amato
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Olivier Flandrois
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Inked Kenny
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Wim Beullens
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 もちろん各収録作家のプロフィールやサイトリンク等の情報付き。
 前述したようにダウンロード・フリーでもあるので、お時間のあるときにでも是非どうぞ。

ダウンロード・フリーPDFカレンダー、Bears, illustrated 2014

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 世界の熊系キャラを描くゲイ・アーティスト12人がコラボレーションした、PDFカレンダー”Bears, illustrated”の2014年版が、同サイトから無料でダウンロードできます。
http://www.bears-illustrated.com/
 私は1月の絵を担当。
 他にも、カナダのニッキー・チャールズ、ペルーのレオナルド・グティエレス、フランスのオリヴィエ・フランドロワなどが参加。
 カレンダー企画自体は今年で五年目となり、これで総計60名のアーティストが参加したことに。過去のカレンダーもダウンロード可能なので、タイプも国籍も様々なベアー・イラストレーションの数々が楽しめます。

【訃報】不破常次(不破久友/彩文大和)さんが亡くなりました

GeorgeFuwa
 1995年に雑誌「ジーメン」でデビューし、同年、アメリカのトム・オブ・フィンランド・ファウンデーション主催のエロティック・アーティスト・コンテストでも、シングル・フィギュア部門で1位を射止めた《男絵師》不破常次さん(後に不破久友→彩文大和とペンネームを変更)が、7月30日に亡くなられたそうです。直腸癌による失血死。享年60。
 昨日、最後を看取られた方からメールをいただきました。
 故人の交友関係が判らないために、携帯電話にメールアドレスが入っていた、私から周知してくれないかとのことでしたが、作品のファンは日本にも海外にも大勢いると思うので、そういう方々にもネットを通じてお知らせしたいとお願いしたところ、ご快諾いただけたので、こうしてブログで公表させていただきます。

 前述したように不破さんは、創刊当初の「ジーメン」でデビューし、以降、初期の「ジーメン」ではコンスタントにイラストや絵物語などを発表していました。
 その当時、私は既に専業作家として独立しており、同時に、仲間と一緒に新雑誌「ジーメン」を立ち上げ、雑誌全体のコンセプトからアート・ディレクション、企画編集に至るまで深く関わっていましたが、彼の文字通り《魂を込めた》ような重厚に塗り込められた鉛筆画に、あっという間にそんな立場を越えた1ファン、それも熱烈なファンになりました。
 また同時期、ゲイショップ「BIG GYM」の直販オンリーで、『DESIRE』と題された不破さんの複製原画セットも発売され、その序文というか推薦文のようなものも書かせていただいています。
 しかしその後、作品の発表ペースは次第に落ち、私が「ジーメン」と決別した2006年には、ほぼ皆無になっていたような気がします。(その後、再び作品発表があったとの話も聞いた記憶がありますが、2006年4月以降の同誌の内容については、私は全く把握していないので良く判りません)

 不破さんは、あまりご自分のことを語りたがらず、私もプライベートな部分に関しては、正直いまだに何も知らないに等しいです。
 それでも、私が「ジーメン」を立ち上げるずっと前に、不破さんと私のパートナーの間にあれこれ交友があったことなどもあり、そんな親しみもあって、編集部やパーティなどで会うと、良くじゃれあっていましたし、不破さんがウチに遊びに来たこともありました。
 謎めいたところは多い方でしたが、ちょっと構えたシャイなところがあって、でもお酒が入るといきなり気さくになり、更にお酒が進むとガキ大将のようになったり、はたまた野獣のようになったり。とにかくとても魅力的。
 オマケに私の好みにどストライクの、眼光鋭いすこぶるつきのいい男で、でも笑うといきなり少年みたいになって、ガタイも肉厚骨太の筋肉質。酔っぱらって抱きつかれたりすると、嬉しいんだけど、ムラムラしちゃって困ったり(笑)。

 そんな不破さんと久々に再会したのは、私が2010年に銀座のヴァニラ画廊でやった個展「WORKS」会場でした。前にこのブログにアップしていますが、その時に一緒に撮った写真を再掲しておきます。
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 その際にあれこれ話をした中に(そういえば、私がジーメンから離脱したことは全くご存じなく、かなり驚かれていました)、絵は描きたい、描き続けたいけれど、お仕事の関係か何かで、思うように描ける環境にない……といったような、ちょっと悩み相談的なものもありまして、じゃあ後日改めてゆっくり会いましょうと約束し、互いにメールアドレスを交換しました。
 しかし、お会いしたのはそれが最後になってしまいました。
 後日、幾度かメールのやりとりをしたものの、なかなか互いの都合が合わず、何となく立ち消えに。今となっては、それがとても悔やまれます。

