カテゴリー別アーカイブ: アニメーション

“Jack and the Cuckoo-Clock Heart” (2013) Mathias Malzieu & Stéphane Berla

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“Jack and the Cuckoo-Clock Heart (Jack et la mécanique du coeur)” (2013) Mathias Malzieu & Stéphane Berla
(アメリカ盤Blu-rayで鑑賞→amazon.com

 2013年のフランス/ベルギー製長編アニメーション。心臓の代わりにカッコー時計が埋め込まれた青年の物語で、フランスのバンドDionysosのコンセプトアルバム/小説の映画化。
 フランス語原題は”Jack et la mécanique du coeur”。

 19世紀末のエディンバラ。史上最も寒い日に生まれた赤ん坊ジャックは心臓が凍り付いており、魔女マデラインは彼を救うために、心臓の代わりにカッコー時計を埋め込む。
 こうして命を救われたジャックは、そのままマデラインに育てられる。ジャックは時計のネジを巻きながら、すくすくと成長するが、他に守らなければならない3つのことがあった。それは、時計の針に触らないこと、怒りの感情を抑えること、そして決して誰も愛さないことだった。これらを守らなければ、カッコー時計は狂い、ジャックは死んでしまう。
 しかしジャックは、初めて街に出たときに、手回しオルガンを演奏しながら歌っている少女に恋をしてしまう。時計は狂い、ジャックはすんでのところでマデラインに救われるが、少女の服が学校の制服だと知り、自分も学校へ行きたいと、マデラインに頼む。
 学校で、その少女の名前がミス・アカシアだと判るが、彼女は既にエジンバラを離れた後だった。そしてジャックは胸のカッコー時計のせいで、陰険な教師を筆頭に皆からいじめられ、やがてそれが原因で不幸な事故が起きてしまう。
 マデラインの手で警察から逃れたジャックは、汽車で知り合った不思議な男ジョルジュ・メリエスと共に、ミス・アカシアを探してヨーロッパを縦断し、アンダルシアにある《驚異の遊園地》へ赴くのだが……といった内容。

 なかなかの見応え。
 特異な設定を活かした恋愛奇譚を、ジョー・マグナイニ(ジョゼフ・ムニャイニ)、エドワード・ゴーリー、ティム・バートンあたりと通じる感覚のキャラ&美術と、美麗な3DCGアニメーションで見せる、ちょっと大人向けのファンタジー。ラストの切なさが特に印象的。
 美術は非リアル系ですが、演出やカメラワークなど映画としての見せ方自体は、全般的に実写風。ハリウッド製のメジャーな3DCGと、同じような系統です。
 ただその合間合間に、舞台劇風だとか切り絵アニメーション風だとかいった、本編とはテイストを変えたアートアニメーション寄りの表現手法による見せ場が挟まったりして、個人的にはそっちの方が魅力的に感じられました。
 ストーリー自体は、完全に大人もしくはヤングアダルト向けという感じで、恋愛のロマンティシズムや童話的なファンタジックさを湛えながらも、世界を捉える視点自体はシビア。予定調和的な甘さがなく、また表現的にも、子供向けのマスコットキャラを出すとかいったクリシェに捕らわれていないので、そこいらへんは何というか《ヨーロッパ的》な感じで、かなり好みのタイプ。

 音楽のコンセプトアルバムが元ということもあり、挿入歌やミュージカル風場面も多し。予告編から想像していたよりは、わりとロック/ポップス寄りの音楽で、そこは正直なところ、私の好みとはちょっと合わず。もうちょいアヴァンポップっぽい感じを期待していたので。
 そのバンドのVo.で小説版の作者でもある人が、この映画でも共同監督/主演声優/音楽(バンド名義)を兼任しており、なかなかのマルチタレントぶり。
 反面、ちょっとワンマン的に閉じている感もあり、イマジネーションの飛躍度という点では、まぁそこそこという感じもあり。というのも、もちろんあちこち面白いイメージは盛り沢山なんですが、でもどこか既視感もあるという感じなので、独創性という点では少し物足りなさがあるので。
 ただ、前述した切ないラストシーンの、その詩的なイメージは素晴らしいの一言。ストーリーのエモーショナルな展開とも相まって、かなりグッときました。

 ともあれ、ユニークな発想による波瀾万丈のストーリーを、アーティスティックな美麗さと娯楽映画的なダイナミズムの両方で描き、ラストは綺麗で切なくて詩的でウルウル。
 お楽しみ所はタップリな一本です。 

“Chico & Rita (チコとリタ)” (2010) フェルナンド・トルエバ、ハビエル・マリスカル、トーノ・エランド

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“Chico & Rita” (2010) Fernando Trueba, Javier Mariscal & Tono Errando
(米盤Blu-rayで鑑賞→amazon.com、日本のアマゾンでも購入可能→amazon.co.jp

