オープニング・パーティ追補

 オープニング・パーティーには、色々な方が来てくれました。
 ファンの方はもちろん、「こーゆーの見るの初めてなんですぅ!」って興奮して話しかけてくるオンナノコもいたり。概して、ファンだという人の方が、極めてシャイで、話しかけたり握手を求めるのも遠慮がちで、逆に、私の作品を初めて見るという人の方が、物怖じせずに話しかけてきて、けっこう質問責めにあったりもします。
 スケッチ・ブログにコメントくれる常連さんとも会えたし、珍しいところでは、とっても上品な感じの老夫妻(男女の、ですよ)が来られて、顔色一つ変えず作品を見て回り、穏やかな微笑みを浮かべてお帰りになったり(笑)。
 日本人も、留学中の方とか旅行中の方とか、数名お会いできて、英会話疲れの脳ミソを、しばし休めることができました(笑)。
 では、そんな中から、一緒に写真を撮った面々を、いくつかかいつまんでご紹介。
Paris_agnes ジャーナリストのアニエス・ジアールと。
 今回の個展に関して、アニエスは、仏紙リベラシオンのブログに記事を書いてくれていました。こちら。……例によって、オールフランス語なので、わけワカメですけど(笑)。
 今回、出展作の中に、ヤクザが睾丸に液体を注入されて、信楽焼のタヌキに見立てられて辱められているという絵があったんですけど、アニエスはそれに興味津々。日本のゲイにとっての睾丸増大のポピュラリティーとか、信楽焼のタヌキの睾丸が巨大なのは、何か性的な意味合いがあるのとか、いろいろ聞いてきたので、タヌキのキンタマは八畳敷きだという話とか、人肉食付き無修正バージョンの「かちかち山」の話とかを教えてあげたら、大喜びしていました(笑)。
Paris_pierregill アーティストのピエール&ジルと。
 いやァ、緊張しました(笑)。小柄な方(え〜っと……ジル?)が、気さくに色々と話してくれました。
 流石に、アート界の大物&人気者の登場なので、会場もけっこう色めきたってました。オープニングに来られなかった人とか、彼らが帰った後に遅れて来た人たちから、「ピエールとジルが来たんだって!?」みたいなことを、けっこう言われたし。何となく、ポップ・アイコンとしてのアーティスト像というのを、ほんのちょっとかいま見た気分。
 そういや、どこぞのメディアの人が、私と彼らのスリーショット写真を撮りたいと言ってきて、OKしたんですけど、どこのどんなメディアなのか聞き忘れた(笑)。
Paris_alexclesta カメラマンのアレックス・クレスタと。
 二年ぶりですが、相変わらずいい男(笑)。私の顔も、すっかりにやけちゃってますな(笑)。
 アレックスは、ボディの半身にメールヌードのタトゥーを入れたいそうで、私の描いたピンナップ系の絵を使いたいんだけど……と相談されたんですが、う〜ん、全身入っているピンナップ・イラストって、私はほとんど描いてきていないから、ちょっと難しいところ。
Paris_xavier アーティストのザビエル・ジクウェルと。
 彼の名前のカナ表記は、グザヴィエの方がいいかも? 二年前の初対面時に、名前の発音が聞き取れなくて、聞き返したら「君の国に初めて行ったキリスト教の宣教師と同じ名前だよ」って言われたので、ザビエルと表記してきたんですけど。
 ご覧のとおり、彼の描くコッテリしたむくつけき野郎とは正反対で、ご本人はサッパリスッキリのハンサム・ガイです。
Paris_tomdepeking アーティストのトム・ド・ペキンと。
 MySpaceを通じて知り合い、前にここでも紹介したことのある作家で、今回が初対面。
 とはいえ、既に7年前に、私のマンガが初めてフランスの雑誌”Tetu”で紹介されたとき、その同じ号で彼の作品も紹介されていたそうな。帰ってから調べてみたら、確かに、彼と私とベラスコの三名が、同じ号の同じ特集記事に載ってました。う〜ん、世界は狭い(笑)。
Paris_marc アーティストのマーク・ミン・チャンと。
 マークとも二度目。オープニングには来られなくて、これは後日、改めてギャラリーに来てくれたときに撮った写真。
 こうして見ると優男系ですけど、腕にはあみだくじみたいな不思議な文様のタトゥーがぎっしりと。彼に限らず、タトゥーを入れている人は多く、私も数人から「何でタトゥーを入れないの?」と聞かれましたが……うむむ、何で入れないのか、という質問自体が、日本だとイレギュラーだよなぁ(笑)。
Paris_tabacco タバコ仲間二人と。
 ギャラリーは禁煙なので、タバコ吸いに外に出るたんびに、同じ面子と顔を合わせることになるんですけど、この二人組もそうで、けっこう仲良くなりました。
 左の彼は、北条司の大ファンなんだそうな(Tシャツに注目)。右の彼は、出品作のうちの一つ、ひげナイトのクリスマス・パーティのフライヤー用に描いたドローイングを買ってくれました。
 因みに、この写真を撮ってくれたのは、設営も手伝ってくれたニコラなんですけど、撮りながら、二年前同様に「あんたたち、つまんないわよ! シャツ脱いで、裸になんなさい!」と、ビッチなこと言ってました(笑)。
Paris_artfan 誰だかわかんないけど顔なじみ(笑)と。
 二年前のオープニングやサイン会で会っていて、顔は良く覚えているんだけど、いかんせん英語が全く通じないので、どこのどなたなんだか、良く判らない(笑)。確か、リュクサンブール美術館の内覧会でも会ったので、何かアート関係者だとは思うんですけど(笑)。
 言葉が通じないので、ニコニコしながら見つめあったり、肩を抱かれたりしているだけ、っつーミョーなコミュニケーションを、しばし一緒に。
Paris_collector2 名前忘れた(笑)コレクターの方と。
 この人は、既に私の作品を数点所有している人で、一緒にディナーもしているんだけど(例のナンチャッテ日本料理店)、ど〜しても名前が覚えられない。
 というか、この人に限らず、フランス人のファーストネームって、ホント覚えられない(笑)。「こちらジャン・ポール、こちらジャン・ピエール、こちらピエール、こちらパスカル、……」なんて紹介されても、もう誰が誰やら(笑)。同じ名前も多くて、会話していて「ちょっと待って、どのオリヴィエ?」「どのニコラ?」ってなること多し(笑)。