 私の同時代のゲイ作家の中には、上手かったり魅力的だったりする作品を描かれる方は大勢いますが、不破さんの絵の《濃さ》は、ちょっと他に類をみないものだった気がします。
 エロティック・アート全般における、私の基本的な考え方として、作家という《人》のエロティックな指向、嗜好、オブセッションの類が、いかに色濃く表れるか、そしてそれがいかにその他一般の価値観を圧倒して、その作家の作品ならではの《美の姿》となるか、その姿によって《人》の分身となり得るか……というのが、とても大きな命題なのですが、不破さんの作品とは、まさに《それ》を体現するものでした。
 だからこそ、私のところに海外から「Fuwaの原画が手に入らないか」と問い合わせメールが来るように、当時の「ジーメン」購読者以外の、きっとどこかでスキャン画像を見たのであろう、外国の熱烈なファンも獲得できたんだと思います。
 もっともっと、描き続けて欲しかった。
 60で逝っちゃうなんて、早すぎるよ、不破さん……。

(in English)

(8/21:『じょうじ』の字が間違っていたので訂正しました)

“Stripped: A Story of Gay Comics”で紹介&作品掲載

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 ドイツの出版社Bruno Gmünderから出版された、世界のゲイ・コミックスの歴史と作家を紹介したアートブック”Stripped: A Story of Gay Comics”に、紹介&作品掲載されました。取材協力(人を紹介したり、日本のマンガ出版における世紀修正の説明をしたり)もちょっとしています。

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 これ<は、過去発行された様々なゲイコミック本の表紙を集めたページなんですが、私も持っているものがけっこうあったりして、レア度は情報の密度はさほど高くない感じがします。まだきちんとテキストを読んではいないんですが、ゲイ・コミックスの歴史に関しては、さらりと表面を撫でたという感じでしょうか。  ともあれ全般的にテキスト量はあまり多くなく、基本はあくまでも図版を見せるのが中心といった感じの本。  掲載&紹介されている作家は、まず有名なとろこで、もはやクラシックとも言える大御所トム・オブ・フィンランド、 StrippedGayComics_tom
ベテラン作家で同じ版元Bruno Gmünderから作品集が何冊も刊行されているザックことオリバー・フレイ、
StrippedGayComics_zack
やはりベテランで私も個人的にお付き合いのあるザ・ハンことビル・シメリングなど。
StrippedGayComics_hun
 こういった作家たちについて、それぞれ冒頭に1見開き分のテキストで紹介&解説が入り、続いて1ページにつき1枚の絵を掲載しながら、それが1作家につき数見開き続く構成になっています。
 というわけで、画集的な見応えは充分以上にあり。

 で、私も12ページほど絵が載っております。
 一番古いもので、日本のゲイマンガの局部修正の例として『嬲り者』から2ページ、そして『ECLOSION』『Der fliegende Holländer』『LOVER BOY』『MISSING』『エンドレス・ゲーム』から、こちらはオリジナル・データのままの無修正版を、それぞれ2ページずつ。
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 二番目の図版は、私という作家紹介&解説ページなんですが、おそらくデザイナーさんが「日本語かっけえ!」って感覚なんでしょうね、我々日本人から見ると、実に珍妙なことになっているのがご愛敬(笑)。