 2010年のスペイン/イギリス製長編アニメーション。1940〜50年代のハバナとニューヨークを舞台に、ピアニストと歌姫の恋模様をラテンジャズに乗せて描いたもの。監督はフェルナンド・トルエバ、ハビエル・マリスカル、トーノ・エランド。
 2011年のゴヤ賞やヨーロッパ映画賞の長編アニメ映画賞受賞作。日本では2011年の第8回ラテンビート映画祭で上映あり。

 キューバ、現代のハバナ。靴磨きの老人チコは、ラジオから流れてきた懐メロ番組に、自分の若い頃を思い出す。
 1940年代のハバナで、彼は駆け出しのジャズピアニストだった。ある日彼は、まだ無名の歌姫リタと出会い、その歌を聴いて、彼女こそが自分の求めていたパートナーだと感じる。そして幾つかのトラブルを経た後、二人はチコ&リタとしてコンビを組み、見事に成功を収め、そして恋におちる。
 そんな最中、リタにアメリカの音楽プローモーターから声がかかり、ニューヨーク行きを誘われるが、その中にチコは入っていないと知り、彼女はその申し出を断る。しかし、プロモーターとリタの中を邪推したチコは、嫉妬して泥酔し、昔の女とよりを戻してしまう。それを見たリタは、チコとの別れを決意し、プロモーターと共にニューヨークへ旅立つ。
 リタのことが忘れられないチコは、やがて友人のラモンと共に、何とか金を工面して、ニューヨークへと向かうのだが……といった内容。

 ロマンティックなラブ・ストーリーと、音楽映画としての魅力が合体した、大人向けのアニメーション。とにかくふんだんに使われる音楽の数々と、その活かし方が魅力的だった一本。
 音楽映画的には、ラテンジャズの隆盛という時代背景と絡めて、実際の事件や実在のミュージシャンたちも登場し、更にリタが作中でハリウッド入りすることで、クラシック映画ファン向けの擽りも仕込まれていて、上手い具合に虚実が合体している味わい。
 そういったロマンティックな世界の中に、人種差別やキューバ革命といったシビアな要素もさりげなく絡み、回想形式ということも手伝って、シンプルながらもストーリー的な牽引力もバッチリ。後半、ちょっと駆け足になるのが惜しいけど。
 ラブストーリーとしても、充分以上に魅力的ですが、ちょっと男性目線寄りなのが、気になる人には気になるかも。個人的には、ロマンティックで素敵だとは思いつつも、同時にちょっと引っかかる感も、正直あり。

 映像的には、省略の効いた大らかな感じがするキャラクター・デザインが、まず魅力的。特にリタが良かった。ハビエル・マリスカルのいつもの絵自体と比較してしまうと、いささかぎこちなく感じられる部分もありますが、それでも充分以上に健闘しているかと。美麗な色彩も見事。
 あと3Dと2Dが上手い具合に融合しているのも印象的。背景や小道具を描く、ラフさや歪みのある2D絵を、上手い具合に3D化して、映画ならではの動的な表現にしている印象。

 というわけで、クラシカルでロマンティックな大人のアニメーションといった味わい。音楽好きなら特にオススメ。
 因みにウチの相棒は、「下手な実写映画より数倍いい!」と絶賛していました。

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“The Painting (Le Tableau)” (2011) ジャン=フランソワ・ラギオニ

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“The Painting” (2011) Jean-François Laguionie
(アメリカ盤Blu-rayで鑑賞→amazon.com、日本のアマゾンでも購入可能→amazon.co.jp

 2011年のフランス/ベルギー製長編アニメーション映画。ジャン=フランソワ・ラギオニ監督。原題”Le Tableau”。
 絵画の中の世界をメタ的な手法も交えながら描いた、娯楽性豊かな大作。

 森に囲まれた古城を描いた一枚の絵。しかしその絵は未完のまま放置されたために、絵の中の世界では、完全に描き上げられた人物たちと、まだ色が途中までしか付いていない者、そしてラフな線画のデッサンどまりの人々といった具合に、階級社会が出来てしまっていた。
 完成品たちは夜な夜な古城で宴会を繰り広げ、描きかけたちは森の粗末な小屋に追いやられ、デッサンたちは不可触賤民のような扱いを受けている。
 そんな中、完成品のラモは描きかけのクレアと、禁じられた恋に落ちる。こうして城を追われたラモは、クレアの友人でやはり描きかけのローラ、仲間を酷い目に合わされたデッサンのプルームと一緒に、絵を完成させてもらうために、自分たちを描いた画家を探しに行くのだが……といった内容。

