“Passion of Gengoroh Tagame”、増補改訂ハードカバー版で復刊

 2013年にPicture Boxから出た英語版単行本”Passion of Gengoroh Tagame: Master of Gay Erotic Manga”ですが、その直後に同社が出版事業から撤退したために絶版となり、ここ数年アマゾン等でもプレミア価格になっていました。
 それがこのたび、版元をBruno Gmünderに替えて、新たに増補改訂ハードカバー版として復刊しました!
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 サイズは日本のマンガ週刊誌などと同じB5版。厚さ3センチ以上、重さも1キロ以上という、どっしりとした高級感がある仕上がり。
 装丁は最初のバージョンと同じく、ブックデザイン界の鬼才チップ・キッドによるもの。カバー付きハードカバーという特性を活かして、見返しや本体表紙、カバー裏にも色々と仕掛けがある、とてもカッコいい装丁にしていただきました。ぜひ下の写真や動画をチェックしてください。
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 旧版との違いは、装丁以外にも幾つかありますが、見逃せないポイントは主に3つ。
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1) 新規にカラーイラスト16ページを追加収録。日本のゲイ雑誌等で既に発表したものが殆どですが、この本のための新規描きおろしも収録。既発表の作品も、サイズ大きい+印刷美麗+もちろん無修正版ということで、ご存じの方&初出をお持ちの方でも、充分お楽しみいただけるかと。
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2) この復刊にあたって、新たにエッセイを書き下ろしました(英訳されちゃってますが……)。最初の英語版単行本発行に至るあれこれの思いとか、それによってもたらされた変化、過去のキャリアや今後の抱負などを綴っております。
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3) 印刷品質が改善されました。2013年のPicture Box版では、版元側のデータ処理のミスによって、幾つかのページでトーンのモアレや描線の荒れが出てしまっていたんですが、復刊にあたってそれらを回避修正しています。『鬼祓え』『田舎医者』のページを旧版と比較していただければ、その差と質的な向上が良く判ると思います。それ以外のページでも、本文用紙がより滑らかな紙肌のものになっていることもあり、全体的に黒ベタの締まり、描線のヌキやトーンの網点など細部の再現性が、旧版と比べて著しく向上しています。版型の大きさも手伝って、この美麗さはかなり理想的な仕上がりに。

 もちろん旧版のコンテンツである、マンガ7本(『Hairy Oracle』『闘技場〜アリーナ』『鬼祓え』『田舎医者』『スタンディング・オベーション』『ミッシング Missing』、この単行本オリジナルの描きおろし『Class Act』とその下絵)、エドマンド・ホワイトによる序文、チップ・キッドのエッセイ、グレアム・コルベインスによる解説などは、この新版にも変わらず収録されています。
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 ご購入は日本のアマゾンでも注文可能です。
 現時点では品切れ入荷待ち状態ですが、これは元来4月頭を予定してたワールドリリースが、諸般の事情で5月頭に変更になったせいかと。海外のアマゾンでは既にステータスは在庫ありになっているところもあるので、日本でもおいおい補充されるのではと予想。
 ただ、日本のアマゾンはカタログに取り扱いがあっても、後になって急になくなったりもするので、万全を期すという方は、アメリカやイギリスのアマゾンでの購入の方が確実かも知れません。
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