 他の掲載作家さんたちも、ちょいとご紹介しましょう。まず知り合い関係から。

 イタリアのフランツ&アンドレ。このコミックス”Black Wade”は、英語版がこのBruno Gmünderから、フランス語版が拙作の仏語版版元でもあるH&Oから出ています。ちょっとハーレクイン風味のヒストリカル・ゲイ・ロマンスで、個人的にオススメの一作。
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 アメリカ(カナダだったかな?)のパトリック・フィリオン。アメコミ的なスーパーヒーローものを得意とする作家さんで、Class Comicsというインディペンデントのゲイ・コミック出版社もやっており、やはりBruno GmünderとH&Oから、コミック本や画集が多数出ています。
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 やはりアメリカのデイル・ラザロフ。ただし彼はシナリオライターなので、図版の絵は、左がエイミー・コルバーン、右がバスティアン・ジョンソンという作家。また、カラリングは、私の友人でもあるフランス人のヤン・ディミトリが担当しています。デイルの本も、やはりBruno Gmünderから何冊か出ていたはず。また、この《デイル・ラザロフ/バスティアン・ジョンソン/ヤン・ディミトリ》コンビの作品は、これとは別に描きおろし新作もフル・ストーリー掲載あり。
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 知り合い関係を離れたところでは、まずアメリカのミオキ。この本の表紙も、この人の作品。やはり確か、Bruno Gmünderから作品集が出ていた記憶が。「薔薇族」って感じの作風。
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 ドイツのクリスチャン・タルク。カートゥーン調とリアル調のミクスチャーがいい感じ。
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 同じくドイツから<トゥリオ・クラップ。バンドデシネっぽい感じ。 StrippedGayComics_krapp

 オランダのフロ。カートゥン系の可愛らしい作風。
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 アメリカのハワード・クルーズは、70年代〜80年代に活動していた作家さんらしいですが、ハワード・クラムなんかと通じる、いかにもアメリカのアングラ・コミックといった感じの作風。
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 こんな感じで、様々な作家の作品を大きく紹介したものが、フルカラーで240ページ近くあるというヴォリュームなので、ゲイ・アート好き、ゲイ・コミック好きなら、まず買って損はない充実の内容。
 本のサイズも約A4と大きめで、ハードカバーで造本もしっかり。
 テキストは英語とドイツ語の併記で、情報の掘り下げ度はそんなに深くない気はしますが、それでも一冊まるまる使って世界のゲイ・コミックを俯瞰しているという点で、あまり類書がない貴重な本だと思います。
 ただ残念ながら、例によって日本のアマゾンでは取り扱いがありません。
 それでも欲しい方は、是非アメリカやイギリスのアマゾンから取り寄せてください。

フランスの企画展“AMOUR ÉGALITÉ LÉGALITÉ”に参加

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 フランス、パリで開催される企画展“AMOUR ÉGALITÉ LÉGALITÉ: Exposition d’oeuvres d’art pour la liberté d’aimer”に、描きおろし新作1点と旧作数点を出品します。
 企画展タイトルの意味は『愛・平等・合法』で、同性婚合法化を控えたフランスで、最近では反対活動なども活発化している、marriage equality(婚姻の権利の平等)をテーマにした内容となっています。

 参加作家は私の他、私が知己があったり作品を知っている作家では、キャプテンベアー(コスプレの人なのでおそらく写真かと)、アレックス・クレスタ(写真家)、フル・マノ(刺繍でゲイ・アートを制作する作家)、ニコラ・マーラウィ(私が見たことある彼の作品はアブストラクトなペインティング)など。
 他にゴロヴァック(?)、シロンブリア(?)といった名前が挙がっていますが、ちょっと判らず。
 場所は私がいつもパリで個展をしているArtMenParis
 会期は2月5日〜12日。ドア・オープンは14:00〜18:00(要予約)。オープニング・パーティは5日の16:00〜22:00。
 この企画展のFacebookイベントページはこちら

 私自身は、新作を送る&預けてある旧作を展示という形の参加なので、残念ながら現地へは行けませんが、パリおよびフランス在住の方、期間中に訪仏の方など、いらっしゃいましたら是非足をお運びくださいませ。
 出品する新作は、こちらになります。
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“Amour Égalité Légalité” (2013) 〜楮和紙に毛筆と墨、朱墨、金色墨汁、銀色墨汁

ドイツのゲイ・アートブック”Mein schwules Auge 9″に作品掲載

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 ドイツの出版社konkursbuch Verlag Claudia Gehrkeから出版されたゲイ・アートブック、”Mein schwules Auge 9 (My Gay Eye 9: Yearbook of the Gay Erotic)”に作品数点掲載されました。
 このシリーズには前も作品を提供しているんですが(こちら)、わりと作品のセレクトにクセがあって、同じドイツのゲイアート出版関係でもBruno Gmunderの出す、良くも悪くも間口が広い感じの本(ピンナップ的な口当たりの良い作品が中心で、あまり過激だったりとんがっているものは歓迎されない傾向にあり)とかと比べると、収録される作品もアクの濃い面白いものが多い印象。
 自分としても参加できるのが嬉しい本なので、再度のオファーをいただき喜んで作品提供した次第。