 まず、アイデアがユニーク。そしてそのアイデアを元に、絵の中の世界、絵の外の世界、他の絵の世界など、舞台を様々に横断しながら、プロットとテーマを膨らませていく、その工夫具合もお見事。ラストのオチも唸らされる。
 映像的には、基本的に絵画の中の世界ということで、筆のタッチなどを重視した美術全般に魅せられる。それと現実世界の対比も見事。キャラクター・アニメーションには3DCGを用いているものの、テクスチャーを上手く用いているので、さほど違和感もなし。
 このキャラクター・アニメーションに関しては、この監督の短編集が日本盤DVDで出ているので、それらのアナログな作品と比較してしまうと、いささかアニメーション的な滋味に劣ることは否めないけれど、反面ダイナミズムや娯楽性を獲得しているという利点もあり、全体として見ると、この選択は正解だという印象。
 そういった娯楽映画的なダイナミズムも、作品の大きな魅力となっており、とにかくストーリーが面白い。ユニークなアイデアとメタ構造を活かした作劇に、アクションやユーモアがふんだんに加わった結果、先が読めない面白さと作品的な深みが、上手いバランスで同居しているという感じ。
 加えて前述した美術の見事さ。繊細な色彩設計による美麗画面、二次元の絵画を三次元的に横断していく絵作りの面白さなど、もう全編通して目の御馳走。フランス近代を思わせる音楽も素晴らしかった。

 というわけで、「独創的で、綺麗で、面白い」という、三拍子揃った一本。メタ的な構造を上手く活かした面白さや、作品としての完成度の高さ、そして豊かな娯楽性という点では、作風は全く異なるものの、『LEGO®ムービー』に通じるものもある感じ。
 アニメーション好きなら、オススメの一本です。

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『くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ (Ernest et Célestine)』 (2012) Stéphane Aubier, Vincent Patar, Benjamin Renner

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“Ernest et Célestine” (2012) Stéphane Aubier, Vincent Patar, Benjamin Renner
(英盤DVDで鑑賞→amazon.uk、米盤DVD&Blu-ray、2014年6/10発売→amazon.com

 2012年のフランス/ベルギー製長編アニメーション映画。
 ガブリエル・バンサンの絵本『くまのアーネストおじさん』シリーズのアニメ化……というより、それを元に自由に翻案した感じの作品。
 2012年フランス映画祭、他、『アーネストとセレスティーヌ』の邦題で上映あり。監督・ステファン・オビエ、ヴァンサン・パタール、バンジャマン・レネール。近日では東京アニメアワードフェスティバル2014(3/20〜23)でも上映予定あり。
 残念ながら受賞は逸しましたが、2014年のアカデミー賞長編アニメーション部門にもノミネートされた一本。

 地上ではクマが、地下ではネズミが、それぞれ街を作って人間のように暮らしている世界。
 冬が訪れ、貧乏な大道芸人のクマ、アーネストは腹ぺこ。孤児院育ちのネズミの少女セレスティーヌは、歯医者の元で働いているが、本当は歯医者になんかなりたくなくて絵を描きたい。
 ネズミの世界では、《何でも食べる大きな悪いクマ》というのが、子供を脅す定番となっているのだが、セレスティーヌは、クマとネズミが仲良くしている絵を描いて孤児院の院長に叱られたりして、周囲に馴染むことができない。
 そんなある日、歯医者の仕事で地上に出て、クマの歯を集めていたセレスティーヌは、誤ってゴミ箱の中に閉じ込められてしまう。そんなゴミ箱の蓋を開けたのは、腹ぺこで食べ物を探していたアーネスト。
 セレスティーヌは、アーネストを菓子屋の地下倉庫に忍び込ませてあげ、代わりにアーネストは、セレスティーヌのためにクマの《差し歯屋》のストックを盗んであげるのだが、その結果二人は、クマの世界とネズミの世界の両方から強盗犯として手配されてしまい……といった内容。

