『鉄腕ゴライアス・蛮族の恐怖』

goliath
『鉄腕ゴライアス・蛮族の恐怖』(1959)カルロ・カンポガリアニ
“La terreur des Barbares” (1959) Carlo Campogalliani
 先日、ここで「これはレグ・パークでもアラン・スティールでもなくって、スティーヴ・リーヴス主演の『鉄腕ゴライアス・蛮族の恐怖』だぁ〜ッ!」とジャケにダウトを出しましたが、せっかくだからちゃんとした『鉄腕ゴライアス・蛮族の恐怖』(伊語原題 “Il Terrore dei barbari”、英題 “Goliath and the Barbarians”)の輸入DVDもご紹介しませう。
 フランス盤です。これは中身もちゃんと同映画なんですが、う〜ん、ジャケは先日のダウト盤の方が良いかも(笑)。
 映画の内容は、ヘラクレスものやマチステものとは違い、神話やファンタジー風味はなく、ゲルマン民族の大移動で、6世紀中頃にランゴバルド族に侵略されたイタリアを舞台にした歴史物。
 とはいえ本格史劇ではもちろんなく、立ち上がって侵略者に対抗したヒーローを描く、アクション・アドベンチャーです。で、そのヒーローのエミリアーノ役がスティーヴ・リーヴスで、その勇猛さから伝説の巨人ゴライアスと呼ばれる……ってのがタイトルの由来。でもさぁ、ゴライアスってゴリアテのことでしょ? 伝説だとダビデにパチンコで殺されちゃうわけで、あんまり縁起のいい呼び名じゃないような気もするんだけど(笑)。
 まあともかく、リーヴスはそんなこんなで大暴れ、敵将の娘で小悪魔系のチェロ・アロンゾとのロマンスもあり、戦闘シーンもセクシーダンスもある。大作感のない小粒ではあるものの、娯楽に徹した作りが小気味良く、さほどツッコミどころも度を超したチープさもない、手堅くまとまった佳品です。
 リーヴスのコスチュームが、時代背景と関係なく毛皮の腰布一丁とゆーサービス具合だとか、音楽が個人的にご贔屓の、ラウンジ&エキゾチカ系の名人レス・バクスターだってのも、個人的な好きポイント。
 しかし、何といっても一番なのは、責め場の良さなんですな(笑)。リーヴスの責め場の中では、この映画のそれが一番なのはもちろんのこと、ソード&サンダル映画全体の中でもトップクラスかも(笑)。
 とゆーわけで、今回はキャプチャ画像付き責め場解説(笑)。
 まず、最初はコレ。
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 とっ捕まって横木に縛られたリーヴスを、蛮族の将軍がナイフでいたぶる。
 で、次はコレ。
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 判りづらいけれど、リーヴスの首枷は、背後から綱引きよろしく、数人の男たちに引っ張られている。で、背後の板からは槍の穂先が何本も突き出していて、そのままジリジリ引きずられいくと、背中にブッスリ刺さってしまうという仕掛け。
 そして、最後はコレ。
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 お馴染みの(笑)馬裂きです。縄で縛られた両腕を、左右から二頭の馬に引っ張られている。
 この一連の責め場を、尺もけっこう長くタップリと見せて、リーヴスもしっかり熱演してくれるもんだから、このテのが好きな人間には、もうタマランワイなわけです(笑)。
 オマケに、こんな感じの筋肉美の見せ場もしっかり用意されてます。
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 まあ、そんなこんなで私はこの映画を、個人的にひたすら愛しているわけでゴザイマス(笑)。
 どのくらい愛しているかというと、コレくらい愛している(笑)。
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 初公開、私のパソコンのデスクトップ画像(笑)。サイン入りスチル写真の画像を、個人的な趣味でセピアにしてます。
 因みに、もう一台のパソコンも、壁紙をリーヴスにしておりまして、そっちは『ヘラクレスの逆襲』のスチル写真だったりするのだ(笑)。
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 DVDはフランス盤なのでPAL。画質は、キャプチャを見ての通り、なかなか佳良。暗かったり色調が偏っているのは、これが夜のシーンのせい。若干ボケた感じはありますが、退色や傷はほぼ問題なし。画面はノートリミングのワイドで、スクィーズなしのレターボックス収録。音声は仏語のみ、字幕なし。
 アメリカ盤DVDは出ていない様子ですが、VHS版だったら、Steeve Reeves International Society のサイト(www.stevereeves.com)で販売しております。私はここで何度か買い物をしており、”STEVE REEVES His Legacy in Films” という写真満載のオンデマンド本とか、”Steve Reeves The Man The Legend” というドキュメンタリーDVDとか、かなりお気に入りではありますが、通信販売は at your own risk だというのはお忘れなく。