「日本のゲイ・エロティック・アート展」開催(3/5〜17)&3/10にトークイベント



 3月5日(火)から17日(日)まで、拙編纂書籍『日本のゲイ・エロティック・アート』シリーズ完結記念として、「日本のゲイ・エロティック・アート展」が東京・銀座のヴァニラ画廊で開催されます。
 2003年から2018年にかけて刊行された、書籍『日本のゲイ・エロティック・アート』シリーズ全3冊に収録されたアーティストたちの、より抜きの作品が一堂に会します。編纂者である私自身の作品も、同時に何点か展示予定。

『日本のゲイ・エロティック・アート』完結記念 Gay Erotic Art in Japan
日本のゲイ・エロティック・アート展
会場:ヴァニラ画廊(銀座)
会期:2019年3月5日(火)→3月17日(日)
営業時間:平日12:00〜19:00、土日祝日:12:00〜17:00/展示室AB ※18歳未満入場不可
入場料:1,000円 ※要チケット事前購入。会場受付でのチケット販売はありません。

【展示作家(五十音順)】
稲垣征次/大川辰次/小田利美/木村べん/児夢/髙蔵大介/田亀源五郎/武内条二/遠山実/長谷川サダオ/林月光/平野剛/船山三四/三島剛
(原画が現存していない一部作家作品は、プリントでの展示となります)

 おそらくこれはかつてない、そしてこれからも可能性としてはなかなか難しい内容の企画展になるはず。この貴重な機会を、是非お見逃しなく!

 なお、展覧会への入場はチケット制になります。ご観覧希望の方は、必ず事前にLive Pocketにてチケットをご購入の上、会場受付にお渡し下さい。受付ではチケット販売はしていないので、くれぐれもご注意を。
Live Pocketで展示観覧チケットを購入
 また、18歳未満の方は入場できません。免許証やパスポートなど、顔写真つきの身分証明書をお持ちください。

 また3月10日(日)には、『股間若衆 男の裸は芸術か』などで知られる、美術史家の木下直之先生をゲストにお迎えして、トークイベントも開催。私、今から緊張しております……。
 こちらもご参加は同様に、事前購入したチケットが必要になります。
Live Pocketでイベントチケットを購入
 18歳未満入場不可、要年齢証明という条件も同じ。

 その他詳細は、ヴァニラ画廊のサイトでご確認ください。

 また、この企画展に絡めたインタビュー記事が、東京レインボープライドのサイトに掲載中です。
田亀源五郎インタビュー:[Part 1]「ゲイ・エロティック・アートこそ、ダイバーシティそのもの」
 こちらもよろしかったら、ぜひご一読ください。(以下、一部抜粋して引用)

田亀:『日本のゲイ・エロティック・アート展』は今まで出してきた3冊の総まとめみたいになっています。ゲイ・エロティック・アートはダイバーシティの見本市だと思うんです。一口にゲイと言ってもどういうタイプが好きかっていうのは人それぞれ違うじゃないですか。エロティック・アートっていうのはほんとに自分の好きなものを描くもので、そこにはノイズがないんですよ。だからこの作者はこういう男が好きなんだなっていうのがダイレクトに伝わってくる。いろんな人のそういう作品が一堂に会することによって、いろんなタイプが見えてくる。

私なんかは日本社会のなかでゲイ・アーティストして悪目立ちをしてしまっているので、「ゲイ=田亀源五郎が描くような男が好き」みたいな感じでネタ的に扱われることも多いんです。そして、それを無意識に踏襲してしまっている人も少なからず見かけるんですけど、様々なアーティストが描いた様々な図像、男の理想像を見ることによって、そんな単純なものではないよっていうのがわかると思う。今まで過去何十年かけて多くの作家が自分のファンタジーを表出することで、多様な作家それぞれの作品を作ってきた。そのこと自体が、ゲイ雑誌が産んできた日本のゲイ文化の豊かさなんだよって私は主張したい。それはもうポルノであろうとなんであろうと私はとても大事なことであると思ってるので、それは感じてほしいなと思いますね。