 叙情あり、活劇あり、人情あり、笑いありの、本格的な長編娯楽アニメーション。画面は美麗で、テーマも良く、そして面白さもバッチリという、三拍子揃った良作でした。
 ストーリーはかなり自由に翻案されているようで、原作絵本のファンからすると、ひょっとするとどうかという内容なのかも知れないけれど(私も原作は絵を知るのみで、内容は良く知らず)、独立した話としては充分以上に面白く、見所もいっぱい。
 絵は線描+水彩淡彩調で、ガブリエル・バンサンの達者この上ない絵には、残念ながら全く及んではいないものの、しかし軽やかな描線や柔らかな色調は美しく、キャラクター以外にも叙情的な自然描写などには絶大な効果を発揮。
 一方でキャラクターの表情などは、かなりマンガっぽいデフォルメ、それも日本のマンガっぽさを感じさせるタッチで、ちょっとはるき悦巳先生とか村野守美先生とかを連想したり。見ていて何となく、ジブリアニメを連想したりもしたので、ヨーロッパのアニメ慣れしていない一般の日本の観客にも、良い意味で敷居が低いんじゃないかな?
 ストーリー展開に応じて変化していく、ヴィジュアルや動きによる見せ場のあれこれも面白く、例えば地下のネズミの街には、『天空の城ラピュタ』の炭坑町的なファンタジー性を感じたし、地上のクマの街では、カーチェイスといったアクションシーンもあり。
 中間部は、アーネストとセレスティーヌが共に暮らしながら、少しずつ心を通わせていく様子が描かれるんですが、このパートでは叙情的な魅力がたっぷり。更に、アート・アニメーション的なアプローチも上手く盛り込まれていたりして、もう見所いっぱい。
 そしてクライマックスでは、再びドラマチックでスペクタキュラーな展開となり、しかしエンディングはもちろんハートウォーミング。あちこちユーモラスな描写も佳良で、ラストは原作絵本との接続もあり……と、長編アニメーション(1時間20分)を見たという満足感は大。
 クラシカルな要素に、ちょいとアヴァンポップとかキャバレー音楽みたいなテイストも加味した、洒落た室内楽といった感じの音楽も実に良し。
 あと、セレスティーヌはとにかく可愛いし、対するアーネストは、ちょいとアウトロー気味で、がさつなところもあれば優しいところもある、もっさいオッサンという感じで、これまた萌える。
 で、そんなはみだし者二人の間に、世間一般ではあり得ないとされる絆が生まれ……とくれば、これはもう私としてはツボ押されまくり。世間で《普通じゃない》とされている関係を、それでも自分たちは毅然として貫く姿勢というのには、やはりグッときちゃいます。

 この部分を、ゲイ目線でもうちょっと突っ込んで語ると(ちょいネタバレ気味かも知れないので白文字で)、最初はこの二人は、アクシデント的に一緒に暮らし始め、そして互いのことを知っていくうちに、やがて深い絆で結ばれるわけですが、まだその時点では、人里離れたアーネストの家に一緒に隠れ住む、つまり世間とは隔絶された《二人だけの世界》でしかない。しかしクライマックス、二人の逮捕・裁判という展開において、二人はそれぞれに堂々と、自分たちが互いに互いを必要としあっているということを、きちんと《世間》に向けてアピールし、そしてそれを勝ち取る。
 こういった、二人だけの世界で隠花植物的な幸せを営むので終わらせずに、そういう関係をアウトして(隠さないでオープンにして)世間に受け入れさせるところまでを描くというのは、2014年に生きる一人のゲイとして、「よくやってくれました!」と喝采したい気分になります。でもって、そのアウトの部分がエモーショナルなクライマックスになるわけですから、これはもうたまらない。

 というわけで、まず何より面白い。そして綺麗で可愛くて有意義。
 しかも海外アニメ好きのみならず、普通にジブリアニメとかが好きなファミリー層にも受けそうな、間口の広さが感じられる作品なので、これが日本では映画祭等の上映だけなのは、何とももったいない。
 何とか一般公開か、それが無理ならDVDスルーででも、日本語字幕や吹き替え付きで、広く見られるようになることを切望します(一応ギャガが買い付けはしているらしいんですが……)。

【追記】『くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ』の邦題で、2015年8月22日〜めでたく日本公開!(公式サイト

【追記】日本盤DVDも無事発売。
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“Alois Nebel (アロイス・ネーベル)” (2011) Tomas Lunak

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“Alois Nebel” (2011) Tomas Lunak
(イギリス盤DVDで鑑賞→amazon.co.uk

 2011年のチェコ製アニメーション映画。
 共産党政権末期、国境近くで働く鉄道員が、二次大戦終結直後の幼い日の記憶のフラッシュバックに悩まされ……というグラフィック・ノベルを、ロトスコープ技法を用いてモノクロームでアニメーション化した、大人向けの文芸系作品。
 2012ヨーロッパ映画賞アニメーション映画部門最優秀作品賞、オランダ・アニメーション映画祭グランプリ受賞。アニメーション・フェスティバル<GEORAMA2014>にて日本上映予定。詳細は記事末尾を参照。

