木村了子さんの個展『楽園』開催中

 現在、中目黒にある画廊ミズマ・アクションで、日本画家の木村了子さんの個展『楽園』が、6月4日まで開催中です。
 木村さんは伝統的な日本画技法を用いて、艶やかでエロティックでウィットのある美男子を描き、世界的に活躍なさっているアーティストなので、アートおよびメイル・ヌードに興味のある方なら見逃せない展示です。
 個展の詳細は、ミズマ・アート・ギャラリーの公式サイトで。
 木村了子さんについては、ご本人のサイトへどうぞ。
 この個展、私も先週拝見してきました。下の写真が、そのとき木村さんと一緒に撮った記念写真。
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 この写真からもお判りのように、ギャラリー入ってすぐの部屋の両壁を覆い尽くす、巨大な屏風絵のド迫力といったら……! こればっかりは、ホント現物を見ないと判りません。スゴいエネルギーです。私がチマチマ机の上で描いている絵とは、もう桁が違う感じ。
 木村さんご本人も、とてもエネルギッシュな方で、なるほど、このエネルギーがあってのこの作品なのだな……と、つくづく思いました。屏風絵を描き上げた後は、だいぶ痩せられるとのお話でしたが、それも納得。
 別室には小品もあり、また期間中に公開制作もなさっているとのことですので、事前にお調べの上、ぜひお出かけあれ。ギャラリー近くの目黒側沿いは、オシャレなお店やカフェもいろいろあるので、デートコースにもよろしいかと(笑)。
 で、木村さんなんですが、私が初めて作品を拝見したのは、前にここで紹介した、アニエス・ジアールの本”L’imaginaire Erotique Au Japon”でご一緒したときでして、もう一目惚れ、すぐググって調べたほど。
 そして昨年、ツイッター上でコンタクトをとることができて(熊谷蘭冶さんが仲介してくれました)、先日初めて直接お会いした……というわけでもなく、実は去年のヴァニラ画廊での拙個展にいらしていただいていたそうで、私と握手もしていたそうで……いやぁ、お名乗りにならないから、ちっとも気付きませんでした(笑)。
 そして今回、お会いして色々とお話させていただいたところ、木村さんも私の作品を、やはりアニエスの本で知り、そしてググって拙サイトをご覧になったとのことで、いやはや、全く同じパターンだったというのが何だか面白かったです(笑)。
 そんなアニエスの本ですが、いろいろドタバタに紛れてご紹介するのをすっかり失念していましたが、実は昨年暮れに、日本語翻訳が出ています。
 本国盤がフルカラーの大判本だったのに対して、日本語版はモノクロのA5版なのが残念ですが、それでも木村さんのことも私のことも載っていますので、よろしかったら御一読くださいませ。

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価格:¥ 3,990(税込)
発売日:2010-12-18