 というわけで掲載されている作品も、ピンナップありフェティッシュありSMあり女装あり、写真ありドローイングありペインティングあり……と、パラパラ捲っているだけでも楽しい内容。
 今回の収録作家は、自分の知り合い系ではFacebookで付き合いのあるUli Richterくらいで、Tom of FinlandやRexといったビッグネーム系も見あたらず。
 とはいえなかなかワールドワイドな面々で、中でも個人的に興味を惹かれたのは、

イタリアのIacopo Benassi、
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スロヴェニアのBrane Mozetic、
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ドイツのHenning Von Berg、
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イタリアのSabatino Cersosimo、
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ドイツのJorg Nikolaus、
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ドイツのJan Schuler
book_MSA9_JanSchuler

……といったあたり。
 他にも、作品的にも性的な意味でもけっこう興奮させられるような、もっと過激にエロティックな作品も収録されているんですが、紹介は自重しておきます(笑)。
 私の収録作品はというと、最近作のマンガ『エンドレス・ゲーム』の決めゴマから、フキダシや効果音を取り除いてイラストレーション的に仕上げたものを、何点か提供しています。
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 掲載誌「バディ」では局部がモザイク処理されているので、完全な形でのお披露目はドイツが初ということに(笑)。このブログでは修正入れてますけど(笑)。
 冗談めかして笑ってはいるものの、正直なところいつもながら、自分の作品が肝心の日本では、いろいろ規制に抵触してしまって、完全な形での発表が望めないというのは、何だかなぁ……という気分になるのは否めませんね。
 本の入手法ですが、残念ながら日本のアマゾンでは取り扱いなし。
 ドイツイギリスアメリカのアマゾンでは取り扱いがあるので(11/14現在、独英は既に発売中、米は予約受け付け中状態)、欲しい方はそちらをご利用ください。

ちょっと宣伝、アートブック“FUR: The Love of Hair”に作品掲載

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 先日ドイツのBruno Gmünder社から出版された、体毛ラブなゲイ・アート・アンソロジー、”FUR: The Love of Hair”に作品数点掲載です。
 二年ほど前にも、同社から出た同テーマのアートブック“Hair – Hairy Men in Gay Art”に作品を提供しておりますが、今回の“FUR: The Love of Hair”はまた別編集(エディターも違う)の本。とはいえ内容的には”Hair”同様に、やはり体毛やヒゲをモティーフにしているアーティストの絵や写真を集めたアートブック。
 ただ、約A5サイズとコンパクトだった”Hair”に比べて、今回の”FUR”は約A4サイズと大判。こんな感じで、”Hair”や「バディ」なんかと大きさを比較すると、その大判ぶりが良くお判りかと。
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 サイズが大きい分、当然図版のサイズも大きくなり(基本1ページ1点か見開き1点)、迫力も倍増。
 ハードカバーのフルカラーで、ページ数も250ページ以上。いつものことながら印刷や造本もしっかりしていて、アートブックとしてはなかなかステキな仕上がりです。
 価格は国によって異なりますが(Bruno Gmünderは拠点こそドイツですが、販売網はワールドワイド、ヨーロッパから南北アメリカ大陸まで、幅広く販売されています)、だいたい3500円程度といったところでしょうか。

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 で、私の作品は(確か)3点掲載されているんですが、うち2点はこのように見開きでの掲載なので、自分で見てもかなりの迫力。
 ページの右上にハングル文字があるのは、これは本全体を通じて、FUR(毛皮)を意味する言葉が、各国語であちこち書かれている……というデザイン処理のせい。じっさい私の絵が載っている他のページでは、ペルシャ語(アラビア文字)が配されていたり(笑)。

 というわけで、私以外にも体毛系の絵や写真がギッシリで、例えばこんな感じ(左/スペインのヴィクトル・ヴィレンの絵、右/アメリカのデヴィッド・グレイの写真)だったり、
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はたまたこんな(左/イギリスのチャーリー・ハンターの絵、右/アメリカのクリス・ローマの写真)だったり。
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 左右にそれぞれ、モチーフやポーズ的に共通点のある絵と写真を、対比させて並べてあったりして、そういった全体の構成も楽しい本です。
 版元Bruno Gmünderのサイトでも、内容見本が見られます。こちら。書影右にあるflip throughというオレンジ色のタブをクリックすると、本の中味が数ページぺらぺら捲って見られます。少し捲ると私の絵も出てきますんで(笑)。