 共産党政権末期のチェコスロバキア。ポーランド国境近くの鉄道駅駅長アロイス・ネベルは、中年男性ながら未だ独身で、一匹の猫と一緒に暮らしている。そんなある日、IDを持たず口もきかない不審な男が駅に現れ、秘密警察に連行されていく。
 アロイスは、霧の中から蒸気機関車が現れ、幼い日の自分が駅のプラットフォームで、大勢の人々が貨車に乗せられる中、自分が慕っていた女性が汽車に乗ろうとするのと、それを押しとどめようとする男が揉み合っているという、記憶のフラッシュバックに悩まされるようになる。やがてアロイスは神経衰弱となり、精神病院に収容されるが、そこで彼と同室になったのが、件の口をきかない謎の男だった。
 病院で謎の男は、治療のようにも拷問のようにも見える、電気ショック処方を受けていたが、ある日逃亡する。そして彼の残した所持品の仲から、アロイスのフラッシュバックに出てくる人々が写った、一枚の古い写真が見つかる。
 アロイスは精神病院を退院するが、元の駅には既に自分の仕事はなかった。鉄道の仕事を得るために、彼はプラハ中央駅へと行くが、そこでも仕事は何もなく、中央駅で暮らすホームレスや私娼たちの仲間入りをする。
 中央駅には、そんなホームレスたちの面倒を何かとみてくれる、トイレの中年掃除婦クヴェタがいた。やがてアロイスとクヴェタは、互いに好意を持つようになるのだが、些細なことからその仲はこじれてしまい、また、中央駅長に言われたクリスマスや新年を過ぎても、未だに鉄道の職は与えられない。
 アロイスは、再び元の国境近くの駅へ戻り、そこで何とか鉄道整備の職を得るのだが、そこに例の謎の男が再び現れ……といった内容。

 内容的には文芸寄りで、ストーリーの起伏ではなくディテールやキャラの内面などで見せていくタイプ。
 メインとなるのは主人公アロイスの《旅》(内面的にも物理的にも)で、そこに歴史の闇や殺人事件、時代の転換期における混乱などが絡んでくるというもの。
 提示される断片的なディテールによって、「あ、そういうことか」と判る作りになっているので、例えばドラマ内の《現在》が共産党政権末期であるとか、あるいは二次大戦終結後に、物語の舞台となっているズデーデン地方から、ドイツ人の追放があったこととか、そういった事情を判りやすく説明はしてくれないので、ちょっと予備知識が必要とされる面があり。
 映像は極めて魅力的。非デフォルメ系のキャラクターは太い線のドローイングで描かれ、コントラストの効いたモノクロ画面にフラットなグレーのトーンが被り、まるで木版画のような美麗さ。
 それがロトスコープでリアルに動くのも、なんとも言えない不思議な魅力で、そんなリアリズム主体の動きの中に、フラッシュバック場面などの幻想的な演出が入って来る瞬間は、思わずはっとさせられるほど。ただ、そういった場面が見られるのは前半のみで、後半のリアルな展開部になると、そんな魅力がやや薄れてしまうのが少し残念。
 原作はJaroslav Rudišという人のグラフィック・ノベル3部作。それを1時間半の尺に収めているせいか、正直もうちょっと見たいという感はあり。とはいえ、現在(作品時間内の)を生きる主人公を軸に、過去の決算と未来の予感を交錯させ、時代の転換点を個と社会両方に重ねて見せる構成は、これはお見事!

 というわけで、アニメーション好きや、内容に興味のある人なら、まず見て損はない一本でした。

【追記】朗報、アニメーション・フェスティバル<GEORAMA2014>にて日本上映!
会期と会場:2014年4月12日(土)~25日(金)東京・吉祥寺バウスシアター、2014年6月21日(土)~22日(日)山口、2014年7月19日(土)~25日(金)神戸
*詳しい上映スケジュールは、上記リンク先の公式サイトにてご確認を。

“The Secret of Kells (ブレンダンとケルズの秘密)”

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“The Secret of Kells” (2009) Tomm Moore, Nora Twomey
(米盤Blu-rayで鑑賞→amazon.com)

 2009年製作のフランス/ベルギー/アイルランド合作長編アニメーション。
 ヴァイキングの略奪に晒されるアイルランドを舞台に、装飾写本『ケルズの書』の成立を絡めて、少年の冒険を描いたもの。
 大阪ヨーロッパ映画祭、他で『ブレンダンとケルズの秘密』の邦題で上映あり。

 主人公ブレンダンは、ヴァイキングの侵攻に備えて防壁を建設しているケルズに住む少年。
 そこに侵攻を受けて滅ぼされたアイオナ島から、一人の彩飾者が未完成の装飾写本を携えて逃げてくる。ブレンダンは装飾写本に魅せられるが、少年の保護者でケルズの長は写本の価値を認めず、防壁こそ重要だと説く。
 しかしブレンダンは保護者に背き、件の彩飾者のために顔料になる木の実を探そうと、初めて城壁から出て森に入り、そこで少女の姿をした妖精アイスリングに出会う。少年は彼女の助けで無事に木の実を手に入れることができるが、同時に森の奥に潜む邪悪な者の存在も知る。
 ブレンダンはアイオナの彩飾者と共に装飾写本の作成に取りかかるが、長はそれを許そうとはしない。また写本作成に必要なクリスタルも喪われたままで、それを手に入れるには危険を冒す必要があった。
 更にヴァイキングの軍勢も、刻々とケルズに迫りつつあり……といった内容。

