単行本『童地獄・父子地獄』詳細情報など

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 昨年12月14日に発売された、私の新マンガ単行本『童地獄・父子地獄』ですが、版元のポット出版さんによると、これまで同社から出させていただいた過去三冊と比較しても、滑り出しの動きは上々とのことです。
 既にお買い上げくださった皆様、どうもありがとうございます。
 発売直後は、在庫補充が追いつかなかったのか、アマゾンでもしばしば品切れ状態となっていましたが、年が明けてこのかたは落ち着いたようで、在庫有り状態が続いている模様。
 書店やゲイショップの店頭在庫情報は、ちょっと自分では把握できずにおりますが、複数の知人から「ゲイショップに買いに行ったけれど売り切れていた」という話を聞いたので、もしそのために足を運ばれたにも関わらず購入できなかったという方がいらっしゃいましたら、どうも申し訳ありませんでした。

 さて、師走の慌ただしさに紛れてうっかりしていましたが、『童地獄・父子地獄』に関しては、このブログで予約開始をアナウンスしたものの、発売後に詳細を説明するのを忘れてしまっていたので、今さらながら改めて、スペック等をご紹介させていただきます。

『童地獄・父子地獄』田亀源五郎

定価:2,400円 + 税
ISBN978-4-7808-0156-9 C0979
A5判 / 256ページ /並製・函入
[2010年12月刊行]

【版元紹介文】
ゲイ・コミックの巨匠にして、世界的なゲイ・エロティック・アーティストである田亀源五郎が描く、傑作短篇集。
著者念願の「父子責め」をテーマにした中篇表題作「童地獄・父子地獄(わっぱじごく・おやこじごく)」を加筆の上、収録したほか、短篇3篇を収録。
函入、著者自身による作品解説付。

 装丁は『田亀源五郎[禁断]作品集』や『君よ知るや南の獄』同様、外函入りになっています。
 もちろん函から出した本体表紙には、こんな感じで描きおろしのカラーイラスト付き。
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 裏表紙の方も、同一キャラの同一構図で、こんな感じで「使用前・使用後」(笑)をイメージした組み絵になっています。
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 ポット出版から出させていただいている単行本に関しては、基本的に少部数出版ということもあって、どうしても単価が高くなってしまう(そのかわり、小まめに増刷が可能なので品切れになることがなく、他の単行本のように古書が元の価格の数倍もの値段になってしまうことがありません)ので、装丁等は、本の価格に影響しない範囲内で、できるだけ手元に置いて満足度が高い本になるよう、私からも積極的に色々と提案して、工夫するように心掛けています。
 今回は、表題に併せて日本画を連想させるような、ちょっと風合いのある紙を使って、その紙の味を生かしたシンプルなものにしたいと、ご相談させていただきました。
 結果、下の写真でもお判りのように、手揉み紙のようなテクスチャのある、色も純白ではない暖かみのある白の用紙を選び、PP貼り(紙を透明フィルムでコーティングすること)も避け、そのかわりマットニスをひいて印刷面を保護してあります。
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 また、外函入りという特性を生かして、本体の表紙には背表紙を除いて、文字やバーコードといったものを一切入れずに、とことんシンプルさにこだわったスッキリした装丁にすることができました。デザイナーさんが選んでくださった見返しの紙も、色といい風合いといい、実にいい感じ。
 自分で言うのもなんですが、何ともキレイな本に仕上がったと思うので、ぜひお手にとって現物をご覧いただきたいところです。

 収録作品は、表題作の中編(……といっても160ページあるので、これだけでも例えば『ウィルトゥース』や『髭と肉体』だったら、単行本丸々一冊分というヴォリュームの長編になります)を含め、全四作を収録。

『童地獄・父子地獄』
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『Der fliegende Holländer』
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『哀酷義勇軍』
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『告白』
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(上の画像の局部修正はこのブログ用に新たに施したもので、実際は既刊の『田亀源五郎[禁断]作品集』『君よ知るや南の獄』と同様の修正方法になっています)

 装丁について、余談を1つ。
 外函には、ワンポイントで火の玉の模様が入っていますが、これはデザイナーさんが「地獄の火の玉のイメージはどうでしょう」と提案してくださり、それに私が「いいですね!」と乗っかって、自分で新規に描きおろしたものだったりします。
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 描きおろしイラスト……というほどのもんじゃありませんが、ま、いちおう「これも私が描いてますよ〜」って宣伝をば(笑)。

 このようなラインナップになっていますので、お買い求めいただけた方には、どうかじっくりとお楽しみいただき、そして末永く愛していただける本になりますように!

童地獄・父子地獄 童地獄・父子地獄
価格:¥ 2,520(税込)
発売日:2010-12-14