今年最後の記事は食べ物クイズ

 とーとつですが、クイズです。
 下の写真の食べ物、名前は何というでしょう?
igirisu
 答え。
「イギリス」
 何でも、九州は島原の名物だそうです。
「何故にこれがイギリス?」って思うでしょ、私もそうでした(笑)。

 事の起こりは、こんな感じ。
 相棒(島原出身)と一緒に、近所のスーパーに買い物に行ったとき。そこは小さなお店で、日替わりでレジの横に、おまんじゅうや蒸しパンといったお菓子が置いてあるんですが、その日はちょうど、ヨウカンをカステラで挟んだ「シベリア」が売られていたんです。
 で、私が「あ〜、シベリアだ、懐かしい〜」と言ったら、相棒が「シベリア? 何それ、イギリスなら知ってるけど」とのたまった。
 今度は私が「イギリス? 何それ、シベリアやモンブランなら判るけど、イギリスってどんな食べ物?」と驚く羽目に。
 以来私は、この「謎のイギリス」に、興味津々になりました。
 相棒に、どんな食べ物なのかと聞くと、「寒天みたいのの中に、細切りのニンジンとかが入ってる」という返事。
 どんな味かと聞くと、「う〜ん、味があるような、ないような……」
 美味しいのかと聞くと、「美味しくも不味くもないような……」といった具合で、質問すればするほど、どんな食べ物なのか、さっぱりワケガワカラナクなっていくばかり(笑)。
 具体的なイメージが全く掴めない分、謎がどんどん増していき、ますます私を虜にしていくイギリス(笑)。
 そんな具合で、「いつか見てみたい、食べてみたい」と言い募っていた私を見かねて、相棒が島原の親戚に、イギリスを送ってくれと頼んでくれました。

 それが我が家に届いたのが、最初の写真。
 夕飯時に食してみましたが、うん、確かに味があるような、ないような(笑)。
 お出汁の味はします。あと、おからの炒め物みたいな、お豆腐っぽい味も。でも、何味かって聞かれると、ちょいと説明には困るかなぁ(笑)。私に質問責めされて、返事に窮していた相棒の気持ちが判るような(笑)。
 見た目は素朴だけど、けっこう淡泊で上品な味で、私はけっこう好き。
 でも、何でこれがイギリスなのかは、やっぱり不思議。
 まあ、よく考えるとシベリアだって、何であれがシベリアなんだって気はするんですが(笑)。

 というわけで、珍しげな食べ物だし、日本には私同様、イギリスという食べ物の存在を知らない人も多いかと思って(笑)、自分の「イギリス初体験」記念も兼ねてアップしてみました。
 因みに、私にとってのこの手のご当地食といえば、私が育ったのは主に関東圏なんですけど、父方が島根は出雲のせいもあって、醤油風味の柚子マーマレード的な「ゆこう」とか、名前は知らないんだけど、種を抜いた梅干しを赤紫蘇の葉でくるんで砂糖に漬けたものとか、干したワカメを焼いて食べる「めのは」とか、お雑煮に入れる「うっぷるい海苔」とか、黄金色に透き通った和菓子の「琥珀糖」とかが、懐かしの味です。
 あとは、母方が横浜なので「全機庵」の洋菓子とか、どこのお菓子だったか判らないけど、カボチャの形をした「ポチロン・サブレ」とか、幼少時に短期間だけ大分にいた関係で、和洋折衷なお菓子「さびえる」なんかも、少年時代の想い出の味。