 まあ、とにかく目の御馳走。
 華麗な色彩、装飾的な造型、大胆にフラットな画面構成は、アニメーションという「動く絵」の醍醐味をタップリ味わえます。もう、それ見ているだけでも満足できちゃうくらい、画面そのものが美しい。
 大胆なデフォルメによるキャラクター造型も魅力的。
 ストーリーは、魅力的で面白い要素も多々ありますが、いささか史実とファンタジーの板挟みになって、大胆に飛躍しきれていないきらいがあり。また、けっこうタイムスパンが長いストーリーの割りには、尺が75分しかないので、どうしてもディテール不足の感は否めず。
 特にストーリーのフォーカスが、写本の完成、ヴァイキングの侵攻、クリスタルの探求……と、あちこち散ってしまっているのが残念。ここはもうちょっと、ポイントを絞り込んで見せた方が良かったのでは。
 ただ、主人公の少年と妖精の少女が交流するあたりのキャラクタードラマは、何とも生き生きしていて実に魅力的。

 そういう感じで、あちこち惜しい感もなきにしもあらずではありますが、映像の美しさだけでも、それを補って充分に余りあるほど。《動く絵の美しさ》を、これだけタップリ味わわせてくれるなら、それ意外にアレコレないものねだりをするのは贅沢かも。
 そのくらい映像はパーフェクトに美しく、また、トラッドベースの音楽も素晴らしい。
 眼福でした。

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単行本『田舎医者/ポチ』予告編(& Hype 1.5.0 レビュー)

 4月13日発売予定の新単行本『田舎医者/ポチ』の、収録作品のアニメーテッド・プレビュー付き予告編を作ってみました。
 下の画像をクリックするか、このリンクをクリックすると見られますので(読み込みにちょっと時間がかかるかも知れません)、お時間のある時にでもどうぞ。
 収録作品が映画の予告編みたいに動きます(笑)。
inakaisya-pochi-preview

 予告編の制作には、前にここここで書いた、HTML5をベースにしたインタラクティブなアニメーションを作れるアプリケーション、Hypeを使いました。
 先月メジャー・アップデートがあったので、今回初めてバージョン1.5.0を使ってみました。レイアウトやアニメーション編集の機能強化、HTMLウィジットやメールフォームの追加、iBooks Authorへのエクスポートなど、様々な機能がバージョンアップしたんですが、確かにバージョン1.0と比べて格段に使いやすくなっています。
 というわけでその中から、使ってみて「良くなった!」と感じたものを、幾つかピックアップ。

【Locking and Visibility】
 Adobe Illustratorを使ったことのある方なら判ると思うんですが、Hypeも画像やテキストといったオブジェクトを、下から上に重ねていくように画面をレイアウトしていきます。で、今まではそれが重なっていくと、どうしても下に隠れたオブジェクトを選択するのが難しくなっていったりしました。
 新バージョンではタイムライン上で、可視/不可視のオン/オフが、アイコンのクリック一つで出来るようになったので、そういった「うが〜、この下にあるオブジェクトを選択したいのに、上のが邪魔で選択できねぇ!」みたいなストレスが皆無に。
 そしてアニメートしないオブジェクトをロックすることも出来るようになったので、つい間違ったオブジェクトを動かしてしまってundo……ってなこともなくなりました。

【Sweet Snapping】
 これはIllustratorのスマートガイド機能と似たような感じで、この機能をオンにしておくと、いま選択してドラッグしているオブジェクトと、他のオブジェクトとのセンター合わせや距離(ピクセル数)などのガイドが表示されるようになる、というもの。
 前のバージョンでは、画面全体のセンターあわせくらいしか、こういうガイドは出なかったので、この新機能でオブジェクトの位置を揃えたりするのが格段に楽になりました。

【Rulers and Guidelines】
 作業ウィンドウの上方と左方に、ルーラー(定規)が表示できるようになりました。このルーラーからはPhotoshopと同じ要領で、ガイドを引っ張り出すことができます。
 当然このガイドにはオブジェクトをスナップできるので、これまたレイアウト作業が格段に便利に。そしてこのガイドは、現在作業しているのとは別のシーンにコピーもできるので、複数シーン間でのレイアウトの統一なども、ぐっと楽に。

【Grouping】
 複数オブジェクトをグループ化できるようになりました。
 以前は、複数のオブジェクトを同時に同じ動きをさせたい場合、複数オブジェクトを選択した状態で、録画機能をオンにしてまとめてドラッグ&ドロップ……とかしなきゃならなかったのが、このグループ化機能によって、アニメーションを各オブジェクトにではなく、グループ全体に適用するころができるようになりました。
 これはまさに切望していた機能強化で、実際すごく便利!