 他にも、私の知り合い系だと、アメリカのミノルとか、
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フランスのギイ・トーマスとか。
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 また、知り合いとかじゃありませんが、チャーリー・ハンターのこのドローイングとかも、実に惚れ惚れしますね。インデックス見たら、私と同い年でした。
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 というわけで、熊好き体毛好きなら存分にお楽しみ頂ける一冊だと思うので、是非一冊お買い求めを……と言いたいところなんですが、残念ながら例によって、日本のアマゾン「だけ」取り扱いなし。
 ただ検索してみたところ、ジュンク堂のカタログにはありました。こちら
 海外のアマゾンだと、どこでもちゃんと取り扱っているので、とりあえず、アメリカアマゾンイギリスアマゾンのリンクを貼っておきます。多分イギリスからの方が、送料も含めて安く買えるのではないかな?(経験から言うと)

メキシコの雑誌”Anal Magazine”に作品&記事掲載

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 メキシコのアート系ゲイ雑誌”Anal Magazine”(スゴい名前…… ^^;)にメール取材を受けて、作品と記事が掲載されました。
 と言ってもこれは随分前のことで、掲載誌が送られてきたのは今年の2月、取材を受けたのは確か去年のことだったと思います(笑)。ツイッターではリアルタイムでつぶやいたんですが、こっちのブログの方では、何かタイミングを逃して紹介しそびれてしまいました。
 で、昨日の”Mein schwules Auge 8″のエントリーをアップしたとき、はっと思い出してこっちもアップした次第。
 雑誌のサイトはこちら(注意:音出ます)。
 サイトトップのイメージ動画からもお判りのように、なかなか洒落たカッコいい雑誌です。
 私の作品&記事は第2号に掲載で、他のページもこんな感じで、かなりスタイリッシュ。取り上げている作品も、面白いものが多いです。
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 クラブ・カルチャーともリンクしている模様で、第2号のビデオ・フライヤーがこちら。

 テロップで私の名前も出てきます。
 雑誌の入手方法とかはちょっと判らないんですが、前述の雑誌のサイトにネットショップもあるので、興味のある方は問い合わせてみてください。

ドイツのゲイ・アートブック”Mein schwules Auge 8″に作品掲載されました

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 過日、ドイツのKonkursbuchという出版社から、同社の”Mein schwules Auge”というゲイ・アートブックに私の作品を掲載させてもらいたいというメールをいただきました。
 コンタクトいただいた編集氏の言によると、”Mein schwules Auge”とは”My Gay Eye”という意で、副題に”The Yearbook of Gay Eroticism”とあるところを見ると年鑑のよう。で、2011年度版のテーマはRebels, Outlaws and other Bad Boysなんだそうな。
 何度かやりとりした後、作品画像や私のデータ等をお渡しし、それが今年の春から夏にかけてのことだったんですが、震災やら個展やらいろいろあったせいもあり、何かもうすっかりそのこと自体を忘れてしまっていたところ、先日できあがった本が送られてきました。

 本のサイズはA5。ペーパーバックですが、フルカラーで320ページと、なかなかのヴォリューム。
 構成は[グラフィック4:テキスト1]くらいの割り合いで、ドイツ語は読めないので良く判りませんが、テキスト組みの雰囲気と部分的に理解できる単語から察するに(笑)、どうもショート・ストーリー、詩、ルポルタージュ記事などのようで、それプラス、絵や写真が大量に掲載されている……ってな構成のようです。
 で、私の作品掲載ページは、こんな感じ。
MeinSchwulesAuge8_tagame
 これが先頭ページで、この後しばらく絵のみ、合計7ページの掲載となっています。
 作品セレクトは、いちおう先方のリクエストに併せて、こちらから候補作の低解像度イメージを複数点数送り、その中から先方が希望する作品を選んでもらい、改めてそれらの高解像度ファイルを送るというやり方。結果、せっかくのフルカラー本なのに、掲載作品は全てモノクロ作品に。ちぇっ(笑)。
 因みにこういうとき、いつもは自前か先方のサーバ経由でFTPで受け渡しするんですが、なじかは知らねど(ドイツ風w)先方でダウンロード・トラブルが発生したため、今回は最終的にはYouSendItサービス(宅ファイル便とかの国際版みたいなもの)を使いました。
 こんな感じで様々な作家の作品が載っていて、巻末には各作家の簡易バイオ、コンタクト・アドレス、ウェブサイトなどが記載されています。

