「映画秘宝」11月号にアーサー・ヒラー監督の追悼記事を書きました

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 9月21日発売の「映画秘宝」11月号に、先月17日に亡くなった映画監督アーサー・ヒラー(代表作『ある愛の詩』『ラ・マンチャの男』『大陸横断超特急』『メーキング・ラブ』など)の追悼記事を書きました。
 私にとってアーサー・ヒラー監督作品というと、自分が18歳のときに映画館で見た、ハリウッド映画で初めてゲイを肯定的に描いた作品『メーキング・ラブ』が、印象という点でも自分が受けた影響という点でも、やはり最も大きいので、当時の自分の思いなども絡めて、極めてパーソナルな内容に寄せて書かせていただきました。

 この追悼記事で書いたようなことは、ゲイという言葉やその存在が決して珍しくはなくなった今日では、ちょっとピンときづらい部分もあるかも知れませんが、34年前の一当事者の証言記録としてお読みいただければ幸いです。また、そこで書いた《メディア上でゲイはどのように描かれるか》というイシューは、おそらく今日でも程度の差こそあれ、同様の問題が存在し続けていると思います。
 というわけで、是非お買い求めの上、お読みください。
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 件の映画『メーキング・ラブ』は、残念ながら日本ではDVDが出ておらず(アメリカ盤は出ています)、観賞するのが難しい状況です。
 とりあえず海外版予告編を貼っておきますが、これも時代の限界か、完全に女性映画的な売り方(おそらく)で編集されているので、ゲイ映画的な意義や雰囲気はちょっと伝わりにくいかも……どこかが日本盤ソフトを出してくれると良いんですが。

 追記。
 前述のように全編観賞は日本では難しいですが、映画における同性愛描写の歴史を綴った名作ドキュメンタリー映画『セルロイド・クローゼット』の中で、出演者の一人ハリー・ハムリンの証言と共に『メーキング・ラブ』の映像を見ることはできます。
 残念ながら『セルロイド・クローゼット』のDVDは既に廃盤で、プレミア値が付いてしまっていますが、大きなレンタル屋さんとかには置いてあるかも?
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