【Redesigned Animation Interface】
 アニメーション用のタイムラインが、今までは一つだったのが、新バージョンではオブジェクト用と各オブジェクトのアニメーション用の、二つのウィンドウに分かれました。
 これによって、上のオブジェクト用ウィンドウでオブジェクトを選択すると、選択されたオブジェクトのアニメーション用タイムラインが下のウィンドウに表示されるという形になり、今までのようにアニメートしたいオブジェクトの属性を、いちいち開いたり畳んだりという手間が省かれました。
 更に、オブジェクト用ウィンドウに表示されているアニメーションのタイムラインを直接選択&ドラッグすることで、開始位置や終了位置を変えたり、全体の位置そのものを移動したりできるようになりました。
 これまた、以前は変更したいアニメーション用のキーフレームを、タイムライン上で全て選択してからドラッグしたりしなければいけなかったので、タイミングの微調整はもとより、いったん全体を作ってしまってから、頭や途中に別のアニメーションを挿入したくなったので、そこから後のアニメーション全てをまとめて後ろに動かしたい……なんて作業が格段に楽になりました。

【Bounce and Instant Timing Functions】
 アニメーションのモーション指定が、今までのLinear(一定速度)、Ease In Out(最初と最後だけゆっくり)、Ease In(最初だけゆっくり)、Ease Out(最後だけゆっくり)の4種類に、新たにInstant(途中経過のアニメートなしでモーションがいきなり切り替わる)とBounce(最後に弾むようなアクション)が加わりました。
 特にInstantがありがたく、例えば今までオブジェクトをいきなりパッと表示したい場合、まずタイムラインの一番頭に透過100%のキーフレームを置き、次に表示したい時間の1フレーム前にも透過100%というキーフレームを置き、1フレーム後の目的のフレームに透過0%のキーフレームを置く……なんて作業が必要だったのが、このInstantを使えば、1フレーム前にキーフレーム云々という作業がいらなくなります。

 以上、今回初めてHype 1.5.0を使ってみて「うぉ〜便利になった!」と自分が感じたポイントを、幾つかピックアップしてみました。
 操作方法もPhotoshopやIllustratorといった定番ソフトのそれに似ているので、特にマニュアル等で確認しなくても、勘と見当でサクサク使える感じです。

Tomasz Bagińskiの3DCGアニメーション

 ポーランドの映像作家、Tomasz Bagińskiによる3DCGアニメーション短編作品が素晴らしかったので、ちょいとご紹介。
“Animowana Historia Polski” (2010)

 タイトルは『アニメーションで見るポーランド史(アニメートされたポーランドの歴史)』という意味で、上海万博用に作られたものらしいです。 1200年の歴史を見事な場面転換を使い8分半で見せる一大スペクタクルで、これが実に素晴らしい!
 ちょっと感動しちゃいました。エンディングの洒落っ気もナイス。
“Fallen Art” (2005)

 軍隊を舞台にしたグロテスクでブラックな内容。ブラックユーモアにしてもかなりキツい内容なので、ちょっと見る人を選ぶタイプの作品かも知れません。
 音楽が、バルカン・ブラスのファンファーレ・チォカリーア。

リアピス・トルベツコイ (Ляпис Трубецкой / Lyapis Trubetskoy)のPV

 ベラルーシのロックバンド、リアピス・トルベツコイのPVがあれこれ面白いので、まとめてご紹介。
“Капитал (Capital)”
 様々なイメージをインドの大衆宗教画みたいなサイケデリック感覚でコラージュしたアニメーション。

“Буревестник (Burevestnik)”
 ロシア・アヴァンギャルド風。

“Я верю (I Believe)”
 良くある実写のミニチュア風加工動画と思いきや……これは上手い展開。

“Космонавты”
 どうも”Звездный ворс” (2011)というSFコメディ映画(?)の挿入歌らしい。

“Светлячки (Svetlyachki)”
 人形アニメーション。

“Огоньки (Ogon’ki)”
 レトロな写真のイメージを動画的に使いながら、無限運動のように繋いでいく見せ方が魅力的。

Agitpop Agitpop
価格:¥ 1,466(税込)
発売日:2010-07-20
Apital Apital
価格:¥ 896(税込)
発売日:2007-11-13

Hypeでインタラクティブ・アニメーション効果とか動画の埋め込みとか

 先日ここで書いた、HTML5ベースのアニメーション等を簡単に作成できるオーサリング・アプリHypeですが、引き続きアレコレいじってみて、思いついたことを気ままにテストしてみました。
 というわけで、簡単なテスト結果を幾つか。