 他の掲載作家は、とりあえず私の友人&知り合い関係で言うと、ドイツのBDSM/フェティッシュ系カメラマン、ユーリ・リヒター、
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フランスのサブカル系アーティスト、トム・ド・ペキンなど。
MeinSchwulesAuge8_pekin

 メジャーどころでは、トム・オブ・フィンランド、
MeinSchwulesAuge8_tom

レックス、
MeinSchwulesAuge8_rex

ブルース・ラ・ブルースなど。
MeinSchwulesAuge8_bruce

 今回初めて知った/見る系だと、体毛やヒゲへのフェティッシュを感じさせるAngel Pantojaの写真、
AngelPantoja

ちょいとドイツ表現主義の流れなんかも感じさせるSabatino Cersosimoのペインティング、
SabatinoCersosimo

硬質で静かな画面構成と品の良いエロスが印象的なAnthony Gaytonの写真、
AnthonyGayton

挑発的な映画の一コマか報道写真のようなMiron Zownirの写真、
MironZownir

ポルノ的で直截的なエロとユーモアの混在が面白いMaster Patrickの写真/コラージュなんかが、個人的には特に興味深かったです。
MasterPatrick

 こんな感じで、同じゲイ・アートブックでも、Bruno Gmünderが出している本とかと比べると、かなりアクが強いセレクトで、本全体の印象もけっこうとんがった感じ。ヴォリュームもクオリティもバッチリなので、これは自信を持ってオススメできます。
 こういう面白い本が既に第八弾だと聞くと、バックナンバーも集めたくなっちゃいますね(笑)。
 取り扱いは、本国ドイツのamazonの他、アメリカのamazonでも取り扱いあり。イギリスamazonフランスamazonでは、マーケット・プレイス出品でした。日本のアマゾンでは、つい2日前に私がツイッターでつぶやいたときは取り扱いがありましたが、現在はデリートされた模様。
 これって以前のJoe Oppedisanoの写真集や、Tom of Finland画集、拙作が掲載された“Erotic Comics: vol. 2”なんかの時と同じパターン。マメにチクリを入れる人でもいるのかしらん(笑)。

ちょっと宣伝、企画展『CONDENSED VANILLA ~ヴァニラ・セレクション2011~』のご案内

 銀座のヴァニラ画廊で来週の月曜日、11月7日から始まる企画展『CONDENSED VANILLA ~ヴァニラ・セレクション2011~』に、作品1点を出品します。会期は19日まで。

ヴァニラ画廊の直近の活動が俯瞰できる展覧会として、毎年多くの来場者が訪れる好評企画展です。 情緒溢れる昭和的エロスの絵画から、幻想的なオブジェ、スタイリッシュな写真作品まで、今年は総勢23名の作家陣が一堂に会します。
ヴァニラ・セレクション作家の極上のエッセンスが濃縮され、刺激に満ちた展示作品をこの機会に是非ご賞玩ください。
【出品作家】
朝倉景龍/安蘭/小妻容子/笠間しろう/カレン・サイア/小山哲生/城景都/三代目彫よし/田亀源五郎/たま/つつみ進/照沼ファリーザ/春川ナミオ/福山フキオ/古川沙織/亡月王/前田寿安/ミストレスノール/水元正也/宮西計三/森馨/山下昇平/横井まい子

 私の出品作は、今年の2月に同画廊で開催された企画展『幽霊画廊 ~世にも怪異な魂の競作展~』に出したものと同じになりますが、ヴァニラ画廊が今年取り扱ってきた、ジャンルも指向も様々な作家の作品が一同に回する、とても興味深く見応えのある展示になると思いますので、よろしかったら皆様、ぜひ足をお運び下さいませ。
 場所、営業時間、休廊日等の詳細は、ヴァニラ画廊のサイトでご確認ください。
 また、この企画展に出品する拙作も収録された、ヴァニラ画廊のオリジナル・カレンダー2012年度版も、同画廊で絶賛発売中ですので、こちらもよろしかったら是非お買い求めを。
 通信販売でも購入可能です。詳しくはこちら