【インタラクティブ・アニメーション効果のあるギャラリーページを作ってみた】
hype_darkroom
 実際のページはこちら。【公開終了】
 要するにマウスオーバーやクリックに反応するアニメーションを使って、フォトギャラリー的なページに遊び要素を付け加えてみたものです。
 Hypeでは一つのシーンに複数のタイムラインを持たせることができるので、サブのタイムラインでドアの開閉やライトの明滅のアニメーションを用意して、ターゲットのクリックやマウスオーバーで、それらが動くようにしてみました。クリック用のマップは、写真の上に不可視のボックスを配置することで対応。
 全体を4シーンで構成。タイムラインの数は、多いときでメインを含めて7つ。シーン間の移動は、クリックでリンクを飛ぶタイプと、タイムライン終了後にオートで移動するタイプの二つを使っています。
 後者の、タイムライン終了後の次のアクションをどうするか(何もしない、シーンを移動、タイムラインの再生、Java scriptの再生、等)を指示できるのは、なかなか便利で面白いんですが、どうも1つのシーン内でサブのタイムライン個々に別々の指定をすることができないのが残念(サブのタイムラインを選択した状態で、タイムライン終了後のアクションを指定すると、それがメインのタイムラインにも適用されてしまう)。

【YouTube動画やムービーファイルを埋め込んでみた】
hype_movietest
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 まずYouTube動画の埋め込み。
 これはデフォルトでそういう機能が用意されているわけではありませんが、フォーラムを見たら事例があったので試してみました。
 具体的には、Hypeにはそれぞれのオブジェクトにinner HTMLというものを記入することが出来るので、それを使います。線と塗りをオフにしたボックスを配置し、そのinner HTMLに、YouTubeで取得できる埋め込み用のEMBEDコードを記入するだけ。
 結果として上手くはいきましたが、いったんYouTubeのEMBEDコードを記入してしまうと、なぜかエディタ上でタイムラインが操作できなくなるという現象あり。結果、先にアニメーションを指定しておいて、EMBEDコードは最後に記入するという方式で回避できましたけど。
 次に、サーバ上に用意したムービーファイルの埋め込みについて。
 いちおうHypeのマニュアルに書かれていたように、Safari、Chrome、IE、Firefoxなど、それぞれのブラウザに対応したフォーマットの動画ファイルを複数用意して(具体的には、H264 (mp4)、Theora (ogv)、 VP8 (webm)の3種類)埋め込んであるんですが、なぜかFirefoxは、ローカル環境では問題なく作動していたのに、サーバにアップするとエラーが出て再生できなくなるという現象あり。
 IE、Windows環境、iPhoneやiPadのiOSでどうなっているのかは未検証。
 動画を埋め込んだときの問題点は、アニメーション用のタイムラインと動画自体のタイムラインが別々に作動し、前者が優先されるということ。
 具体的には、例えば動画の再生が終了したら、自動的に次のシーンに飛ぶといったことが指示できない。タイムラインでそう指示していても、動画の再生は必要な読み込み時間などでタイムラグが発生し、結果、動画はまだ再生途中なのに、タイムライン上で「終了」と判断され(おそらく「動画の長さ=タイムラインの長さ」になってしまい、読み込み時間などの誤差は無視されてしまう)、次のシーンに飛んでしまいます。
 フォーラムで対応策がないか調べたんですが、どうやら現時点では無理らしいです。
 最後の、文字が一文字ずつ出てくるアニメーションですが、これもテキストのinner HTMLを使っています。こんな感じて、例えばテキストの文面が3秒後に自動で丸々変化する、なんて設定もできます。

【強引に音声ファイルを埋め込んでみた】
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 Hypeは音声ファイルの埋め込みには対応していない(フォーラムによると、現状、ブラウザごとの対応ファイル形式がビデオ以上に錯綜した状態にあるのが、非対応の主な理由らしいです)んですが、ビデオの埋め込みを応用して、そこに強引にmp3ファイルを埋め込んでみました。
 これが上手くいけば、BGM付きのスライドショーなんてのも作れるかな……と思ったんですが、結果を先に言うと、あまり現実的ではない感じです。
 とりあえず出来たHTML5を、Twitterで有志の方にそれぞれの環境でチェックしていただいたんですが、マトモに動作したのはSafariとChromeだけという結果に。Firefox、IE、iPhone、iPadは音声が再生できず、Androidだと逆に音声だけ再生だった模様。
 理由としては、音声ファイルの対応フォーマット以外にも、ブラウザがオートスタートに対応しているかどうかもあるようですが、おそらくビデオのときと同様に、埋め込みファイルのタイムラインとHype自体のタイムラインを完全に同期させるのは難しいのではないかと。
 そんなこんなで、音と絵が同期したBGM付きスライドショーは、あらかじめ別アプリで作った動画を埋め込むしかない感じです。